家族を役員にする注意点
年商80億円、従業員数200名ほどの会社を経営しています。
役員は
代表 父
取締役 2名(非同族)
取締役 母
取締役 私
の5名です。
ここに私の妻(35歳、子供5,3,1歳)を役員として入れたいと考えています。
実務としては子供が小さいので自宅から基本リモートでの会議出席、書類作成や数値確認業務等の簡単なものです。
ですので役員報酬も月25万円程で考えています。
以前ネットで『小さな子供がいる場合は役員に出来ない』という内容を拝見しましたが、リモートであれば勤務自体は可能だと考えております。
こちらは何か問題ございますでしょうか?
ご確認よろしくお願い致します。
会社法上、未就学児の育児中であっても、取締役就任自体に制限はなく、リモート勤務も可能です。ただし税務面では、支払う役員報酬が「職務内容・貢献度に見合う水準」であることが必要です。形式的な就任や実態の乏しい職務に高額報酬を支払うと、法人税法上「過大役員報酬」として損金不算入とされる恐れがあります。月25万円が妥当かは、他の役員・従業員の業務量や報酬水準、妻の業務内容・時間数との比較で判断します。また、社会保険は役員就任と同時に強制適用(厚生年金・健康保険加入)となり、扶養からは外れます。就任登記や定款・株主総会決議など会社法上の手続きも必要です。総じて「就任に実態が伴い、報酬が適正」であれば問題はありませんが、税務調査時に業務証跡(会議議事録、成果物)を残すことが重要です。
- 回答日:2025/08/09
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