復興特別所得税とは❘税率と計算方法

公開日:2019年07月03日
最終更新日:2019年07月03日

目次

  1. 復興特別所得税とは
    • なぜ創設されたのか
    • 誰が納付するのか
    • 実施期間は2037年まで
    • 税額は所得税額の2.1%
  2. 確定申告書を作成する際の注意
    • 税額計算の流れ
    • 復興特別所得税額の記入例
  3. まとめ
    • 税理士をお探しの方
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この記事のポイント

  • 復興特別所得税とは、東日本大震災からの復興に用いられるために創設された税金のこと。
  • 復興特別所得税は、納税者すべてが支払う税金。
  • 復興特別所得税の税額は、所得税額の2.1%である。

 

復興特別所得税とは、東日本大震災からの復興に用いられるために創設された税金です。
納税する義務がある人すべてが支払わなければならず、給料などの源泉所得税についても復興特別所得税額が併せて徴収されます。
また、確定申告をする人は所得税だけでなく復興特別所得税も申告・納税しなければなりません。

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復興特別所得税とは

復興特別所得税とは、東日本大震災からの復興に必要な財源を確保するために創設された新しい税金です。
サラリーマンなどの給与所得者は、源泉所得税について復興特別所得税額も含めて徴収されます。
確定申告をする人は、所得税額だけでなくこの復興特別所得税額も合わせて申告・納税しなければなりません。

なぜ創設されたのか

2011年(平成23年)3月11日の東日本大震災からの復興のための施策を実施するために、2011年(平成23年)に「東日本大震災からの復興のための施策を実施するために必要な財源の確保に関する特別措置法」が制定されました。

復興特別所得税および復興特別法人税については、この特別措置法の第72条第1項で復旧・復興事業の財源に充てられることが規定されていて、復興特別所得税および復興特別法人税(すでに廃止)が創設されました。

復興特別所得税は、主に(1)被災者支援、(2)住宅再建・復興まちづくり、(3)産業・生業の再生、(4)原子力災害からの復興・再生に充てられています。

(1) 被災者支援…被災者の生活再建への支援等
(2) 住宅再建・復興まちづくり…復興道路などの社会インフラ整備等
(3) 産業・生業(なりわい)の再生…観光復興や水産業の販路開拓支援等
(4) 原子力災害からの復興・再生…避難指示が解除された区域での生活支援等

参照:復興庁「平成30年度復興庁概算決定のポイント」

誰が納付するのか

復興特別所得税は、納税者すべてが支払う税金です。
サラリーマンなどの給与所得者は、源泉所得税について復興特別所得税額も含めて徴収されますし、個人で所得税を納める義務のある人は、確定申告の時に所得税と復興特別所得税をあわせて申告・納税をしなければなりません。
また、源泉徴収義務者は、給与その他の源泉徴収すべき所得を支払う時に、その所得について所得税・復興特別所得税を徴収して、法定期限までに納付をしなければなりません。

実施期間は2037年まで

実施期間は平成25年(2013年)から2037年までの25年間です。
この実施期間の間は、すべての納税者が各年分の所得税に2.1%を乗じた金額を所得税とあわせて納税しなければなりません。

税額は所得税額の2.1%

復興特別所得税の税額は、所得税額の2.1%です。

所得ではなく、所得税額の2.1%であることに注意して下さい。

たとえば、講演料として100,000円を支払い(税引手取額)の場合、納付すべき所得税および復興特別所得税の額は以下のように計算します。

確定申告書を作成する際の注意

サラリーマンは、勤め先の会社で源泉徴収されていますが、確定申告をする人は、所得税だけでなく復興特別所得税についても自分で計算して申告・納税しなければなりません。復興特別所得税は、記入もれが多い箇所なので注意しましょう。

税額計算の流れ

所得税・復興特別所得税は、収入から必要経費・所得控除・税額控除などを差し引いた額に決められた税率を乗じて計算します。

参照:国税庁「所得税のしくみ」

①課税総所得金額×税率-控除額=基準所得税額
②基準所得税額×2.1%=復興特別所得税
①+②=所得税・復興特別所得税

所得税の税率は、課税される所得金額によって異なります。

参照:国税庁「所得税の税率」

たとえば、課税総所得金額が650万円のケースでは、以下のように計算します。

①650万円(課税総所得金額)×20%(税率)-427,500円(控除額)=872,500円(基準所得税額)
②872,500円(基準所得税額)×2.1%=18,322円(復興特別所得税)
①+②=890,822円(所得税・復興特別所得税)

復興特別所得税額の記入例

復興特別所得税は、確定申告の際に記入もれの多い箇所です。
下記の記入例にしたがって、忘れずに記入しましょう。

① 「差引所得税額」の欄に、税額控除の金額を記入します。
② ①の金額×2.1%を乗じて、復興特別所得税を計算して記入します。
③ ①+②を計算して記入します。

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まとめ

以上、復興特別所得税の概要と計算方法についてご紹介しました。
復興特別所得税は、確定申告書で記載漏れが多いので、忘れずに記載するようにしましょう。また、確定申告書の作成方法について不明点がある場合には、個人の確定申告を支援してくれる税理士に相談し、サポートをしてもらうようにしましょう。

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