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赤字決算時、決算書の未払い法人税がマイナスになることについて

昨年に欠損金がなく、当期が赤字だった場合について
昨年、未払い法人税として 79,400円 を計上しており、当期にその額の法人税を支払いました(貸方:未払い法人税/借方:口座)。
本来であれば、決算書の未払い法人税の欄は 0円 になるはずですが、負債の欄に -9,400円 の表記がされています。
赤字決算による 9,400円の還付 の可能性も考えられますが、その場合、未収金としての仕分け が必要でしょうか?
また、今回の決算で確定した 当期の法人税等(70,000円) を負債の未払い法人税に計上する場合、以下の仕分けで正しいでしょうか?
📌 仕分け例(当期の法人税の計上)
貸方:法人税等 70,000円
借方:未払い法人税 70,000円
この仕分けを当期の帳簿に追加し、決算書を確定する流れになりますでしょうか?

ご教授いただけますと幸いです。

税理士法人コンダクト・社会保険労務士法人コンダクト

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  • 認定アドバイザー評価ランク5
  • 東京都

税理士(登録番号: 146389), 公認会計士(登録番号: 37781), 社労士(登録番号: 13210277)

■前提の確認
●「当期にその額(79,400円)の法人税を支払いました」
●「負債の欄に -9,400円 の表記がされています。」

 この記載を整理すると、以下のような流れになっていませんか?

①期首残高 : 70,000円(←ご確認ください)
②税金納付 :△79,400円
③現在の残高:△ 9,400円

■修正方法
 上記の前提に間違いがなければ、この「-9,400円」は、前年度の法人税等の費用計上もれを示しています。そのため、以下のような仕訳を追加すれば、残高は0円になります。

【仕訳】
 (借)過年度法人税等 9,400円 (貸)未払法人税等 9,400円

 ※借方の勘定科目は前期損益修正損でも問題ありません。

■当期の決算の仕訳
 当期が赤字ということであれば、均等割が70,000円発生します
 そのため、当期の法人税等の計上仕訳は以下の通りです

【仕訳】
(借)法人税、住民税及び事業税 70,000円 (貸)未払法人税等 70,000円

【その他】
 前期が黒字、当期が赤字ということですので、継続して青色申告であれば、今期の赤字の取り扱いについて、以下の2つから選択できます。
 ①今期の赤字を翌期以降に繰り越す
 ②今期の赤字を前期の黒字と相殺して前期に納めた税金を還付請求する
 こちらも検討されるといいかなと思います

  • 回答日:2025/06/14
  • この回答が役にたった:2

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