法人決算に関する質問｜質問No.92

はじめまして。
役員の方が個人資金で立て替える（個人が法人にお金を貸す）ということは事業運営上よくあることです。またそれが期を跨ぐことも多々あることです。ただし現金がマイナスというのは税金上は影響は出ませんが、正しく帳簿をつけることができている状態とは言えませんし、金融機関などが見た際には正しくない処理が行われているなと一瞬で思われてしまっても仕方ありません。

そうならないためにのポイントは資金の流れを正しく会計サービスやソフトに反映させてあげることです。ここからはfreee会計をご利用という前提で回答いたします。

●役員など個人資金で立て替えた場合
取引を登録いただく際に、口座を役員資金を選択いただいた上で取引登録いただくと、役員が立て替えたという取引（仕訳）が作成されます。
このようにしていただくことで実際の現金在高が財務諸表上正しく反映されます。
https://support.freee.co.jp/hc/ja/articles/204893440--%E6%B3%95%E4%BA%BA-%E7%A4%BE%E5%93%A1%E3%81%8C%E6%B3%95%E4%BA%BA%E3%81%AE%E6%94%AF%E5%87%BA%E3%82%92%E7%AB%8B%E3%81%A6%E6%9B%BF%E3%81%88%E3%81%9F%E5%A0%B4%E5%90%88%E3%81%AE%E8%A8%98%E5%B8%B3%E6%96%B9%E6%B3%95#1
（役員の資金で費用を支払った場合／freeeヘルプ）

●立て替えていた資金を役員に返す場合
取引登録から勘定科目に「役員借入金」を入力し、返す金額を入力いただくことで正しく処理が行われます。
https://support.freee.co.jp/hc/ja/articles/204893440--%E6%B3%95%E4%BA%BA-%E7%A4%BE%E5%93%A1%E3%81%8C%E6%B3%95%E4%BA%BA%E3%81%AE%E6%94%AF%E5%87%BA%E3%82%92%E7%AB%8B%E3%81%A6%E6%9B%BF%E3%81%88%E3%81%9F%E5%A0%B4%E5%90%88%E3%81%AE%E8%A8%98%E5%B8%B3%E6%96%B9%E6%B3%95#3
（立て替えられていた資金を役員に返す場合／freeeヘルプ）

freeeの使用方法や、税務会計の相談も多くのアドバイザー会計事務所は受けていただくことができると思いますので、ぜひ頼りになる専門家を見つけていただくことをおすすめいたします。

• 回答日：2021/08/20
• この回答が役にたった：3

決算が確定していないということを前提に申し上げます。

１．まず、手動登録した現金を役員借入金に変更する必要があります。

次の手順で、一括で現金から役員借入金に変更できます。
取引 → 取引の一覧・登録 → 条件を設定で、収支は「支出」に、決済口座は「現金」にして、絞り込み → 表示された取引のうち該当するものにチェックを入れる → 一括編集の「決済口座を変更する」で「役員資金」を選択し、「変更する」をクリックします。
これで、誤って「現金」で登録してしまった取引を一括で「役員借入金」に変更することができ、期中を含めて現金のマイナス残はすべて解消するはずです。

２．次に、決算後に立替えた経費を現金で支払うことは、現金残高がマイナスにならない限り問題はありません。その場合は翌期の処理になります。

３．立替金として処理するのは間違いです。振込で支払ったとのことですので、預金の相手勘定を「役員借入金」として処理します。

なお、既に決算が確定している場合（税務申告書と一緒に決算書を税務署に提出済みでしたら、既に決算は確定しています）は、上記の方法を取ることはできません。

• 回答日：2021/08/20
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