クラウド会計freeeで行う個人事業主の確定申告

公開日:2019年05月10日
最終更新日:2019年06月01日

目次

  1. 確定申告とは
    • 確定申告の第一歩「経理作業」
    • 青色申告のメリット
  2. 確定申告と決算作業
    • 決算作業とは
    • 期末時点の未決済などの残高をチェックし不一致の修正
    • 在庫の棚卸を登録と固定資産の減価償却
    • 住居兼事務所の時は家事按分を登録
    • 決算書の作成と確認
    • 納税額が決まるまでの流れ
    • 確定申告書B第一表の作成
    • 確定申告書B第二表の作成
  3. 早速クラウド会計ソフト「freee」をスタート
    • 登録前に用意するもの
  4. まとめ
    • freeeを使える税理士をお探しの方

この記事のポイント

  • 個人事業主は、自分で所得税を計算し確定申告しなければならない。
  • 確定申告をするためには、日々の経理作業が重要。
  • クラウド会計freeeなら、経理作業を大幅に短縮できる。

 

個人事業主は、基本的に確定申告をしなければなりません。
そして、確定申告をするうえで、避けて通れないのが経理作業です。
経理作業とは、日々発生する事業に関わる取引(売上や経費などの支出)を記録したり、得意先や仕入先に対して請求書を発行したり、管理・入金を行う業務などです。

「クラウド会計ソフトfreee」は、これらの経理作業にかかる作業を大幅に短縮することができる画期的なクラウド会計ソフトです。

ここでは、クラウド会計freeeで行う個人事業主の確定申告のメリットや、作業の流れ、freeeを使えて導入支援してくれる税理士の探す方にご紹介します。

確定申告とは

確定申告とは、計算した所得の額に課せられる所得税と復興税の額を計算し、税務署に「申告納税」または「還付申告」をする手続きのことです。
サラリーマンであれば、会社で毎月所得税が源泉徴収され年末調整を行うことで、所得税の納税手続きは完了しています。
しかし、個人事業主の場合は、所得税を納めるために必要な手続きをすべて自分で行わなければなりません。
確定申告をすれば、所得税以外の住民税や健康保険料などは別途手続きをする必要はありません。

「確定申告のやり方とトクする書き方・相談方法」を読む

確定申告の第一歩「経理作業」

確定申告をする際に計算する所得は、収入から必要経費を差し引いた額となります。
つまり、1年間に得た収入から、事業に関する必要経費を差し引いた額に所得税がかかることになります。したがって、できる限り必要経費を計上して所得金額を抑えることができれば、かかる税金も少なくて済むということになります。
そして、必要経費として計上するために必要なのが、領収書の補完と記帳作業です。
日々の取引を記帳する作業はつい後回しにしてしまいがちですが、記帳作業は確定申告の第一歩であり、避けては通れない作業です。

記帳する際には、それぞれの取引を「光熱費」「交通費」「通信費」「広告宣伝費」「修繕費」などの勘定科目を仕訳、貸方・借方という独特の簿記のルールに沿って入力する必要があります。
しかし、「会計ソフトfreee」なら銀行の通帳やクレジットカード、POSシステム等と連携させることで、自動で経費の明細がアップロードされ、自動で仕訳し、取引データを登録します。つまり、日々の煩雑な記帳作業をほぼ自動化することができます。
自動登録ルールを作成すれば、さらに作業を効率よく行うことができます。

会計ソフトfreee「明細の自動登録ルールを設定する」

青色申告のメリット

確定申告には、「青色申告」と「白色申告」の2種類がありますが、青色申告の方が多くの特典を受けることができますので、ぜひ青色申告で確定申告を行なうようにしましょう。例えば、青色申告の特別控除(65万円)は、税金が少なくなる効果があります。
他にも、同一生計の家族に給料を支払った場合にその全額を経費にできる「青色事業専従者控除」や、今期の赤字を翌年以降3年間繰り越せる「純損失の繰越控除」など、青色申告のメリットはたくさんあります。「会計ソフトfreee」で日々の登録作業を行っていれば、これらの青色申告のメリットを受けることができます。

