エンジェル投資家とは|出資を受けるためには何が必要か

公開日:2018年11月09日
最終更新日:2019年04月04日

目次

  1. エンジェル投資家とは
    • エンジェル投資の基本
    • なぜ投資をするのか
    • 一般の「投資」との違い
  2. エンジェル投資家から投資を受けるためには
    • まずはエンジェル投資家と出会うこと
    • エンジェル投資家が投資したくなる事業であること
    • エンジェル投資家が投資したくなる起業家であること
  3. まとめ
    • 税理士をお探しの方

エンジェル投資家とは

エンジェル投資家(ビジネスエンジェル)とは、起業間もないベンチャー企業に投資し、投資した以上のリターンを得ることを目的とした、個人投資家のことをいいます。

ベンチャー企業は過去の実績がなく、資金調達が必要な場面で銀行などから融資を受けることが難しいですが、ベンチャー・キャピタル(VC)やエンジェル投資家(ビジネスエンジェル)は、このような起業間もないベンチャー企業に対しても、積極的に出資してくれることがあります。

なぜ「エンジェル」と呼ばれる理由については、その投資家の投資が「困っている者を、天使のように救ってくれるからだ」ということに由来していると言われています。

エンジェル投資の基本

エンジェル投資家について、「個人銀行」のようなイメージを持ち、お金の出し方もそれほど変わらないのではないかと考えている人がいますが、全く異なった考え方に基づいています。

まず、銀行が出すお金は「融資」で、エンジェル投資家が出すお金は「投資」です。
銀行から融資を受ければ、そのお金は返さなくてはなりませんが、エンジェル投資家から出資を受けたお金は返す必要がありません。エンジェル投資家は、投資したお金を企業から直接回収せず、将来そのベンチャー企業が株式上場した際の出資金のキャピタルゲインを得ることを目的としているからです。

なぜ投資をするのか

前述したとおり、エンジェル投資家の目的は、出資したお金のキャピタルゲインを売ることです。
例えば、かつてのアップルやマイクロソフト、グーグルやフェイスブックも同様です。
これらの世界的な企業も、スタートアップ当時は、独自のプロダクトを開発していたものの、ごく少数のユーザーが使っているに過ぎない未上場企業で、会社の評価も服買ったのです。
しかし、この投資リスクの低い会社に投資をする賭けをするのが、エンジェル投資家です。

家です。
マイク・マークラは、創業間もないアップルコンピュータへ投資し、アップル株式の3分の1を買い占め、二代目の社長を務めました。アンディ・ベクトルシャイムは、グーグルがまだ会社になる前から20万ドルを投資しました。
そして、これらの「賭け」は見事に成功をおさめたのは、言うまでもないところです。
ただ、エンジェル投資家のなかには、賭けという気持ちがなく、純粋に「起業家のビジネスに共感し、社会の課題を解決したいという思いをサポートしたい」という思いから投資をする人も多くいるのも事実です。

一般の「投資」との違い

一般の投資家は、企業が安定して利益を生むように成長し、株式の配当という形で継続的に利益を売ることを期待しています。
しかし、ベンチャーキャピタルやエンジェル投資家などが、このような形を望みません。その企業が他の企業に買収されるか自ら上場するかといった「エグジット」の時点で損益を確定したいと考えています。つまり、継続的かつ安定した利益についてはあまり期待していません。
※エグジットとは、スタートアップの創業者やベンチャーキャピタルの投資資金回収手段または方法のこと。 具体的には上場した後、株式を売却して利益を手にしたり他の企業に買収された際の利益を手にしたりすること。

なお、資金調達のさまざまな方法については、下記の記事でまとめていますので併せてご覧ください。

「資金調達の方法まとめ~金融機関、補助金、VC」を読む

エンジェル投資家から投資を受けるためには

それでは、エンジェル投資家から投資を受けるためにはどうすればよいのでしょうか。

まずはエンジェル投資家と出会うこと

当たり前のことですが、エンジェル投資家に投資をしてもらうためには、エンジェル投資家と出会うことが必要です。
エンジェル投資家とマッチングを行っているセミナーに参加するなどの方法もありますが、「この人に投資してほしい」という具体的な希望があるなら、直接メールを送ってコンタクトを取ってみるのも有効です。

