起業のアイデア 15の実例をご紹介

公開日:2024年07月01日
最終更新日:2024年07月01日

この記事のポイント

  • 起業の夢を叶えている人は、たくさんいる。
  • 起業のアイデアは、成功実例から得られることもある。
  • 控除対象外消費税等は、租税公課として販管費に計上する。

 

起業というと「一世一代の大勝負」というイメージを持つ人がいますが、企業はギャンブルではありません。「もっと自由な時間が欲しい」「今の会社がつらい」といった、ライトな理由で起業し、自分の夢を叶えている人はたくさんいます。
この記事では、起業のアイデアを生かし起業の夢をかなえた人の事例をご紹介します。

起業のアイデアは成功実例に学ぶ

会社勤めでも、なかなか給料が上がらず、それなのに税金は上がる一方。
そのような状況のなか、起業したいと考える人は増加傾向にあります。
終身雇用制度も当たり前ではなくなり、国も起業や副業を支援する制度をたくさん設けています。

そして、そのような支援を上手に活用し、サラリーマン時代のスキルを生かしたり、好きなこと、得意なことを見つけたりして、起業の夢を叶えている人はたくさんいます。
「起業したいけど、何から始めたらいいか分からない」「起業したいけど、これといったアイデアがない」という人は、まずこれらの体験談を参考にしていただきたいと思います。

(1)移動販売で自由を感じられる生活を

母と春巻きの移動販売を開業したSさん。
起業前は医療機器メーカーの営業職として働いていましたが、母の春巻きを褒められることが多かったことが、起業のきっかけとなったといいます。
「朝4時から始める春巻きづくりは、正直ハード」と笑いますが、サラリーマン時代には感じられなかった自由を、毎日満喫しているといいます。
今は、春巻きの海外展開の準備を始めているそうです。

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(2)東京とニューヨークで同志と事業を

定期的にライブイベントを開催し、ニューヨークと東京下北沢を拠点として事業を生み出すFさん。「誰もが自由に表現できる機会と空間を増やしたい」という想いから、活動をスタートさせました。
活動の幅は、オープンマイク、ウェブメディア、ラジオなど多岐にわたりますが、変わらないのは「NYの公園で語り明かしていたあの頃の気持ち」。Fさんには、すでに新たなビジネスチャンスも見え始めているようです。

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(3)洋菓子の移動販売で娘との時間を確保

4歳の娘さんとの「今しかない時間」を大切にしたいから、働き方を自分で決められるスタイルで起業したい…。そんな思いでSさんが始めたのは、洋菓子の移動販売や親子で参加できるお菓子教室です。
サラリーマン時代は、育児と仕事の両立に悩んでいたというSさんですが、起業後はその悩みもなくなり、まさに「今しかない時間」を楽しんでいるようです。

▶ 起業時代2022年1月 創刊号

(4)犬同伴型ホテルで理想のサービスを追求

実現したかった「愛犬と一緒に泊まることができるホテル」というアイデアで起業したTさん。念願の犬同伴型ホテルを、長野県で開業しました。
12年間消防士として勤め、その後旅館やホテルで働きながら「いつか、自分の理想のホテルを」という夢を持ち続けていたといいます。
準備期間は2年以上かけ、2019年に理想のホテルを開業し、今は充実した幸せな毎日を噛みしめているそうです。

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(5)機械修理と農業を両立!家族との時間が大切

「祖父の畑を守りたい」という想いと、機械修理の事業を両立させたIさん。
クレーンメーカーで4年間勤務した後、元の勤め先から頼まれ、建設機械修理を請け負う事業で起業しました。その後は、実家の農業も両立させる2本柱の生活を送っています。
「サラリーマン時代と違って、業務量を自分で調節できる。家族と過ごす時間を最優先にできる」というIさんは、仕事と生活のバランスがとれた充実した毎日を過ごしています。

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(6)経験ゼロ!レスキュー隊員から経営者へ

起業前は消防署のレスキュー隊員だったというSさん。
勤務中に椎間板ヘルニアを発症したことを機に、建設系会社に転職。
営業などは未経験だったものの、半年修行をして技術を習得し起業を決断。業者探しサイトに登録すると問い合わせが相次ぎ、2カ月目にして早くも売上200万円を達成したとのこと。
今後は、さらに仕事の幅を広げていきたいと夢を語ります。

▶ 起業時代2023年1月号 Vol.3

(7)育休中に趣味を生かした起業を決意

Yさんは、育児と仕事の両立を考えていた育休中に、趣味を生かして帯なしで着られる着物の製作・販売をしたところ、反響がありニーズを確信。
「自宅で起業すれば、子どもとの時間を大切にできる」と、会社に復帰せずに起業を決意しました。海外でのニーズがあることも知り、海外展開も視野に入れているとのこと。

▶ 起業時代2023年1月号 Vol.3

(8)外資系IT企業から農業の道に

大学卒業後に就職した外資系IT企業では、業務内容に魅力が感じられなかったHさん。その当時に副業として手伝っていたソーシャルベンチャーの活動をきっかけに、地球環境の改善、農業への関心が一気に高まり、起業を決意。
Hさんが目指す、「農を軸としながら、それをクリエイティブに表現していく農ライフ」の実現に向けて、農業を楽しみながらトライアルを続けています。

▶ 起業時代2023年1月号 Vol.3

(9)大震災をきっかけに土木事業を開始

起業前は、公立小学校の校長先生だったUさん。
大震災をきっかけに、復興作業に携わるため、ブルドーザーなどの機械の運転免許を複数取得して定年後の土木事業を開始しました。
福島で除染作業を行った後は地元に拠点を移し、解体や伐採などの土木事業を始めました。
「元同僚、元同級生、かつての教え子たちから、仕事が舞い込む。人間関係は財産です」と語るUさん、事業拡大の計画も着々と進んでいるとのこと。

