クラウド対応の税理士に依頼するメリット

公開日:2019年05月25日
最終更新日:2024年03月11日

この記事のポイント

  • 「クラウド会計ソフト freee会計」とは、クラウド上の会計ソフトのこと。
  • クラウドを利用するソフトなので、スマートフォンからでも利用することができ、通勤時間などの空き時間を利用して経理作業を行うことができる。
  • 税理士とデータをリアルタイムで共有できるので、タイムリーな提案を受けることができるのも、クラウド会計ソフトならではのメリットである。

 

「クラウド会計ソフト」というと「業務効率化できる便利な経理ツール」というイメージを持っている方がまだまだ多いようですが、クラウド会計ソフトのメリットは、経理業務の効率化だけではありません。
クラウド会計ソフトを導入しクラウド会計ソフト対応の税理士に依頼することで、より付加価値の高い経理システムを構築することができるようになります。
では、クラウド会計ソフトに対応してくれる税理士に依頼すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。
 

クラウド会計の豆知識

クラウド会計は、銀行口座やクレジットカードなどのデータを同期して、勘定科目を推測し、半自動的に仕訳をすることができます。
また、「freee会計」は、AIによる自動仕訳・仕訳予測機能がついていて、たとえば取り込んだデータの摘要に「テスウリョウ」と記載されていれば勘定科目を自動的に「支払手数料」に振り分けます。クラウド上にデータが蓄積されるため、使えば使うほど精度が向上します。
データをリアルタイムで共有することができるため、税理士にわざわざデータを渡す必要もなく税理士は常に最新のデータをチェックすることができます。
「freee会計」は、電子帳簿保存法にももちろん対応しており、月額課金でコストを抑えて導入することができるので、大きな投資資金も必要なく中小企業もデジタル化を一気に進めることができます。

クラウド会計ソフトとは

まず、「そもそもクラウド会計ソフトとは何か」について、簡単に説明します。
クラウドとは、インターネット上のサービスの1つで、GmailやDropboxなどがクラウドの代表例です。データはパソコンの中ではなく「クラウド上に保存」されるので、パソコンやタブレット、スマートフォンなど、どのような媒体からでもID・パスワードを入力するだけで、いつでもどこからでも最新のデータにアクセスすることができます。
クラウド会計ソフトとは、このクラウドの仕組みを活用した会計ソフトのことをいいます。

(1)クラウド会計のメリット

クラウド会計ソフトは、データがクラウド上に保存されているので、手元のパソコンが万が一壊れた時も保存したデータは厳重に守られます。そして、他のパソコンやスマホからでも、すぐにデータにアクセスすることができます。
パソコン、タブレット、スマートフォンなど多数のデバイスから操作が可能なので、打ち合わせの隙間時間や通勤時間などの空き時間を利用して複数人で経理業務を行うこともできますし、自宅からデータを確認することもできます。
さらに、従来の会計ソフトで必要だったソフトウェアのアップデート作業や税制改正のための対応などは、クラウド会計ソフト側が行うので、ユーザー側でアップデート作業を行う必要がありません。

(2)クラウド会計のデメリット

クラウド会計ソフトのデメリットといえば、インターネットに接続できる環境が必要になるという点を挙げることができるでしょう。
クラウド会計ソフトはデータがクラウド上にあるため、インターネットがつながらない状況ではデータに確認することができなくなるのです。
ただし、従来の会計ソフトも、パソコンが壊れたらデータにアクセスすることができなくなりますし、データそのものがなくなるリスクもあります。
また、パソコンを買い換えるたびに会計ソフトをインストールし、データを移行させなければなりません。
これらの点を比較すれば、クラウド会計ソフトはパソコンが壊れてもデータは守られ、インターネット環境が使えれば、どこでもデータを確認することができるので、利便性の方はクラウド会計ソフトの方がはるかに上と言えるでしょう。

クラウド対応の税理士に依頼すると変わること

これまで、クラウド会計ソフトのメリットや従来の会計ソフトとの違いについてご紹介してきましたが、それではクラウド会計ソフトに対応している税理士に依頼することで、具体的に経理業務はどのように変わるのでしょうか。そして具体的にどのような点が便利になるのでしょうか。

(1)記帳作業の負担が削減される

クラウド会計ソフトを導入することで、経理作業を大幅に短縮することができます。
従来の会計ソフトでは、通帳や領収書を確認し、1行ずつ日付、勘定科目、金額、摘要と入力していく必要がありました。
しかし、ネットバンキングやクレジットカードとクラウド会計ソフトを連携すると、通帳の入出金データやカードの利用履歴は自動取込されるようになります。
つまり、日付や勘定科目、金額、摘要の入力はほぼ必要なくなり、入力作業をほぼ自動化することができるようになったのです。
万が一経理仕訳で不明点があっても、これまでのように税理士に電話や面談で質問する必要もなくなります。クラウド会計ソフト上で仕訳する際に「ここの仕訳が分からない」というコメントをしておけば、後から税理士が直してくれます。つまりクラウド会計ソフトの導入によって、経理担当と税理士双方の負担が大きく軽減されるというわけです。

(2)請求業務が効率化する

クラウド会計ソフトは、請求書の発行機能も備えています。
請求書を発行すると、「売掛金/売上」という仕訳が自動で行われます。
従来の経理業務では、請求管理業務と記帳業務がつながっていないので、結果的に記帳業務が後回しになってしまうこともありました。
しかし、請求書の発行で登録したデータは、そのまま入金の予定管理および取引の記録として記帳されます。そして実際に取引先から入金があった場合には、請求書を発行することで登録された入金予定のデータと自動で照合され、取引の記録と消込が行われます。
つまり、これまでのように2度、3度と同じ記帳をする必要はなくなりました。
税理士も請求状況をリアルタイムで確認することができるので、売上予測を立てやすくなります。そして税理士から「この売上だと、資金調達を検討した方がよい」「十分な売上があるから、今こそ設備投資を行うべきだ」といったアドバイスを、スピーディに受けることができるようになるのです。

