収支内訳書の書き方を分かりやすく(サンプル付)

公開日:2019年07月07日
最終更新日:2019年07月07日

目次

  1. 収支内訳書とは
    • 白色申告と青色申告の違い
  2. 収支内訳書の作成方法
    • 1年間の収支をまとめる
    • 減価償却の対象を確認する
  3. 確定申告の記入方法
    • 収支内訳書
    • 確定申告書B
  4. まとめ
    • 税理士をお探しの方

この記事のポイント

  • 収支内訳書は、確定申告を白色申告で行う時に確定申告書Bと一緒に提出する書類。
  • 確定申告を白色申告で行う個人事業主は「一般用」を使用する。
  • 1年間の収支をまとめ、減価償却などを確認しながら作成する。

 

収支内訳書は、確定申告を白色申告で行う時に確定申告書Bと一緒に提出するものです。確定申告は青色申告と白色申告がありますが、収支内訳書は白色申告の際に必要となります(青色申告の場合には「青色申告決算書」が必要になります)。

収支内訳書には、1月1日~12月31日の収支をまとめ、取引先(売上先)ごとに売上金額を記入したり必要経費を勘定科目ごとに記載したりして作成します。

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収支内訳書とは

収支内訳書とは、確定申告を白色申告で行う時に、確定申告書Bと一緒に提出する書類です。収支内訳書には「一般用」「農業所得用」「不動産所得用」がありますが、個人事業主は「一般用」を使用します。

個人事業主が確定申告をする際には、以下の書類が必要です。

・ 確定申告書B
・ 収支内訳書(一般用)※青色申告の場合には「青色申告決算書」
・ 各種控除の証明書
・ 取引先からの支払調書(源泉徴収されている場合)

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白色申告と青色申告の違い

確定申告には白色申告と青色申告があり、収支内訳書は白色申告の際に使用します。
税制面で優遇されているのは青色申告なので、できれば青色申告をおすすめします。

以前は、白色申告は帳簿つけが義務付けられていなかったのですが、平成26年1月から、記帳、帳簿などの保存が義務化されたことから、白色申告のメリットはほぼゼロになりました。
青色申告をするためにはあらかじめ「所得税の青色申告承認申請書」を税務署に提出している必要がありますが、白色申告とは比べものにならないほど多くのメリットがあります。

「青色申告のメリット・デメリット・確定申告スケジュール」を読む

青色申告を行なうためには、複式簿記で記帳をしなければならず、白色申告の「簡易簿記」と比較すると確かに難解ですが、会計ソフトを使えばほとんど手間はかかりません。
「会計ソフトfreee」なら、簿記の知識がそれほどなくても、直感的に操作することができるよう工夫されているので、青色申告のために必要な帳簿も簡単に作成することができます。

「会計ソフトって何?「クラウド会計ソフト」って何?」を読む

収支内訳書の作成方法

確定申告の際には、1年間の収支をまとめた収支内訳書を作成します。

1年間の収支をまとめる

売上も経費も収支内訳書に転記できるよう、帳簿を作成してコツコツと記帳しておくことが大切です。経費に計上するには、原則として領収書が必要ですが、交通費など領収書がないものは帳簿の記載が証拠になりますので、まとめておきましょう。

減価償却の対象を確認する

耐久性があって原則10万円以上の備品は、減価償却の対象となります。減価償却とは、一度に経費として計上するのではなく、数年間にわたって少しずつ経費にすることをいいます。
減価償却する年数は法律で決められています。国税庁のホームページで確認するか税理士に相談するとよいでしょう。

「節税効果大!減価償却する資産と償却する方法とは」を読む

▶減価償却について相談できる税理士を探す

確定申告の記入方法

確定申告の際には、確定申告書Bと収支内訳書を作成する必要があります。

収支内訳書

【収支内訳書(裏面)】
① 収支内訳書の裏面の「売上(収入)金額の明細」の欄に、取引先(売上先)ごとに売上(収入)金額を記入していきます。

② 取引先(売上先)ごとに売上(収入)金額の合計額を記入します。

③ 「減価償却資産の計算」の欄に、減価償却資産については、国の定めた耐用年数と償却率(国税庁のホームページで参照)から計上できる金額を計算し記入します。

④ 「地代家賃の内訳」の欄に家賃等を記入します。
自宅を事務所に使っている場合には、使用している分(面積)を按分して必要経費に計上します。

【収支内訳書(表面)】

⑤ 収支内訳書の表面の「収入金額」「売上原価」の欄に、裏面に記入した取引先(売上先)ごとに売上(収入)金額の合計額を記入します。

⑥ 収支内訳書の表面の「経費」の欄には、必要経費を勘定科目ごとに記入します。

⑦ 収入金額の合計である⑤(売上原価がある場合には、その額を引いた額)から⑥の必要経費の合計を差し引いた金額を記入します。

確定申告書B

収支内訳書を作成したら、次に確定申告書Bを作成します。

【確定申告書B第二表】

⑧ 確定申告書B第二表の「所得から差し引かれる金額に関する事項」には、社会保険料や生命保険料の控除など、控除される金額をすべて記入します。
控除される種類や金額が多ければ多いほど、税金が安くなるので、控除されるものはもれなく記載するようにしましょう。

「損をしない!14種類ある所得控除の受けられる人と控除額」を読む

⑨ 源泉徴収されている報酬がある場合には、確定申告書B第二表の「所得の内訳」に支払先から渡された「支払調書」に記載された源泉徴収額を記入します。

【確定申告書B第一表】

⑩ 確定申告書B第一表の「収入金額等」の欄に、収支内訳書の⑤と⑦を転記します。
⑪ 他にも所得がある場合には、「所得金額」の合計に記入します。
⑫「所得から差し引かれる金額」の欄には、社会保険料控除や寄付金控除、医療費控除など、当てはまる控除を記入して、合計額を記入します。

⑬ 「税金の計算」の欄に、所得の合計⑪から控除合計の⑫を引いた「課税されるsy得金額」を記入し、その額に応じた税額を計算して記入します。
税額は、以下の所得税の速算表で確認します。

⑭ ⑬で求めた「再差引所得税額(基準所得税額)」に0.021を掛けて「復興特別所得税」を記入し、⑬と合計した額を記入します。
復興特別所得税は、期限付きの税金で東日本大震災からの復興に用いられる税金です。2037年までは納税者すべてが支払う必要がありますが、記入もれの多い箇所なので、忘れないようにしましょう。

⑮ ⑭で求めた額を記入します。100円未満切り捨てでOKです。

まとめ

以上、収支内訳書の書き方と、確定申告書Bの書き方をあわせてご紹介しました。
収支内訳書は、白色申告を行なう際に作成する書類です。
必要経費をどの勘定科目に分ければいいのか、減価償却資産の耐用年数や償却率など、分からない箇所がある場合には、確定申告に強い税理士に相談してみましょう。

税理士をお探しの方

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収支内訳書について不明点や疑問点などがある場合には、税理士に相談してみましょう。
また、コーディネーターによる「税理士紹介サービス」もあるので併せてご利用ください。

税理士の報酬は事務所によって違いますので、「税理士の費用・報酬相場と顧問料まとめ」で、税理士選びの金額の参考にしていただければと思います。

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