エンジェル投資家が投資したくなる事業であること

前述したように、エンジェル投資家は、出資金のキャピタルゲインを得ることを目的としていますから、将来性の高い企業に投資を行いたいと考えます。逆に言えば、将来株式上場を目指さないような企業については、いかに事業の成長性・収益性に魅力を感じたとしても、投資を行う対象とはなりません。
エンジェル投資家が、その事業に投資するか否かを決断する時には、プロダクトの市場適合性とエグジットを見ます。

プロダクトの市場適合性とは、その事業の創業者が考え出したコンセプトを実際に使っているユーザーを見出だす作業をいいます。
大勢のユーザーがそれを楽しんでいることが分かれば、そのビジネスには十分成功する可能性があると判断されます。

エグジット(出口)とは、投資家の場合、株式上場や他の企業に買収されることの2つをいいます。
こうした独創的な技術を評価する際の基準に、「10倍ルール」という基準があります。
10倍ルールとは、従来の製品やサービスと比較して、10倍以上の価値を提供できる技術・サービスを持つ企業にのみ投資するというルールです。
投資額の5000倍や1万倍のリターンがあることはめったにないものの、50倍から100倍のリターンは得る可能性が十分ある…これを投資家は期待するわけです。

エンジェル投資家が投資したくなる起業家であること

エンジェル投資家は、投資するか否かを判断する際に、起業家の資質を重視します。
では、エンジェル投資家が考える「成功する起業家」とはどのような資質が求められるのでしょうか。

この点について多くのエンジェル投資家は、成功する起業家とは「強い体力」「圧倒的な地震」「チャレンジする目標設定」「リスクを恐れない」「失敗を活かす力強さ」を兼ね備えた人物だと答えます。

エンジェル投資家が投資したビジネスは数多くありますが、そのなかのひとつが「Uber」という企業があります。
このUberが当時500万ドルの企業価値しかなかった時期に2万5000ドルを投資したエンジェル投資家ジェイソン・カラカニス(Jason Calacanis)が、その著書『エンジェル投資家』のなかで、次のように語っています。

「Uberが利益を上げられる企業になるかは、当時は全く分からなかった。それでも、創業者に成功への強烈な意思があることは知っていたし、このサービスは私自身が大いに気に入っていた。」


「エンジェル投資家としての第一の仕事は、揚げ足取り、後ろ向きの批評家、言い訳や、要するに考えのスケールが言うことに、起業家が耳を貸さないように盾になることだ。小さく考えていれば人間が小さくなる。私はスタートアップ創業者には小さい成功を狙わず、ビッグな目標を負ってもらいたいと常に考えている。」


「私は、そのプロダクトが成功しそうか推測するのは諦めた。その代わりに、私が持つ限りのジェダイのフォースを、『創業者を理解すること』に振り向けた。10億ドルの会社を選ぶのではない。10億ドルの創業者を選ぶのだ。」

つまり、エンジェル投資家が投資したいと思う起業家は、「成功させる強烈な意思」と「ビジネスの魅力」を投資家にきちんと示すことができる人間であることが何よりも重要ということになります。

まとめ

以上、エンジェル投資家から出資を受けるために必要なことについてご紹介しました。
起業家が、熱い想いから株式公開を目指そうとしても、起業したばかりで十分な事業資金を元に事業開始をできることは珍しいでしょう。
しかし、事業を拡大するためには事業資金が必要です。そして、その事業資金を確保するためのひとつの方法として、エンジェル投資家から出資を受ける方法があります。
エンジェル投資家からの出資を成功させるためには、まずエンジェル投資家をうならせるほどの「成功させる強烈な意思」と「ビジネスの魅力」を伝えることが必要です。
そして、その意思や魅力を伝える方法のひとつが、事業計画書の作成です。
資金調達に精通している税理士や公認会計士に相談することで、この事業計画書の作成をサポートしてもらうことができます。
また、税理士や公認会計士からエンジェル投資家を紹介されるケースも頻繁にあります。ファイナンスに強い税理士事務所・会計事務所は、エンジェル投資家から出資を受ける際に、非常に心強いサポーターになってくれます。まずは、エンジェル投資家からの資金調達の成功実績がある税理士に相談することをおすすめします。

「資金調達の方法まとめ~金融機関、補助金、VC」を読む

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