(3)リアルタイムで経営相談できる

クラウド会計ソフトは最新の会計データを複数人で共有することができるので、税理士にリアルタイムで経営相談をすることができます
どのような対応を取るべきかすぐにアドバイスを求めることができますし、今後どのような問題が発生するのか、それに備えてどのような対策をとればいいのかなど、すぐに質問をすることができます。
実際に面談してデータを見ながら相談する必要もなく、Skypeや電話等で時間をかけずにすぐに質問することができるので、税理士との信頼関係を深めることにもつながります。
リアルタイムで経営相談ができるので、「売上は上がっているのに手元の現預金がなくなって黒字倒産」…という最悪の事態も回避することができるようになります。

(4)節税対策の幅が広がる

節税対策は、中長期計画を立てて実行する方が効果があります。経営状態を税理士とリアルタイムで共有できれば「今の状態なら、この節税対策が効果的だ」とタイムリーなアドバイスを受けることができます。

特に中小企業の場合、設備投資を促進する税制が創設されたり事業承継税制が拡充されたりと、節税対策に有利な税制が多数用意されていますが、これらの税制は期間限定の制度もあり、これらの制度を活用できるか否かで納税額が大きな影響を受けることもあります。

クラウド会計ソフトでは、登録した取引データをそのまま税理士に共有することができるので、税理士が売上や納税額の予想を立てやすくなります。
クラウド対応している税理士は、クラウド会計ソフトで作成された試算表や過年度の決算書、最近の経営状況等をリアルタイムで把握しています。そのため、当期決算の予想を立てやすく、純利益、資金繰り、税額を素早く算出することができ、有益な節税対策を講じることができるのです。

(5)決算・申告業務が効率化する

クラウド会計ソフトでは、毎年の面倒な年次決算・申告業務も、格段に効率化することができます。日々経理作業を行っていくことで、年次決算作業は、通帳などの各残高が一致しているかといった確認作業と期末の簡単な登録作業だけで、必要な書類は自動作成することができます。不一致があった場合の修正も、税理士にすぐにサポートをしてもらうことができるので、申告業務までスムーズに進めることができます。

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税理士によるクラウド会計導入サポート

クラウド対応している税理士には、クラウド会計の導入から、サポートを受けることができます。 「クラウド会計ソフト freee会計」では、さまざまなプランが用意されていますが、導入からサポートを依頼することで、税理士に自社に最適なプランについてアドバイスを受けることができます。

(1)導入段階からのサポート

これまで述べてきたように、クラウド会計ソフトは、ソフトウェアのインストールは必要なく、Webブラウザが利用できる環境であれば、いつでも導入することができます。
そしてWeb上で利用申込をして、利用プランや利用料の支払方法を登録すれば、すぐに使い始めることができます。
利用申込が完了した後には事業所設定(自社名、事業内容、事業年度などの基本情報)を登録する必要がありますが、基本的には必要事項を入力するだけでOKです。
ただし、消費税に関する事項だけは、後々の会計処理に関係してくるので、税理士に相談しながら設定するのがおすすめです。

なお、「freee会計」では、電話サポート、チャットサポートや乗り換え・導入サポートなど、状況に合わせた各種サポートが用意されているので、税理士以外の専属のスタッフに気軽に相談することができます。

(2)リアルタイムで記帳指導

会計データは、税理士にリアルタイムで共有することができるので、勘定科目の仕訳について疑問点があればデータのやり取りなども必要なく、すぐに確認してもらうことができます。
「freee会計」は、自動仕訳で仕訳作業がほぼいらなくなりますし、ネットバンキングやクレジットカードと連携することができるので、最初に税理士にアドバイスを受けることができれば、日々の記帳作業は大幅に効率化されます。
勘定科目の仕訳で不明点等があったら、すぐに税理士に修正してもらえたりアドバイスを受けたりすることができます。

まとめ

以上、クラウド対応の税理士に依頼するメリットについてご紹介しました。
クラウド対応している税理士のサポートを受けITで業務効率を図ることによって、面倒な経理作業を減らし、人間でなければできない本業に徹底的に時間を使うことができます。
経理作業にかける時間を少しでも減らしたい会社、請求書発行や入金確認に時間がかかっている会社などは、クラウド会計に対応している税理士に問合せをしてみることをおすすめします。

クラウド対応している税理士をさがす

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さらに「融資・資金調達に強い」「ITに強い」「女性が担当」等の様々な条件で、希望に合う税理士・会計士・社労士の認定アドバイザーに出会うことができます。
また、コーディネーターによる「税理士紹介サービス」もあるので併せてご利用ください。

税理士の報酬は事務所によって違いますので、「税理士の費用・報酬相場と顧問料まとめ」で、税理士選びの金額の参考にしていただければと思います。

 

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監修:「クラウド会計ソフト freee会計」

クラウド会計ソフトの「クラウド会計ソフト freee会計」が、税務や経理などで使えるお役立ち情報をご提供します。
「クラウド会計ソフト freee会計」は、毎日の経理作業を最小限で終わらせることができるクラウド型会計ソフトです。疑問点や不明点は、freee税理士検索で税理士を検索し、クラウド会計ソフトの活用方法について相談することができます。

 

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