クラウド会計ソフトで効率化できる7つの業務

公開日:2019年07月02日
最終更新日:2022年04月02日

この記事のポイント

  • クラウド会計ソフトと銀行口座やクレジットカードと連携すれば、データが自動で会計ソフトに取り込まれ仕訳まで完了する。
  • クラウド会計ソフトは、給与計算ソフトやレジシステムと連携させることで、データを一元管理することもできる。
  • データはレポート化され、資金繰りや収益、売掛金や買掛金など自社の経営状況をリアルタイムで確認できる。

 

クラウド会計ソフトとは、ソフトやデータをインターネット上で使用したり保存したりするサービスです。パソコンやスマホ、タブレットなどさまざまな媒体からIDとパスワードを入力するだけで簡単にログインすることができ、銀行口座やクレジットカードのデータを自動で取り込んだり、レジスターから売上データを自動で取り込んだりすることができます。
経理処理が大幅に削減できるだけでなく、会社の状態をタイムリーに把握することができるようになります。

クラウド会計ソフトとは

クラウド会計ソフトとは、個別のパソコンにソフトをインストールしなくても、インターネットを通じて一定のサービスや機能を利用できるシステムのことです。

「クラウド」のサービスの代表例であるGmailやDropboxなどは、今や当たり前のようにビジネスのさまざまなシーンに普及していますが、クラウド会計ソフトとは、このクラウドの技術を使った会計ソフトのことをいいます。
そして、このクラウド会計ソフトのうち従業員300人以下の中小企業等において、利用率がもっとも高いのが「クラウド会計ソフト freee会計」です。

参照:株式会社MM総研2017年調査「クラウド会計ソフトの法人導入実態調査(2017年09月26日)」

(1)クラウド会計ソフトと従来の会計ソフトとの違い

従来の会計ソフトは、パッケージソフトを購入し、1つ1つのパソコンにソフトをインストールする必要がありました。また、会計データもパソコン上に保存していたので、パソコンが故障した時のために、頻繁にバックアップをとる必要がありました。
これに対して、クラウド会計ソフトはIDとパスワードを入力すれば、パソコンやスマホなど、どのような端末からでもログインすることができるので、パッケージソフトを購入する必要もソフトをインストールする必要もなく、万が一パソコンが壊れても会計データを安全に保存することができるようになりました。

(2)クラウド会計ソフトのメリット

ソフトウェアのアップデートやデータのメンテナンスも、クラウド会計ソフト側で行うので、自社で行う必要はありません。

さらにインターネットを利用するソフトであることから、複数の拠点から複数の人間が同時に最新のデータにアクセス・編集することができます。
パソコンでもスマホでも利用することができ、時間と場所を選ばずにいつでもどこでも作業をすることができます。

また、クラウド会計ソフトと銀行口座やクレジットカードを連携すれば、データが自動で会計ソフトに取り込まれ、仕訳が自動処理されるため、これまでのように日々の取引を入力する必要もありません。

業務効率化という観点から見ても、「freee会計」は非常にメリットの多いサービスということができます。

クラウド会計導入で効率アップする7つの業務

従来は、通帳の明細やカードの利用履歴の内容を手動で入力しており、中小企業や個人事業主などからは「月末はこの入力作業に追われ、本業が疎かになってしまう」という声も多く聞かれていました。
しかしクラウド会計では、銀行口座やクレジットカード、電子マネー、POSなどと連携すれば、取引データを自動で取り込み、仕訳帳、総勘定元帳、試算表などを自動で作成することができます。
また、請求書発行ソフトや給与計算ソフトとも連携することができるので、請求書の発行や給与計算などの作業についても大幅に時間を削減することができるようになります。

(1) 経理業務

従来の経理業務といえば、通帳や領収書を見ながら、ひとつひとつ入力する必要がありました。しかし、「freee会計」の場合には、銀行口座やクレジットカードと連携することで、入出金が発生するごとに、データが自動で会計ソフトに取り込まれていきます。
入出金をどう仕訳するのかについては、過去のデータをもとに「freee会計」が提案をしてくれますし、自動登録ルールを設定すれば、そのルールに従って入力されるようになります。
それにより、手動で行う作業はほぼなくなり、仕訳入力がほぼ自動で行うことができるようになります。

明細の自動登録ルール設定

▶ クラウド会計ソフト freee会計「明細の自動登録ルールを設定する」

(2) 請求書発行業務

「freee会計」はクラウド上で発行する請求書と連携することができるので、請求書発行業務を行うと、「freee会計」のデータも自動で仕訳されます。つまり、売上の計上から入金の際の消込まで自動で行われることになります。
請求書は、得意先ごとに発行されるので、売掛金管理をするうえでも非常に便利な機能となっています。
さらに、請求書だけでなく見積書・領収書・納品書など、実際の取引の流れに沿ってさまざまな書類を作成することも可能です。

請求書・納品書・見積書の作成

▶ クラウド会計ソフト freee会計「請求書・納品書・見積書を作成する」

(3) 経費精算業務

「freee会計」では、領収書はスマホで写真を撮影して添付するだけで経費申請もスマホ上で作業をすることができます。交通費も経路を入力することで自動で料金計算することができるので、担当者は従業員から申請された経費データと添付された領収書をオンライン上でチェックすればよいことになり、経費申請のチェックにかかる時間を節約することができます。

