公開日:2019年12月25日
最終更新日:2023年02月16日
個人事業主は、基本的に確定申告をしなければなりません。
確定申告とは所得税を納めるために必要な手続きで、個人事業主の場合は、サラリーマンと違って自分で税額を計算して納税手続きを行います。
確定申告には青色申告と白色申告がありますが、青色申告決算書とは、青色申告を行なう時に確定申告書と一緒に提出をする書類です。
青色申告決算書とは、確定申告を青色申告で行う際に必要となる書類です。
個人事業主などの事業者の所得は、収入金額からその収入を得るためにかかった必要経費を差し引いて計算することになります。
青色申告とは
事業を行っている人であれば、できるだけ収入を多くして納める税金は少なくしたいと思うのは当然です。納める税金を少なくする節税対策の第一歩が「青色申告」です。
青色申告の場合、白色申告では認められない支出を必要経費とすることができるなど、さまざまな特典があります。
青色申告のメリットはたくさんあり、細かいものも含めれば50以上あると言われています。
前述したとおり、確定申告には青色申告と白色申告がありますが、青色申告の時に必要となるのが「青色申告決算書」で、白色申告の時に必要となるのが「収支内訳書」です。
どちらも収入や売上原価、経費の内訳などを記載するものですが、収支内訳書は青色申告決算書と比較すると、記載する項目も少なく簡単に作成することができます。
収支内訳書![]() |
青色申告決算書![]() |
青色申告決算書は、その年度の11月~12月上旬ころ、確定申告書は1月中旬頃に税務署から郵送されてきますが、税務署で入手することもできますし国税庁のホームページからダウンロードすることもできます。
個人事業主は事業所得なので「一般用」を使用します。
青色申告決算書は4ページ構成になっています。
1ページ目は損益計算書、2ページ目、3ページ目が損益計算書の内訳、4ページ目は貸借対照表です。
損益計算書には、収入、経費、利益の3つが記載されています。
貸借対照表は、決算時点の財政状況をあらわします。
青色申告の方が、さまざまな税制上の特典があり、これらの特典を常時に利用すれば、かなり税負担を軽減させることができます。
したがって、個人事業主など毎年継続して確定申告を行なう人は青色申告をした方が、節税対策になります。
青色申告では、複式簿記形式で帳簿を作成し、青色申告決算書を完成させて確定申告をしなければなりませんが、「クラウド会計ソフト freee会計」を使えば難解な複式簿記の帳簿作成もスムーズに行うことができます。
さらに、ネットバンキングやクレジットカードと連携させれば、日々の記帳作業はほぼ自動化させることができ、青色申告決算書や確定申告書も簡単に作成することができますので、ぜひ挑戦してみてください。
▶ クラウド会計ソフト freee会計「青色申告決算書とは」
青色申告決算書が完成したら、納める税額を計算するために確定申告書を作成します。
確定申告書は、「クラウド会計ソフト freee会計」で自動作成することができますし、国税庁のホームページからインターネットを通じて行うこともできます。
提出期限は2月16日から3月15日(土日の関係で、1~2日ずれる場合があります)です。提出が1日でも遅れると、青色申告特別控除額が減ってしまいますので、注意しましょう。
青色申告決算書は、4ページで構成されています。
すべての欄に記載する必要はなく、当てはまる部分だけ書けばよいことになっています。
2ページ目、3ページ目から書き始め、その作成が終わったら1ページ目の損益計算書に転記し、最後に4ページ目の貸借対照表に進むと、記載しやすいでしょう。
青色申告決算書1ページ目「損益計算書」![]() 1ページは損益計算書です。 1年間の所得金額の集計のための一覧表です。 売上高(本業で獲得した収益)、経費などが分かるようになっています。 ①事業者の住所、氏名、連絡先など ②売上金額・売上原価 ③経費 ④各種引当金・準備金等 ⑤青色申告特別控除額 |
青色申告決算書2ページ目「損益計算書の内訳(売上・仕入など)」![]() 2ページ目は、損益計算書に記載する金額のうち、「売上」「仕入」「給料賃金」「専従者給与」「青色申告特別控除」「貸倒引当金」の項目の内訳を記載します。 ① 月別売上(収入)金額及び仕入金額 ②貸倒引当金繰入額の計算 ③給与賃金の内訳 ④専従者給与の内訳 ⑤青色申告特別控除額の計算 |
青色申告決算書3ージ目「損益計算書の内訳(減価償却費、地代など)」![]() 3ページ目は、2ページ目と同様に損益計算書の内訳となります。 「減価償却費」「税理士報酬等」「特殊事情」の項目の内訳を記載します。 ①減価償却費の計算 ②利子割引料の内訳 ③地代家賃の内訳 ④税理士・弁護士等の報酬・料金の内訳 ⑤本年中における特殊事情 |
青色申告決算書4ージ目「貸借対照表」![]() 4ページ目は、貸借対照表です。期首(1月1日もしくは事業開始日)および期末(12月31日もしくは廃業日)の財産の内訳を記載します。 ①資産の部 ②負債・資本の部 「資産の部」(左側)と「負債・資本の部」(右側)の合計は必ず一致させます。 ③製造原価の計算 |
以上、青色申告決算書についてご紹介しました。
青色申告決算書は、1年間の収支をとりまとめ、償却資産の耐用年数を確認しなければならないなど、面倒な作業が多くありますが、「クラウド会計ソフト freee会計」なら、面倒な1年分の経費の入力も、銀行口座やクレジットカードを同期すれば自動で入力できるうえに、青色申告決算書もほぼ自動で作成することができます。不明点等は、コーディネーターによる「税理士紹介サービス」を活用して、税理士に相談することもできます。
freee税理士検索では数多くの事務所の中から、青色申告決算書の作成について相談できる税理士を検索することができます。
また、コーディネーターによる「税理士紹介サービス」もあるので併せてご利用ください。
税理士の報酬は事務所によって違いますので、「税理士の費用・報酬相場と顧問料まとめ」で、税理士選びの金額の参考にしていただければと思います。
監修者
アトラス総合事務所
会計・税務・労務・法務の専門家集団が、会社・個人事業をトータルでサポートいたします!
個人事業主の所得税は、1年間の利益を確定してから税務署に申告します。つまり、自分で税額を計算して確定して税務署に申告し、納税しなければなりません。個人事業主の確定申告には、白色申告と青色申告があり、青色申告では、複式簿記で帳簿づけを行い、青色申告決算書を作成する必要がありますが、青色申告の方が節税につながる特例が多く設けられているので、ぜひ青色申告を選択しましょう。
青色申告は、白色申告よりある程度の手間はかかりますが、その手間をはるかに上回るメリットが、青色申告にはあります。
さらに「クラウド会計ソフト freee会計」を活用すれば、白色申告も青色申告も手間はそれほど変わらなくなります。またクラウド会計ソフト freee会計では、税理士と同時に同じデータを見ながら打ち合わせすることができますので、問題があればすぐに指摘してもらうこともできますし、タイムリーな節税対策の提案を受けることも可能となります。
アトラス総合事務所は、「常にお客様のために最善を尽くす」をモットーに、個人事業主の皆様の確定申告はもちろん、会計ソフトの導入支援から活用、経理の自計化、節税対策、融資のご相談など幅広くサポートを行っております。
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