学費ローンの開業前後の計上方法について
開業前に借り入れ、開業後も返済中の学費ローンを全額経費にしたいと思っています。その場合の開業前後の記録方法についての質問です。
※Freeeを使って確定申告の準備をしています。
【状況】
・形態:個人事業主
・開業日:2021/5/1
・開業時の事業用資金:なし
・クレジットカード、口座など:仕事とプライベート兼用で利用(freeeに登録なし)
・開業費、経費にしたい学費ローン:合計70万円
- 2020年3月から借り入れ、毎月1万円ほど返済中(=開業までに14万円返済済み)
【困っていること】
■開業前の借り入れ、返済について
①開始残高の長期借入金には、借入全額の70万円を入力すればいいのでしょうか?
それとも、借入額-開業までの返済額=56万円を長期借入金として登録すべきでしょうか?
②また、開業前から分割でローン返済を行なっていますが、開業前の返済額(14万円)はどこで入力すべきでしょうか?
■開業後の返済分について
③開業後の返済額56万円分の返済は、毎月1万円の支出として登録すれば良いのでしょうか?
④その場合、勘定項目は長期借入金でいいのでしょうか?
学費ローンに関するご質問について、税務上の重要点と会計処理の観点から回答します。
まず最も重要な点は、学費が事業の必要経費として認められるか否かです。経費計上が認められるのは、その学費が現在の事業内容に直接関連し、業務遂行に不可欠である場合に限られます。事業との関連性が証明できない場合、経費算入は認められないためご注意ください。
上記を経費と認められる前提で、会計処理は以下の通りです。
開始残高の長期借入金: 開業日時点のローン残高である56万円(70万円-14万円)を計上します。
開業前の返済額: 開始残高を56万円とすることで反映されるため、別途の入力は不要です。
開業後の返済: ローンの返済は「元本」と「利息」に分けて処理します。経費になるのは「支払利息」のみです。元本の返済は負債の減少(勘定科目:長期借入金)であり、経費にはなりません。返済明細書で内訳をご確認ください。
- 回答日:2025/08/01
- この回答が役にたった:0