修繕費とは|資本的支出との違いは?

公開日:2019年10月26日
最終更新日:2021年06月09日

目次

  1. 修繕費とは
    • 資本的支出との違い
    • 修繕費と資本的支出の判定ポイント
  2. 修繕費・資本的支出の仕訳
    • 修繕費の仕訳例
    • 資本的支出の仕訳例
  3. まとめ
    • 税理士をお探しの方

この記事のポイント

  • 修繕費として認められるのは、通常の維持管理や修理のために支出されたものだけである。
  • 資産の価値が高まったり使用可能年数が伸びたりした時には、「資本的支出」となる。
  • 「元々の固定資産よりも資産の価値が向上したか、しないか」で判断するのがポイント。

 

建物、車両などの固定資産が故障してしまった時に支払う修繕費用やメンテナンス費用、管理費用を処理する時には「修繕費」として処理をします。

ただし、固定資産の改良や機能を追加した結果、資産の価値が高まったり使用可能年数が伸びたりした時には、その費用は「資本的支出」となり、「修繕費」として処理をすることができなくなるので、注意が必要です。

この記事では、修繕費の意味や資本的支出との違い、修繕費の仕訳例などについてご紹介します。

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修繕費とは

修繕費とは、建物、機械、備品、車両などの固定資産が故障した時の修理代や、ビルやエレベーターなどの定期的な保守点検の費用、床張り替え費用、または、災害などにより既存した状態から回復させるものを処理する勘定科目です。リース資産の修理やメンテナンスにかかる費用を処理する時にも修繕費を使用します。
修繕費として処理する費用としては、主に以下のようなものがあります。

・事業所や機械、備品の修理
・車両の修理
・メンテナンス費用
・維持管理費用
・OA機器保守費用
・コピー機修理
・キッチン修理
・壁塗り替え費用
・床張り替え費用
・制服直し
・定期点検費
・点検整備費
・パソコン修理費
・部品の取り換え費用
・車検整備費用
・移設費

資本的支出との違い

修繕費について注意すべきなのが修繕費として認められる範囲は、通常の維持管理や修理のために支出されたものだけだという点です。
マンションやアパートのリフォームなど、修理することによってその資産の価値を高めるものについては「資本的支出」として取り扱われ、修繕費としては認められません。

建物、機械、備品などの修理・修繕にかかった費用は、「修繕費」として処理します。ただし、修理・修繕であっても、資産の性能をアップさせるものなどは、新たな資産を買ったのと同じと考えます。これを「資本的支出」といい、「修繕費」として経費に計上することはできず固定資産として処理をします。
そして「取得価額」として取り扱うことになりますので、減価償却によって数年かけて費用化していくことになります。

修繕費と資本的支出の判定ポイント

修繕費や資本的支出かの判断はなかなか難しいと思いますが、税法では次のような場合に修繕費とすることを認めています。

①20万円未満の支出またはおおむね3年以内の周期で定期的に行われる場合
②明らかに資本的支出でない場合で、60万円未満または前期末の取得価額のおおむね10%以下の支出の場合

参照:国税庁「修繕費とならないものの判定」

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修繕費・資本的支出の仕訳

これまでご紹介してきたように、事業所や機械、備品の修理のために支出した費用は「修繕費」として処理をします。
しかし、資産を改良したり機能を追加したりして、資産の価値が高まったり使用可能年数が伸びたりした場合には、その出費は「資本的支出」として修繕費として処理することはできません。

資本的支出は、固定資産として取り扱い、減価償却して少しずつ経費としていくことになります。修繕費のように全額をその年の経費とすることができない点に注意する必要があります。

修繕費の仕訳例

修繕費のよくある仕訳例をご紹介します。

「故障した機械装置について、修理代金20万円を普通預金から振り込んだ。」

借方 貸方
修繕費 200,000 普通預金 200,000

「エレベーターの保守点検があり、代金10万円を現金で支払った。」

借方 貸方
修繕費 100,000 普通預金 100,000

資本的支出の仕訳例

資産の価値が上がった場合には、修繕費ではなく資本的支出となります。
その上がった分を資産の取得価額に追加して、処理をします。

「取得から12年経過した事業所の改修工事を行った。改修工事の代金は1000万円で、取得時の耐用年数は30年である。改修工事後の使用可能年数は20年である。」

借方 貸方
修繕費 9,000,000 普通預金 10,000,000
建物 1,000,000

参照:国税庁「資本的支出後の減価償却資産の償却方法等」

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まとめ

修繕費や資本的支出かの判定は難しいケースもありますが、大まかには壊れた個所の修繕や現状維持のための出費は「修繕費」、改良や性能アップのための出費は「資本的支出」となります。
もともとの固定資産よりも資産の価値が向上したか、しないかで考えると分かりやすいでしょう。

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