税理士の費用・報酬相場と顧問料まとめ

公開日:2018年12月20日
最終更新日:2022年10月25日

税理士の費用・相場がわからない」
「税理士事務所によってなぜ金額が違うのだろう?」

税理士を探していれば、皆さんこのような経験一度はあるのではないでしょうか?
税理士の費用は、個々の事務所によってさまざまで、標準的な費用について分かりにくくなっています。

そこで今回は、freee税理士検索に掲載しているfreee認定アドバイザー308名のアンケート結果をもとに税理士報酬の相場表を作成いたしました。税理士選びの参考になれば幸いです。

税理士との契約形態

税理士に税務を依頼する場合は、基本的には「顧問契約」と「申告書作成(確定申告、決算)のみ」の2つの依頼に分けられてます。
どちらの場合でも、記帳代行を依頼する場合には別途料金が発生することがほとんどです。(金額後述)

また、近年クラウド会計の登場で昔は毎月していた定期訪問の回数も年1回に減ったり、テレビ電話の活用などで、訪問せずにリモートだけで対応する事務所も増えてきました。

「顧問契約」と「申告書作成(確定申告、決算)のみ」の依頼内容ごとに内容を見ていきましょう。

顧問契約の場合

定期的に税理士と接点を設けて、試算表の診断や、税務に関する相談ができる契約です。
税理士が記帳内容をチェックし、定期的に会社の数字をまとめて報告してくれます。

顧問契約の場合の主なサービス
・申告書作成
・記帳チェック
・税務相談(訪問/リモート/メール対応など)
・経営アドバイス
・節税対策
・税務調査の立会*

*頻度が少ないため、対応時のみ料金発生することが多いです

申告書作成のみの依頼の場合

申告をするタイミングで、一年分の記帳と書類作成をまとめて依頼する方法です。
顧問契約と比べると安く依頼できる傾向にありますが、最低限のサービス内容である事がほとんどです。

申告書作成のみの場合の主なサービス
・申告書作成
・記帳内容のチェック
・簡単な質問対応

メリット
・顧問契約と比べて、年間の契約料金が安い

デメリット
・記帳内容を把握するのが年1回となるため、節税対策や税務調査の対応が難しくなる
・試算表から、リアルタイムな経営状況がわからなくなる
・記帳に関する質問も含めて、サービス内容が限定的になりやすい

クラウド会計を使える税理士のメリット・デメリット

メリット
・税理士が定期的に記帳内容を確認できるため、適切な節税対策をしやすい
・税務調査の立会で、自社の経理を把握しているので対応が強い
・リアルタイムに近い試算表を確認する事ができ、経営に活かせる
・経理や記帳業務を税理士にアウトソーシングすることで、本業に時間を割くことができる
・事業が大きくなっていく中で起こりうる会計トラブルを未然に防げる
・税理士にも強み(節税・税務調査など)があるので、強みと希望がマッチしていれば心強い
・従来の会計ソフトと比べると訪問回数が減った(年0~1回が多い)

デメリット
・便利な反面、しっかり使いこなすまで時間がかかるので、使いこなせているのか判断しづらい
・ネット環境でないと使えない

では、それぞれの料金相場はいくらなのでしょうか。

税理士の費用・報酬相場

アンケート結果から訪問回数が年間1回の場合の税理士報酬相場をまとめました。
「顧問料」と「記帳代行費用」は、月額平均金額。「申告費用」は年に1回なので年額で紹介しております。

税理士事務所によっては顧問契約金額に申告書作成費用を含めているケースもあり、一概にいくらとは言えないので一つの目安としてご活用ください。

個人事業主の税理士報酬平均相場

法人の税理士報酬平均相場

売上が小さい段階では、会計ソフトを使用して自分で記帳や確定申告を行えば十分なケースが多いです。

クラウド会計ソフトfreeeでは、簿記や会計の知識がなくても、レシートの写真を撮ればAIが自動解析、クレジットカードは連携をするだけで必要な情報を自動で取得してAIが勘定科目を推測してくれるので簡単に記帳することができます。

