相続財産: アパートの相続税評価額と時価評価額
- 投稿日:2024/06/26
- 相続・事業承継・M&A
- 回答数:2件
相続財産の中に15戸入っているアパート1棟があります。この物件に対する相続税評価額は5千万円でした。この物件に対して代償相続を主張する場合、いくらが妥当になるのでしょうか。もしくはどのような計算方法が妥当になるのでしょうか。
ご教示いただけると大変助かります。よろしくお願いいたします。
相続税評価額と市場価値の関係ですが、相続税評価額は一般的に市場価値よりも低く設定されています。
相続税評価額は公示価格の約80%を目安に設定されることが多いです。
実際の市場価値は、公示価格の1.1~1.2倍程度と考えられています。
市場価値の概算方法は
相続税評価額 ÷ 0.8 × 1.1 = 5,000万円 ÷ 0.8 × 1.1 ≈ 6,875万円
この計算に基づくと、アパートの市場価値は約6,875万円と推定されます。
相続税評価額と推定市場価値の中間値を取ると: (5,000万円 + 6,875万円) ÷ 2 ≈ 5,937.5万円
したがって、約5,900万円~6,000万円程度が妥当な代償金額の目安となります。
考慮すべき追加要素として
アパートの築年数、修繕状態、入居率
不動産市場の動向
相続人間の関係性や合意
15戸という規模のアパートの管理・運営コスト
等が挙げられます。
相続税評価額を基準に市場価値を推定し、その中間値を取る方法は概算であり、より正確な評価のためには不動産鑑定士等による詳細な査定が必要だと思います。
- 回答日:2024/08/26
- この回答が役にたった:0
- この回答が役にたった