「出納帳(すいとうちょう)」の基礎知識

公開日:2019年12月11日
最終更新日:2022年06月13日

この記事のポイント

  • 出納帳(すいとうちょう)とは、現金や預金の入出金の明細を記録・管理する帳簿。
  • 出納帳には、現金出納帳と預金出納帳がある。
  • クラウド会計ソフトを活用すれば、簡単に出納帳を作成することができる。

 

事業の状態を把握するためには、帳簿を作成し、お金の動きを把握することが欠かせません。
帳簿には、現金出納帳、預金出納帳、売掛帳、買掛帳、固定資産台帳などの種類があり、確定申告で使用したり金融機関に融資を申し込んだりする時の資料としても重要です。
この記事では、これらの帳簿の中でも現金や預金の入出金を記録し、管理するための帳簿である「出納帳」について、ご紹介します。

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出納帳とは

出納帳(すいとうちょう)とは、経理作業を行うための会計帳簿の一つで、現金や預金の入出金の明細を記録・管理する帳簿です。
出納帳と名の付く帳簿としては、現金出納帳と預金出納帳があります。

現金出納帳

現金出納帳とは、現金の動きを管理するための帳簿です。

事業用の金庫やレジで、現金の出入りがあった時、たとえば現金売り上げが入ったり売掛金を現金で回収したり、預金を引き出して事業用の金庫や財布に加えたりした時に、その入出金を記載します。

預金出納帳

預金出納帳は、銀行預金の動きを管理するために、事業用の銀行口座から出し入れした金額とその残金が合っているかを確認するための帳簿です。
事業用の銀行口座で、預金の出入りがあった時、たとえば売掛金を振込で回収したり、預金を引き出して事業用の金庫やレジに加えたりした時などの入出金を記載します。

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現金出納帳の基礎知識

現金出納帳は、日々の現金の入出金を管理するための帳簿なので、日付や入出金の内訳、入金・出金の額などを記載する必要があります。

日付

入出金があった日付を記入します。
売上代金、預金の引き出し、従業員の出張旅費の仮払いなど入金があった時、預金の預け入れ、従業員の出張費や交通費の清算、打ち合わせの費用などについて出金があった時です。

摘要(入出金の内訳)

摘要の欄は、項目と詳細(内訳)に分けて、取引先の名前や購入した品目や、「○○銀行より払い出し」「「○月分の水道光熱費」など、後から見てもすぐに内容が分かるように記載します。

入金・出金の額

入金・出金の額を記入します。
飲食店や小売店の場合には、1日のうち何度も現金売り上げがありますが、その都度記載する必要はなく、営業終了後に1日の売上の合計を記入すればOKです。

差引残高

残高は、いつでも確認することができるよう、取引のよる入出金があるたびに毎回記入するようにします。

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預金出納帳の記載項目

預金出納帳は、事業用の銀行口座から出し入れした金額とその残金が合っているかを確認するための帳簿です。最近ではネットバンキングの利用により、普通預金での取引件数が増えています。日々こまめに取引内容や残高をチェックすることが大切です。

口座ごとに管理する

預金出納帳は、銀行口座ごとに別々に作成します。

摘要

摘要欄には「売掛金」「預金引出」など、取引の内容が分かるように記入します。
預金出納帳は、通帳のコピーを使用してもOKです。その場合には、摘要を手書きで書き加えるようにしましょう。

入金・出金の額

入金・出金の額を記入します。

差引残高

差引残高を記入します。
通帳をコピーすれば、入出金は自動で印字されますから、内訳を手書きで書き加えるだけでOKです。

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出納帳の効率的な管理方法

出納帳は、日々小まめに記入することが必要ですが、会計ソフトを活用すれば、これらの作業が一切不要となり、日々の経理作業を大幅に削減することができます。

会計ソフトの活用

「クラウド会計ソフトfreee会計」では、また、画面の案内に沿って入力するだけで、出納帳をすぐ作成することができます。そして、現金出納帳や預金出納帳として、リアルタイムで入出金や残高の履歴を確認することができます。

クラウド会計ソフトfreee会計「出納帳をカンタン作成」

「クラウド会計ソフトfreee会計」には、銀行の口座データやクレジットカードと連携することで、入出金情報を自動で仕訳してくれる機能があります。
経費に関する仕訳データからどのような仕訳を生成させるかは事前に設定することができ、一度設定すればその後は自動で仕訳されます。
さらに、iPadなどのタブレットを利用したクラウドPOSレジと連携すれば、さらに日々の経理作業を大幅に削減することができます。

飲食や小売などにとっては、営業時間後にその日の売上データを会計ソフトに手入力する作業が負担になるものですが、クラウド会計ソフトとクラウドPOSレジを連携させれば、面倒だった会計ソフトへの手入力が不要となり、経理業務の手間やミスを大幅に削減することができます。

クラウド会計ソフトfreee会計「freee がクラウド型POSレジ「スマレジ」とのサービス連携を開始」

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まとめ

以上、出納帳の意味や種類、作成方法などについてご紹介しました。
「クラウド会計ソフトfreee会計」では、資金繰りレポートや損益レポートなど、経営を把握することができるレポート機能が充実していて、お金の出入りを確認して資金ショートのリスクがないか確認できたり、費用・収益の発生状況を確認したりすることもできます。

また、決算申告のために必要な損益計算書や貸借対照表も、ほぼ自動で作成することができます。
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監修:「クラウド会計ソフト freee会計」

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