給与計算代行

給与計算代行について知る

給与代行に関する基礎知識

給与代行とは、社員や契約社員などの従業員に対する給与支給額を計算する「給与計算業務」をアウトソーシングすることをいいます。
この給与計算業務は、大きく分けて「毎月行われる作業」「定期的に行われる作業」「必要に応じて行われる作業」の3つがあります。

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毎月の作業
給与計算は、基本的に毎月行われる作業です。
まず、出勤日数や勤務時間、残業時間などの労働時間を確認し、給与の額を決定します。
そして、基本給や諸手当、時間外手当を計算し、総支給額を計算します。
次に社会保険料や税額を計算し、毎月の総支給額から控除して、毎月の手取り額を計算します。

定期的に行われる作業
定期的に行われる給与計算の作業としては「賞与計算」「社会保険料・住民税の変更」「年末調整」があります。

必要があった時にその都度行われる不定期の作業
大きな給与額の変動があった時には、社会保険料の変更に関する作業などがあります。
2022年(令和4年)10月から、短時間労働者に対する健康保険・厚生年金保険の適用が順次拡大されますので、その対応も必要です。
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給与計算に関する法律

給与は働く人の生活を支えるものですから、間違いは許されません。万が一間違えると会社が責任をとらなければならなくなる事態も考えられます。
また、給与は法律の規定を大前提として行う必要があり、その法律の規定を遵守して会社の給与規定が決められます。
給与計算に関係する法律や制度としては、労働基準法、所得税法、最低賃金法、社会保険、労働保険などがあります。

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労働基準法
労働基準法とは、労働条件の最低基準を定めた法律です。
一般的に、毎月の給与支払い日に現金が従業員の銀行口座に支払われますが、これは労働基準法の「賃金支払の五原則」に従ったものです。
賃金は、「1. 通貨で」「2. 直接労働者に」「3. その金額を」「4. 毎月1回以上」「5. 一定の期日を定めて支払わなければならない」とされています。
従って、毎月の給与の支払いを不定期にするなどの行為は、禁止されています。
給与の支給内容や支給方法は、会社の就業規則や給与規定で定められます。給与の締め日、支給日、給与の内容、勤怠のルールなどについて、法律を遵守したうえで作成します。

所得税法
所得税法とは、個人の所得に対する税金について定めた法律です。
納税義務者や課税所得の範囲、税額の計算法などが規定されています。

最低賃金法
最低賃金法は、最低賃金について定めた法律です。
都道府県別の「地域別最低賃金」と特定地域内の特定の産業を中心として定めた「特定産業別最低賃金」があります。

36協定
36(サブロク)協定とは、法定時間外労働や法定休日労働に関する労使協定で、労働基準法36条に規定されているので「36協定」と呼ばれています。
労働基準法では「1日8時間、1週40時間」を法定労働時間と定めています。
そして、法定を超える残業や休日労働をさせるためには、この36協定を従業員と締結し、労働基準監督署に届け出る必要があります。

社会保険
社会保険制度は、「お互いに助け合う」という趣旨から成り立っている制度であり、原則として強制的に加入しなければなりません。社会保険料は、給与や賞与に一定の保険料率を乗じた額を、会社と個人で負担することになっています。保険料は毎月納めることになっており翌月末が納付期限となっています。

労働保険
労働保険の保険料は社会保険料と異なり、1年に1度納付します。
労働保険料も給与に一定の率を乗じた額となっていますが、労災保険については全額会社負担、雇用保険は会社と従業員個人で負担割合が決められています。
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税理士・社労士選びを給与計算代行から学ぶ

税理士・社労士に依頼するメリット

近年、社会保険制度や所得税・住民税といった税制改正が頻繁に行われています。とくに社会保険関係は毎年といっていいほど改正が行われています。

給与計算の担当者は、これらの改正内容を正確に把握し給与計算業務を行わなければなりません。
しかし、改正は多岐にわたりますから、担当者がこれらのすべてを把握し実務を行うのは、非常に困難といえるでしょう。

給与計算について、代行・アウトソーシングをすると、毎月の給与計算、年末調整などの定期的な作業はもちろん、不定期な作業についても対応してもらうことができますし、改正の情報収集についてもタイムリーに対応してもらうことができるなど、さまざまなメリットがあります。

給与計算業務をアウトソーシングすることで、給与計算担当者の人件費を削減できるだけでなく、「担当者が一人前に業務をこなせるようになるまで、時間がかかる」「担当者がせっかく慣れてきたのに、辞めてしまった」などの事態も、回避することができます。

税理士・社労士によるサポート

給与計算は、非常に煩雑な作業であり、さまざまな法改正にも対応しなければなりません。
社会保険や労働保険は給与計算を行う上で欠かせないものですが、年間・月次のルーチン業務がある程度決まっていますが、各制度は頻繁に法改正が行われるうえに行政窓口がそれぞれ異なり、一カ所ですべての手続きを完結することができません。

税理士や社会保険労務士に依頼すれば、法改正を正確に把握したうえで給与計算業務を代行してもらうことができますし、給与計算業務以外にもさまざまな煩雑な作業を効率よく進めることができます。
すべての業務をアウトソーシングすることもできますし、業務の一部をアウトソーシングすることもできます。

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