クラウド会計で経理を自動化する方法

公開日:2019年11月21日
最終更新日:2022年04月02日

この記事のポイント

  • クラウド会計ソフトを活用することで、経理をほぼ自動化することができる。
  • ソフトウェアのアップデートや税制改正に伴うアップデートも不要となる。
  • freeeなら「仕訳学習機能」で、経理作業がどんどん効率化される。

 

クラウド会計ソフトを活用し、銀行やクレジットカードと連動すると、面倒な経理作業をほぼ自動化することができるようになります。
自動化することができれば、その分の人件費を削減することもできますし、決算や年末調整の工数まで大幅に削減することもできます。

この記事では、クラウド会計ソフトで経理を自動化する方法やメリット、実際にクラウド会計ソフトを活用している方の体験談までご紹介します。

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クラウド会計ソフト

クラウド会計ソフトの「クラウド」とは、インターネット上のサービスの1つです。
これまでのように個々のパソコンで会計データを登録・保存するのではなく、インターネット上で登録・保存するので、「パソコンが壊れてしまい、データが消失した」などの心配もありません。
手元のパソコンが壊れても、IDとパスワードがあれば、他のパソコンやスマートフォンからすぐにデータにアクセスし編集することができます。
複数のパソコンやスマホから、同時に最新のデータを閲覧し編集することができるので、電車の待ち時間などのスキマ時間で経理作業を行うこともできますし、顧問税理士にデータを確認してもらい、その場でアドバイスをもらうこともできます。

(1)銀行やカードとデータ連携できる

「クラウド会計ソフト freee会計」は、銀行口座の入出金やクレジットカードの利用履歴などのデータを連携することで、そこから明細を首都ックすることができます。入出金やクレジットカードの利用履歴は自動で「freee会計」に反映されるので、紙の明細をみながら、いちいち会計ソフトに入力するという作業を削減することができます。

(2)安心のセキュリティ対策

「freee会計」では、通信を暗号化しており安心したセキュリティ対策を実装しています。マイナンバーや金融機関のパスポートなどの情報も、そのものが暗号化されているので読み取られるリスクは極めて低くなっています。
さらに、「freee会計」においては、入力したデータはパソコンではなく、freeeのクラウドサーバに保管され、適宜バックアップがとられています。

(3)常に最新のソフトを使用できる

従来の会計ソフトは、一度インストールすると、その後バージョンアップされるたびにその都度ソフトを購入しなおす必要がありました。
しかし「freee会計」では、ソフトウェアのアップデートや税制改正に伴うアップデートはすべて「freee会計」が無料で行うので、自社で行う必要はありません。

クラウド会計ソフトの自動経理とは

「freee会計」の最大のメリットは、「経理作業をほぼ自動化することができる」という点です。

(1)freeeの「自動で経理」とは

これまでの会計ソフトは、取引を記録する際には仕訳日記帳などから複式簿記で仕訳を入力しなければなりませんでした。
しかし、「freee会計」を利用して銀行やクレジットカードと連動すれば、取引明細の内容をもとに仕訳が自動で行われます。
また、経費を精算したい時にも領収書をスマホで撮影して申請すればデータに自動で取り込まれますし、交通費は経路を入力すれば自動で料金計算されますので、経費精算にかかる時間も大幅に削減することができます。

(2)口座を登録→AI任せ

さらに、「freee会計」には学習機能がついているので、使えば使うほど経理作業が効率化されます。「freee会計」の「自動で経理」は、日々の登録をすればするほど、ユーザーの取引の傾向や取引先の固有名詞をどんどん学習していきます。
つまり、使えば使うほど、取引先などの名称などから勘定科目の推測機能が適用されるなどの自動化が進むことになります。
日々しっかりと学習させれば、数か月後には登録の手間を10分の1以下に減らすことも可能です。

つまり、「freee会計」の経理作業は、日々の取引を入力するというよりも、全自動化を進めるために「設定を行い、学習をさせる」作業に近いものということができます。

学習する前でも、ルーチンの収入・支出などについては、完全に自動登録するよう初めから設定することもできます。この場合には、アップロードされた明細データについて勘定科目などを設定し「自動化」のボタンをチェックして登録すればOKです。

(3)手動登録も効率化できる

すべてを自動で経理できればとても楽ですが、残念ながら現金で取引を行った場合には、データがないので自動で入力することはできません。この場合には、手動登録で対応することになりますが、この手動登録も効率化することが可能です。
「取引テンプレート」と「連続取引登録」という機能を活用すれば、同じ取引が出てきた時に、以前入力した項目が表示されます。また、レシート類はスマホのカメラで取り込むことができるので、入力作業を大幅に削減することができます。

(4)確定申告書も簡単に完成

「freee会計」は、①基本情報の入力、②収入と支出の入力、③一問一答式で質問に回答の3つのステップで、簡単に確定申告書を作成することができます。
基本情報は、アカウントを作成した際に入力した基本情報が自動で反映されていますので、修正点がないか確認します。
また、未処理の取引があった場合など、現状とズレが生じていないのか収入と支出について確認します。
あとは、一問一答式の質問に答えていけば、確定申告書が完成します。