次は、詳細の料金分布を見ていきましょう。

月次顧問(年1回訪問)時の顧問料分布

一般的には、消費税課税事業者の売上基準である売上1000万円に近づいたタイミングが税理士との契約を検討する一つのタイミングといわれています。
事業のビジネスモデルや何を目的として事業を行うのかなどによっても異なってきますので、初めて探している際は慎重に検討することをおすすめします。

年商が上がるにつれ報酬相場も上がる傾向がありますが、これは年商の増加に伴い、記帳の登録数など税理士の仕事量が増加する影響が大きいと考えられます。

申告料金の費用分布

申告料金のアンケート結果は、顧問契約を結んだ場合にかかる場合の申告料金です。

申告のみのスポット契約で探している場合もあると思います。アンケート結果は顧問契約している税理士が毎月行っている記帳チェックなどを考慮の上の設定金額ですので、スポットの場合は金額が変わります。税理士に見積もりをだしてもらう際の参考にしていただければと思います。

個人事業主の場合は、無料で使える確定申告freeeを使えば、質問に答えるだけで簡単に確定申告を作成から提出まで終わらせることができるので初めてでも安心して使うことができるのでおすすめです。

決算申告する場合、日々の記帳はもちろん、準備が必要な書類が9種類、さらに5種類の税金を税務署、各都道府県税事務所、各市町村に提出しなくてはいけないので、税理士に相談しましょう。

記帳代行の費用割合

記帳代行時の費用分布となります。記帳代行の費用は、毎月の顧問料金に追加で加算されるものです。
また、記帳チェックも年商によって税理士の仕事量が増えるので金額も上がっていく傾向があります。

税理士選びのポイント

金額とサービス内容はもちろん大切ですが、なによりも大切なのは、税理士と相性があうかどうかです。
無料で使えるfreee税理士検索では認定アドバイザーの顔写真や事務所の写真を掲載しています。事務所の雰囲気や税理士の顔を見ながら、実績や得意業種など比較して、簡単にお問い合わせまですることができます。

税理士にも得意・不得意がある

税理士業界は少し特殊な業界で、平均年齢が約63歳とかなり高く、IT化もこれからの業界です。

税理士資格の取得には、税理士試験に合格するケースの他に、国税従事者(国税庁・国税局・税務署に努めている方)として23年以上従事することで取得できるケースや、公認会計士や弁護士が無試験で取得するケースもあり、税理士ごとの得手不得手は違うので強みがなにかを調べたり、お問い合わせして質問することをおすすめします。

freee税理士検索

税理士をお探しの方は、無料で使える「freee税理士検索」で「会計ソフトfreee」を使える2200以上の事務所の中から税理士・会計士・社労士の事務所を検索してみてはいかがでしょうか。

経歴や実績等も確認でき、エリア別、ITや女性等の様々な条件で検索することが可能で、皆様のニーズに沿ったfreee認定アドバイザーに出会うことができます。

また、日々認定アドバイザーは増えているので初めて税理士を選ぶ場合、選びきれない場合もあるかと思います。
その際は、コーディネーターによる「税理士紹介サービス」もあるので併せてご利用ください。

まとめ

  • ニーズに合わせて依頼方法を変えましょう
  • クラウド会計の登場で訪問回数は減少傾向にあります
  • 事務所によって値段とサービスが違うので相場と比べましょう

以上、税理士報酬の相場についてご紹介いたしました。事務所ごとに料金体系やサービス内容なども異なってくるので、自社のニーズに合った税理士を選定することが重要です。

業態が個人事業主なのか法人なのか、年商や年間での記帳の登録数、記帳までのフローの煩雑さなどによって報酬金額は大きく変動します。
本記事での相場はあくまで参考金額としてとらえ、税理士探しにご活用ください。

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監修:「クラウド会計ソフト freee会計」

クラウド会計ソフトの「クラウド会計ソフト freee会計」が、税務や経理などで使えるお役立ち情報をご提供します。
「クラウド会計ソフト freee会計」は、毎日の経理作業を最小限で終わらせることができるクラウド型会計ソフトです。疑問点や不明点は、freee税理士検索で税理士を検索し、質問することができます。

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