請求書・納品書・見積書の作成

▶ クラウド会計ソフト freee会計「freee会計を使った経費精算の流れ」

(4) 給与計算業務

給与計算ソフトで給与計算すると、freee会計に自動で給与仕訳が計上されます。また、給与の支払をすると、自動的に給与支払い仕訳が生成されます。

「freee人事労務」では、給与計算だけでなく日々の勤怠情報について従業員が入力した情報を自動で反映させることができるので、タイムカードを見ながら勤怠情報を入力する作業も不要です。社会保険料の変更も自動で反映されるので、年末調整や算定基礎、労働保険の年度更新など、年1回の業務も自動化することができ、さらに業務を効率化することができます。
また、経費精算の内容を給与明細に追加させることもできるので、従業員の経費精算も効率化することができます。

請求書・納品書・見積書の作成
 

▶ クラウド会計ソフト freee会計「経費精算の内容を給与明細に追加する」

(5) マイナンバー管理業務

マイナンバー管理機能を使うことで、紙で管理するよりコストを削減することができます。「freee人事労務」では、給与支払報告書や法定調書にも自動で連携させることができます。
従業員本人がマイナンバーを直接入力することができますし、本人確認書類をシステム上にアップロードすれば、システム上で本人確認も完了します。

freeeマイナンバー管理

▶ クラウド会計ソフト freee会計「freeeマイナンバー管理に自分の基本情報を登録する」

(6) 経営分析

「freee会計」の特徴のひとつとして、他のクラウド会計ソフトと比較してレポート機能が充実しているという点を挙げることができます。
資金繰りや売掛や収益など、さまざまな視点から自社の経営状況を常に把握することができます。

これまでは、月末を過ぎてから通帳記入を行い、領収書を整理して税理士に試算表の作成を依頼するという流れが一般的でしたが、「freee会計」を使えば、入出金データがクラウド会計ソフトに自動で取り込まれレポートに反映されるので、「キャッシュに問題はないか」「取引先からの振り込みは完了したか」「今、何が会社に必要なのか」をタイムロスなく判断することができます。

これまでのような月末に初めて経営状態を把握することができるといったこともなく、また「どんぶり勘定」による経営判断でもなく、日々正確な数字に基づいた経営判断ができるようになります。

freeeレポート例「収益レポート」

▶ 経営分析レポート|収益レポート・損益レポート・資金繰りレポート…他

(7) 税務申告

「freee会計」では、決算書を自動で作成し、PDFで出力することができますし、電子申告データに変換することもできます。
「freee会計」に対応した税理士・会計士に依頼すれば、会計データを簡単に共有できるので、さらにスムーズに決算書・申告書を作成することができます。
頻繁に行われる税制改正も自動で反映されるので、決算前に慌ててソフトをアップロードする必要もありません。

税務申告業務をスマートにするfreee申告

▶ 「税務申告業務をスマートにするfreee申告」

税理士との関わり方はどう変わる?

経理業務や請求書発行業務、税務申告などを、格段に効率アップすることができるクラウド会計ソフトですが、税理士とのかかわり方はどのように変わるのでしょうか。

リアルタイムで経営アドバイスを受けることが可能に

これまでは、通帳のコピーと領収書を税理士に送り、試算表を作成してもらうまで1カ月ほどかかることもありました。
しかし、「freee会計」では、データをやり取りする手間もなくログインするだけで入力した会計データや自動で取り込まれた金融機関やクレジットカードのデータなどを、税理士が同じタイミングで確認することができます。

会社の状況を迅速に税理士に把握してもらうことで、リスクを早期に発見し、改善策を提案してもらうことができます。また試算表も簡単に作成することができるので、資金繰りに問題が生じた時も、融資実行までの時間を短縮することができます。

導入から活用法までアドバイスがもらえる

「freee会計」は、会計業務に慣れ親しんだ人にも違和感なく使用できる仕様になっていますし、簿記の知識がなくても直感・感覚的に操作できるよう設計されています。
「freee会計」に対応した税理士・会計士に相談すれば、導入から活用法までアドバイスしてもらうことができますし、入力したデータについては、税理士が随時確認・修正してくれるので、安心感を持って会計処理を行うことができます。
なお、導入手順や操作する上での不明点や疑問点については、「freee会計」のサポートセンター担当に質問することもできます。

まとめ

以上、「freee会計」を導入することで、効率アップする具体的な業務についてご紹介しました。
ぜひ「freee会計」を活用し業務を効率化し、さらに多彩なレポート機能を活用して財務分析や経営改善計画などに役立てていただければと思います。

クラウド会計ソフトについて相談できる税理士をさがす

freee税理士検索では数多くの事務所の中からクラウド会計ソフトについて相談できる税理士を検索することができます。
その際には、「融資・資金調達に強い」「ITに強い」「決算コンサルティングが可能」「女性が担当」などの様々な条件でも検索することが可能です。

また、コーディネーターによる「税理士紹介サービス」もあるので併せてご利用ください。

税理士の報酬は事務所によって違いますので、「税理士の費用・報酬相場と顧問料まとめ」で、税理士選びの金額の参考にしていただければと思います。

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監修:「クラウド会計ソフト freee会計」

クラウド会計ソフトの「クラウド会計ソフト freee会計」が、税務や経理などで使えるお役立ち情報をご提供します。
「クラウド会計ソフト freee会計」は、毎日の経理作業を最小限で終わらせることができるクラウド型会計ソフトです。疑問点や不明点は、freee税理士検索で税理士を検索し、「クラウド会計ソフト freee会計」の導入や活用方法などについて相談することができます。

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