ファクタリングとは|2つのメリットと3つのデメリット

公開日:2019年11月03日
最終更新日:2019年11月03日

目次

  1. ファクタリングとは
    • ファクタリングのしくみ
    • ファクタリングと売掛債権担保融資(ABL)との違い
  2. ファクタリングのメリット
    • (1)期日前に現金化できる
    • (2)取引先倒産に備えることができる
  3. ファクタリングのデメリット
    • (1)契約の手間がかかる
    • (2)手数料がかかる
    • (3)二者間ファクタリングはさらに手数料が高い
  4. まとめ
    • 税理士をお探しの方
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この記事のポイント

  • ファクタリングとは、「債権買取り」のこと。
  • 機動的な資金調達が可能となる一方で、多額の手数料が必要になることもある。
  • 二者間ファクタリングはさらに手数料が高い。

 

ファクタリングとは、直訳すると「債権買取り」のことで、売掛債権(売掛金・受取手形)は、回収期限前でもファクタリング業者に債権を売却することで資金化する金融サービスのことをいいます。

ファクタリングを利用すれば、機動的な資金調達が可能となる一方で、多額の手数料が必要になることもあるので、税理士に相談するなどして十分に検討することが大切です。

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ファクタリングとは

ファクタリングとは、売掛金をファクタリング会社に売却して資金調達することをいいます。

たとえば、5月31日に300万円を支払わなければならない先があったとして、手元に支払う現金がないが、6月30日には500万円入金となる売掛金があったとします。
この時、この500万円の売掛金をファクタリング会社に買い取ってもらうことで売掛金を先に入手すれば、6月30日の前に現金を入手することができるので、5月31日に300万円を支払うことができるようになります。
この手法をファクタリングといいます。

ファクタリングのしくみ

ファクタリングのしくみをあらわすと、以下の図のようになります。

①「調達したい企業」には、すでに発生している売掛金があることが前提です。

②ファクタリングするために、「調達したい企業の売掛先」からファクタリングを行うことの承諾をもらいます。

③「調達したい企業」は、「ファクタリング会社」とファクタリング契約を締結します。
④「ファクタリング会社」は、「調達したい企業」から売掛金を買い取り、「調達したい会社」に買取代金を支払います。

⑤「調達したい企業の売掛先」は、売掛金期日に「ファクタリング会社」に売掛金を支払います。

ファクタリングと売掛債権担保融資(ABL)との違い

ファクタリングと同じように売掛金を使った資金調達の方法に、「売掛債権担保融資」があります。
売掛債権担保融資とは、売掛金を担保とした融資で、ABLと呼ばれることもあります。
継続的な取引であれば、常に一定の売掛金がその取引先に対して存在することになりますので、このようにまとまった金額の売掛金が常に存在する会社であれば、売掛金を担保に融資を受けることができます。

売掛金を担保にするためには、①売掛先への通知②取引先の承諾③融資を受ける会社の商業登記簿への債権譲渡当期の3つの方法のいずれかが必要です。
③の方法を使えば、売掛先に知らせずに売掛債権担保融資を行うことができるので、③の方法が最も利用されています。

ファクタリングと売掛債権担保融資の違いは、「ファクタリングは、継続的な売掛金でなくてもよい」という点です。

売掛債権担保融資の場合には、継続的な売掛先が複数あって、まとまった売掛金の束はできなければなりませんが、ファクタリングでは、継続的な売掛金でなくても、売掛金を買い取ってもらうことができるので、早期に現金を手にいれることができます。

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ファクタリングのメリット

ファクタリングは、ファクタリング会社に手数料を支払って債権譲渡する方法で、機動的な資金調達を行うことができるなどのメリットがあります。

(1)期日前に現金化できる

ファクタリングに債権を譲渡すると、その債権回収の期限より前に資金化をすることができます。そのため、キャッシュ・フローが改善され、売掛金債権回転率が上昇します。

(2)取引先倒産に備えることができる

ファクタリング会社に債権を譲渡するということは、貸倒リスクをファクタリング会社に移行するということになります。したがって、取引先の倒産による貸倒リスクが軽減するというのもメリットのひとつといえるでしょう。

