経理・記帳・仕訳に関する質問｜質問No.16420

法人名義で使用していた車両を売却する際、その車両は法人の固定資産として扱われるため、売却益または売却損として処理しなければなりません。したがって、売却した金額を単純に「売上」として計上するのは誤りです。売却による仕訳は以下のように行われます。

1. 売却価額と帳簿価額の確認
まず、売却する車両の帳簿上の価値（残存価額）を確認します。この価額は、購入価額から減価償却累計額を差し引いたものです。

2. 売却益または損の計算
売却価額（230万円）と残存価額を比較し、その差額を売却益または売却損として処理します。
もし売却価額が残存価額を上回る場合、その差額は「固定資産売却益」として計上。
売却価額が残存価額を下回る場合、その差額は「固定資産売却損」として計上。

3. 仕訳の例
例えば、残存価額が200万円で売却価額が230万円であれば、次のように仕訳します。
【借方】
普通預金 2,300,000円
【貸方】
車両（帳簿価額） 2,000,000円
固定資産売却益 300,000円

4. 消費税の考慮
売却額には消費税が含まれるため、課税売上として仮受消費税の項目を追加します。ただし、具体的な金額に応じて修正が必要です。

このように、売却時の処理は売上ではなく、固定資産の売却処理として計上します。

• 回答日：2024/12/01
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