「青色申告のメリット・デメリット・確定申告スケジュール」を読む

確定申告と決算作業

「会計ソフトfreee」で日々の登録作業を行っていれば、はじめてでも簡単に確定申告書や青色申告決算書を作成することができます。

決算作業とは

決算作業とは、1年間の収入と経費を整理し、所得を計算する作業のことをいいます。
個人事業主の場合には、確定申告をするために決算を行います。
会社の場合には、一事業年度を自由に決めることができますが、個人事業主の場合には、1月1日から12月31日までの期間が事業年度と決められているので、12月31日が期末となります。

決算作業というと、大変で難しいというイメージがあると思いますが、「会計ソフトfreee」で記帳作業を行っていれば、決算で行うことは大きく2つだけです。
ひとつは、期末時点の未決済などの残高をチェックし、不一致場ある場合だけ修正作業を行なう作業です。
もうひとつは、固定資産の減価償却費や商品の棚卸、家事消費分の按分計算などの設定作業です。

期末時点の未決済などの残高をチェックし不一致の修正

決算作業で最も重要なのが、期末の残高を一致させるということです。
期末の各残高が一致しないと、収入と支出の計算も正しく行うことができず、納める税金の額に差が出てしまうこともあります。
したがって、残高の確認は必ず行うようにしましょう。
不一致の修正登録作業は、メインメニューの「決算」をクリックして「振替伝票」から1件ずつ登録する必要があります。

会計ソフトfreee「振替伝票を作成・修正」

在庫の棚卸を登録と固定資産の減価償却

決算では、在庫の棚卸の登録作業や、固定資産の減価償却の計算も必要です。
「会計ソフトfreee」では、この在庫の棚卸の登録作業や、固定資産の減価償却の計算も非常に簡単に行うことができます。
まず、在庫の棚卸を登録作業は、「確定申告」のタブから「在庫棚卸」を選択し、「新しい期末処理を入力」をクリックします
「決算時」のラジオボックスを選んで棚卸金額を入力して「保存」をクリックするだけで完了です。

会計ソフトfreee「棚卸資産の残高を登録する(在庫棚卸)」

期末時点の在庫がわかれば、それを期末商品棚卸高として、期首商品と当期商品仕入高の合計額から差し引くことで、売上原価を把握することができます。

次に固定資産の減価償却です。
10万円以上で1年以上使用する固定資産を購入した場合、長期に渡り使用する実態に合わせ、徐々に経費にする必要があります。
耐用年数は固定資産の種類によって異なります。
例えば、普通自動車の法定耐用年数は6年なので、一度に経費にするのではなく、6年に渡って徐々に経費にていくことになります。
この固定資産の減価償却費も、「会計ソフトfreee」なら自動で計算することができます。

会計ソフトfreee「固定資産を登録する」

住居兼事務所の時は家事按分を登録

個人事業主の場合には、住居兼事務所というケースも多いのではないでしょうか。
そのような住居兼事務所の地代家賃や光熱費、水道代などは、全額を経費とすることはできず、仕事で使っている部分のみを経費とすることができます。
そのため、実際に使っている面積や時間で按分する必要があります。
「会計ソフトfreee」の「家事按分」機能では、ルールを設定するだけで、自動で按分計算を行うことができます。そして、登録した事業利用比率分が経費として計上され、残りが自動で「事業主貸」に振替えられます。
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会計ソフトfreee「家事按分を登録する」

決算書の作成と確認

「会計ソフトfreee」で登録した取引は、青色決算書として出力することができます。
作成された青色決算書は、全8枚で構成され、1~4枚が提出用、5~8枚が控え用となります。
決算書でまず確認すべきは損益計算書と貸借対照表です。

損益計算書は、1年間の収入と支出に基づいて計算された、事業の通信簿ともいうべき決算書です。

貸借対照表では、期首と期末時点での資産、負債、資本の残高を確認することができます。
来年度の事業に向けて大切な資料となりますので、しっかり確認するようにしましょう。

会計ソフトfreee「試算表(損益計算書・貸借対照表)を確認」

納税額が決まるまでの流れ

青色申告決算書が完成したら、次は確定申告で納める税金の額がどのように計算されるか理解しておきましょう。

納税額は、主に以下の流れで決定されます。

①所得額の集計
まず所得額を集計します。事業所得、不動産所得など10種類ある所得のうち、該当する所得を集計します。

会計ソフトfreee「所得の種類と記入方法について」

②所得控除の集計
医療費控除、社会保険料控除など、14種類の所得控除から自分が受けられる控除を集計します。所得控除は適用される種類、金額が多ければ多いほど節税効果があります。原則として、自分で申告しなければ控除を受けることはできず、その分多く税金を払ってしまうことになりますので、注意をしてください。