(5)リアルタイムの経営判断が可能

「freee会計」は、レポート機能が充実しています。
これらのレポートを活用することで、リアルタイムで収支を確認し、マイナスであった場合には何が原因でマイナスなのか、どのような対応策が必要なのかを判断することができます。
さらに事業に必要な資金を回すための「資金繰り」の算段も、レポートを確認することですぐに検討を始めることができます。

レポートの種類 使い方のアイディア
収益レポート
  • 今月の売れ筋商品を確認する
  • 得意先ごとの売れ筋トップ10を確認する
  • 売上が多い月を確認する
費用レポート
  • 今月の費用内訳を確認する
  • 費用が多い月を確認する
損益レポート
  • 今月の損益のうち多かった商品は何かを確認する
  • 収支別の取引先トップ10を確認する
  • 損益の主要項目を時系列で確認する
売掛レポート
  • 来月の入金予定を確認する
  • 得意先ごとの金額を確認する
買掛レポート
  • 来月の支払い予定を確認する
  • 支払い先ごとの支払い予定を確認する
  • 一括振込用のファイルを出力する
  • 請求書が届いたので、いつの買掛金に対応しているかを確認したい
現預金レポート
  • 今月のお金はどれくらい動いたのかを確認する
  • 先週の現預金の残高を確認する
資金繰りレポート
  • 今月はどういった勘定科目で一番お金を使ったのかを確認する
  • 今後のお金の出入りを踏まえた上で、資金ショートを起こさないかを確認する
集計表
  • 「売上高」として入力した取引の件数を確認する
  • 複数の条件で絞り込みをかけて集計結果を知る

(6)自動経理で人件費削減が可能

クラウド会計で経理を全自動化することで、本業に専念する時間を増やすことができる他、経理作業でかかっていた人件費を削減することができます。

経理作業を行うためにパートを雇用して月額14万円の給与を支払うと、交通費や労災雇用保険料など含め、年間200万円以上のコストがかかります。
これに対してクラウド会計ソフトの利用料は、プランにもよりますが無料もしくは月額2,000円弱で利用することが可能です。

法人向けのサービスのうち、決算書の作成や請求書の作成・発行、経費精算、インターネットバンキングへの振込依頼 などのすべての機能を利用できるプランでも、年間47,760円です。
単純計算でも年間で200万円-47,760円=195万円以上のコストを削減することができるということになります。

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クラウド会計ソフトfreeeの感想

これまで経理作業というと「複式簿記で仕訳しなくてはならない」「経理作業は面倒だ」といったイメージを持っていた方も多いと思います。
けれども、「freee会計」では明細情報をデジタルデータとして取得することができるうえ、そのデータを独自にカスタマイズすることでさらに経理作業の大幅削減を実現することができます。
ここでは、実際に「freee会計」を利用されている方の体験談をご紹介します。

「経理作業の負担が1/20に」(生花店)

「BOTANIC Inc.」は、お客様の家まで直接花を届けるサービスを行う会社です。
事業が順調に成長する傍らで、毎月の入力作業はいつもギリギリのタイミング。経理作業が重い負担になっていたそうです。
経営者の田中様曰く「freee会計」を導入後は、勘定科目について確認するくらいで、自ら仕訳作業を行う必要がなくなり、「作業量は従来の1/20まで削減することができた」とのこと。
また、「freee会計」の豊富なレポート機能を活用することで、事業別売上データを見ながら経営分析をすることも可能になったそうです。
また、POSレジと連携しているので、各店舗のレジ状況をオンライン上で把握することも大きなメリットと感じているとのことでした。

「freee会計が経理作業の負担を20分の1に。損益レポートで複数事業の状況を一望」

「年末調整の工数が1/10に」(農業生産法人)

「株式会社ミヤモトオレンジガーデン」は、愛媛県八幡浜市にある農業生産法人です。
代表取締役の宮本様は、「生産部門と卸部門とで、別々に会計管理をする必要があるのですが従来の会計ソフトでは対応することができなかった」とのことで、不便を感じることが多かったそうです。
その点、「freee会計」は、部門別の会計管理ができますし、銀行口座やクレジットカードなどの金融機関との連動もできます。
銀行口座のデータと同期することができるうえ、請求書発行業務も大幅に削減することができるようになったので、経理業務の工数を2分の1に削減することに成功したとのこと。
さらに、「freee会計」のレポート昨日を利用して、経営状態を迅速に把握し、必要な経営戦略を立てることも可能になったそうです。

「経理業務の工数が1/2、年末調整の工数が1/10に。freee会計のレポートは経営判断の指標になる」

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まとめ

以上、クラウド会計ソフトで経理を自動化させる方法や、自動化させることのメリット、そして「freee会計」を利用している方の体験談などについてご紹介しました。

「freee会計」は、これまでの経理作業を大幅に削減するだけでなく、豊富なレポートを活用して経営分析を行うこともできるようになります。

さらに「認定アドバイザー制度」があり、「freee会計」の導入から設定、決算監査や経理検査などのサポートを依頼することもできます。

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監修:「クラウド会計ソフト freee会計」

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