期末棚卸金額の計上について
昨年の年度途中に飲食店を起業致しました。開業日よりも前の仕入れ費用については、開業費で計上するように教えていただいたのですが、年度末で棚卸の際に、開業費で計上した商品が残っている場合は、棚卸金額で計上するのでしょうか?この分は除いた金額を計上するのでしょうか?ご教授下さいますよう宜しくお願い致します。
開業前に購入した商品仕入は、原則として「開業費(繰延資産)」で処理できます。ただし、実際にはその商品は将来の販売を目的とした棚卸資産であり、期末に在庫として残っている場合には「期末棚卸資産」として計上する必要があります。税務上も、開業費として処理していても、期末に在庫として残る分は経費にはならず、棚卸高として振り替えるのが正しい処理です。したがって、年度末の棚卸高には開業費に入れた商品も含め、残っている分を計上します。除外してしまうと仕入や経費が過大に計上され、利益が過小となり適正な課税所得を算定できません。一方、開業前に購入したがすでに販売や消費でなくなっている分については経費化され、在庫に含める必要はありません。要するに、開業費計上の有無にかかわらず「期末に残っている商品は必ず棚卸資産に含める」という原則に従えば整理がつきます。
- 回答日:2025/08/18
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