③課税所得の算出
①で求めた所得額の合計から②の所得控除の合計額を差し引きます。

④所得税額を算定
所得税額は、「課税所得×税率-控除額」で計算します。

⑤税額控除を差し引く
所得税額から税額控除(配当控除、住宅ローン控除など)の金額を差し引きます。
税額控除は、税額から直接差し引くことができるので、所得控除よりさらに節税効果があります。

⑥復興特別所得税
復興特別所得税とは、東日本大震災の復興に必要な財源を確保するために創設された税金、納税者すべてが負担します。2037年までの25年間実施されます。復興特別所得税は、所得税額の2.1%なので、所得税額×2.1%を加算します。

確定申告書B第一表の作成

確定申告書の書式は、AとBがありますが、事業所得がある場合には、確定申告書Bを使います。
「会計ソフトfreee」では、いくつかの質問に答えるだけで、確定申告書は自動で作成することができます。

会計ソフトfreee「会計freeeで行う確定申告の流れ」

内容に抜け漏れがないか、確認しましょう。

①収入金額と所得金額
必要経費などを差し引いた金額が決算書データから自動転記されています。
他に所得がある場合は記載します。

②所得から差し引かれる金額
所得控除などがもれなく適用されているか、確認します。

③税金の計算
税額が自動計算されますが、税額控除がもれなく適用されているか確認します。
最終的に納める税額は47に記載されます。

④繰越控除や配偶者の合計所得など
「本年分で差し引く繰越控除損失額」や、「配偶者の合計所得」など、対象となるものがあるか確認します。

⑤還付される税金の受取場所
税金が還付される場合には、本人名義の口座を記入します。
屋号の口座は不可なので、注意して下さい。

確定申告書B第二表の作成

確定申告書B第二表も、freeeでは自動で作成することができます。
第一表と同様に、内容に抜け漏れがないか、確認しましょう。

①所得の内訳
支払調書と源泉徴収票を見ながら、収入金額と源泉徴収税額を確認します。

②特例条文等
特例となる課税や控除を受ける場合には、その条文番号や適用開始年月日を確認します。
③雑所得
配当所得、譲渡所得などがある場合には、その明細について確認します。

④事業専従者に関する事項
専従者給与の支払状況、氏名や続柄を確認します。

⑤住民税、事業税
住民税、事業税が課税される場合にはその詳細を確認します。

早速クラウド会計ソフト「freee」をスタート

これまでご紹介してきたように、「会計ソフトfreee」なら、日々の煩雑な記帳業務をほぼ自動化できるうえ、決算書や確定申告書も簡単に作成することができます。また、アプリを使うとスマホからでもかんたんに確定申告に向けた作業が可能です。
また、アプリを使うとスマホからでもかんたんに確定申告に向けた作業が可能です。

クラウド会計ソフト「freee

登録前に用意するもの

登録前には事業用の口座とその預金通帳を用意しておきましょう。
事業用とプライベートで口座を兼用している場合には、その口座を登録することになりますが、登録作業や管理の煩雑さを考えるとあまりおすすめではありません。
「会計ソフトfreee」に登録するのは、事業用の口座だけにすることをおすすめします。

まとめ

以上、「会計ソフトfreee」で行う個人事業主の確定申告についてご紹介しました。
「会計ソフトfreee」で登録作業を行っていれば、決算書や確定申告書の作成は簡単に行うことができますが、取引の数が多かったり、基礎的な知識が不足したりしている場合には、専門家に依頼したいというケースもあるでしょう。
そのような場合には、「会計ソフトfreee」の導入時にサポートしてくれる専門家に依頼することをおすすめします。
「会計ソフトfreee」で最も重要なのは最初の設定です。
最初の設定さえしっかりと行えば、経理作業をほぼ自動化することができますし、決算書や確定申告書の作成についてもサポートをしてもらうことができます。

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