▶ 起業時代2023年1月号 Vol.3

(10)自動車整備会社から本格革靴店

以前から、腕時計や川口などが大好きだったTさんは、自動車整備会社の社員から地元に希少な本格革靴店を開店しました。
資金繰りやターゲットの絞り込みなど、起業に関するノウハウは、起業セミナーを活用。SNSを活用した集客も、効果を実感し、「繁盛店にするためのアイデアを考える毎日が楽しい」と語ります。

▶ 起業時代2023年1月号 Vol.3

(11)自作のお菓子が売れた喜びで起業を決意

「退職後に、ライブバーのキッチンを借りて自作の焼き菓子を販売したら、好評だった」…この喜びで起業を決意したYさんは、その2年後に本格的に工房を構えることになりました。お菓子を売るようになってから、「おいしいから売れるわけではない。ブランディングが大切」ということにも気づいたそう。
有名お取り寄せサイトの3部門で1位を獲得するなど、売れ行きも好調で、起業をしたい人の支援も行なっているとのこと。

▶ 起業時代2023年1月号 Vol.3

(11)Uターン起業で地元に貢献

Aさんは、都内の旅行会社で勤めた経験を生かし、Uターンして旅行会社を設立しました。地元ならではの強みを生かし、おすすめの観光資源を活用した旅行商品や体験プログラムを企画しています。
地元では当たり前と思われている「雪かきツアー」や「収穫ツアー」などが、旅行者にとっては魅力的なツアーとして受取られ、大人気です。
Aさんの事業を後押ししたのが、中学・高校時代の友人や地元の商工会議所です。1年以上かけて何度も相談したことで熱意が通じ、地元の協力者得ることができたといいます。
Uターン起業では、現地の人と実際に交流を深めることが成功のカギになるといえそうです。

(13)学生二刀流起業

高校2年でビジネスの面白さを知ったSさんは、起業人生を進むために、アントレプレナーシップ学部がある大学を選択。事業アイデアを実現するために、大学進学と同時に会社を設立し、見事ローンチに繋げました。
以降、大学生と会社社長の二刀流に挑戦し続けています。
現在は、さらに新サービスを立ち上げるために、システムを開発中です。
「自分がつくりたい未来」に向かって走り続ける自由を手に入れたSさんは、今後も夢を追いかけ続けます。

▶ 起業時代2024年1月号 Vol.5

(14)家庭との両立を考え、自宅でサロン開業

小学校で教師をしていたNさんは、朝早く夜遅いという教師の仕事と家庭の両立に悩んでいました。「子どもを保育園に連れて行くのは、誰よりも遅く、迎えに行くのはいつも最後」という状況に、「自分にとっての幸せは何だろう」「いつか自分の好きなことをしたい」という思いが強くなりました。
そこで選択したのが、自宅でネイルサロンを経営すること。
オンラインスクールなどで技術を習得し、起業を決意した半年後には自宅で開業しました。育児も、仕事も、プライベートも主体的に選択・実行できる今の環境に幸せを感じる毎日を送っています。

▶ 起業時代2024年1月号 Vol.5

(15)セカンドライフは「顧問建築士」

大手ゼネコンで24年間勤めたMさんは、今「建築のことなら、何でも相談できる顧問建築士」として活動しています。
建築や不動産は投資額が大きいにもかかわらず、相談できる人は少ない状況にあります。そんななか、「建築のことなら、何でも相談できる顧問建築士がいれば、きっと喜ばれると思った」ことが、起業のきっかけとなったそう。
今は「仕事を選べる自由が、手に入った。楽しく仕事ができないと、起業した意味がない」と笑顔で語ります。

▶ 起業時代2024年1月号 Vol.5

まとめ

起業することの最大のメリットは、自分のアイデアやビジョンを自分の意思で実現できる点にあります。自身の経験や知見を生かして起業する場合には、その分野での専門性を最大限に活かし、他者との差別化が図れます。自宅開業すれば、初期費用を抑えられ、通勤時間も不要となり、柔軟な働き方が手に入ります。また、家族との時間を大切にしながら働くことができ、生活と仕事のバランスを保ちながら事業を展開できます。
ただ、起業にあたっては「個人事業として始めるか、会社を設立するか」「税務署などへの届出をどうするか」「経理作業をどのように進めるか」といったさまざまな問題が生じます。税理士に相談すれば、設立手続きから節税対策、税務申告、資金調達まで、幅広いサポートを受けることができます。

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また、コーディネーターによる「税理士紹介サービス」もあるので併せてご利用ください。

税理士の報酬は事務所によって違いますので、「税理士の費用・報酬相場と顧問料まとめ」で、税理士選びの金額の参考にしていただければと思います。

 

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・起業後すぐの固定費の支出に関して
「設立後すぐに売上が立たないので、資本金からローン返済していくことになるのですが、問題はないのでしょうか?
・2023年度末に起業したときの開業費の記帳の方法について
「昨年2023年度末(11月頃)に起業しました。そのときの開業費を2024年1月1日付で記帳しようと考えています。
・法人成のメリットについて
「法人成を検討している個人事業主です。
事業は起業家向けのビジネスコンサルで、私1人で事業を回しています。経費もほぼなく、売上=ほぼ所得の状態です。

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監修:「クラウド会計ソフト freee会計」

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