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ファクタリングのデメリット

早期に資金調達を行いたい時に、売掛金の回収期限前に資金化できるファクタリングですが、ファクタリング会社と契約を締結しなければならず、またファクタリング会社に手数料を支払わなければなりません。

(1)契約の手間がかかる

ファクタリングは、ファクタリング会社とファクタリング契約を締結する必要があります。三者間ファクタリングでは、ファクタリングを行うことを取引先に知らせて承諾を得なければならないので、さらに手間がかかります。
ファクタリングを行うことが取引先に知られることで「この会社の資金繰りは厳しいのではないか」と思われるリスクもあります。そして、これを理由に取引が解消されてしまうかもしれません。

(2)手数料がかかる

ファクタリング会社が貸倒リスクを負うことになるため、ファクタリング会社に手数料を支払う必要があります。
三者間ファクタリングの手数料は、1~10%が相場で、二者間ファクタリングの手数料は10%~30%要求されることもあります。

(3)二者間ファクタリングはさらに手数料が高い

ファクタリングには、先ほどご紹介した「三者間ファクタリング」のほか、売掛先に知られない「二者間ファクタリング」があります。
二者間ファクタリングは、ファクタリングを行いたいことを売掛先に知られなくてもよいように、資金調達したい企業とファクタリング会社との間だけでファクタリングを行う方法です。
「三者間ファクタリング」は、売掛先の承諾を得なければなりませんが、「二者間ファクタリング」は売掛先の承諾を得ずに行われます。

①「調達したい企業」には、すでに発生している売掛金があることが前提である点は、「三者間ファクタリング」と同じです。

②「調達したい企業」と「ファクタリング会社」がファクタリング契約を締結します。

③「ファクタリング会社」は「調達したい企業」に買取代金を入金します。

④「調達したい企業の売掛先」は、売掛金期日に「調達したい企業」に売掛金を支払います。

⑤「調達したい企業の売掛先」から入金があったら、その入金された売掛金を「調達したい企業」が「ファクタリング会社」に支払います。

この二者間ファクタリングは、売掛先からファクタリング会社に売掛金が支払われるわけではないので、調達したい企業の売掛先にファクタリングを行うことを知られたくない場合に使いたいと思う人が多いのですが、三者間ファクタリングと比較すると法外な手数料がかかるというデメリットがあります。

なぜ手数料が高いかというと、売掛先からファクタリング会社に売掛金が支払われるのではないため、ファクタリング会社のリスクが高くなるためです。

三者間ファクタリングの手数料は、1~10%が相場ですが、二者間ファクタリングの手数料は高ければ30%要求されることもあります。この手数料を1カ月借入れする金利と考えると、年利に換算して120%以上にもなってしまい、大きな負担となってしまいます。

二者間ファクタリングで法外な手数料をとられれば、またファクタリングを使い続けざるを得なくなり、資金繰りがますます悪化してしまう可能性もあります。

二者間ファクタリングはなるべく利用しない方向で、資金調達を行うよう検討しましょう。
資金調達に強い税理士に相談してみることをおすすめします。税理士検索freeeを使えば簡単に資金調達に強い税理士を見つけることができます。

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まとめ

以上、ファクタリングのしくみ、メリット・デメリットについてご紹介しました。
ここでご紹介したファクタリング以外にも、資金調達の方法はいくつもあります。
資金調達に関連する問題について専門家に相談したいと思うなら、まずは税理士への相談をおすすめします。
税理士の業務というと、記帳代行、税務申告書の作成、税務調査の立会いなどをイメージする人も多いと思いますが、資金調達に力を入れている税理士も増えています。
このような税理士に自社の状況を伝えることで、最もリスクが少ない資金調達の方法を提案してもらうことができます。

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