会社で使っていた車を役員個人に売る場合、いくらに設定すればいいでしょうか?
会社で使っていた車を役員個人に売る場合、いくらに設定すればいいでしょうか?
新車で10年以上前に買ったものなので、減価償却は終わっています。
中古車販売相場でしょうか?
それとも買取相場でしょうか?
(買取相場は中古車販売相場より10〜20%安いです。中間費用の関係で。)
それとも他の基準があるのでしょうか?
簿価は1円?0円?なので、売る値段にそのまま課税されるので、できるだけ安くしたいのですが、どうすればいいでしょうか?
また、消費税はどうなるでしょうか?
役員個人に会社で使っていた車を売る場合、適正な価格設定が必要です。ポイントを整理して説明します。
1. 価格の設定基準
中古車販売相場:市場で販売されている同程度の中古車の価格を基準にするのが一般的です。ただし、役員に売却するため、外部の第三者への販売ではなく関係者取引となるため、税務上の問題を避けるためにこの相場を参考に設定するのが望ましいです。
買取相場:買取相場を基準にして価格を設定することも可能ですが、通常は中古車販売相場を参考にします。ただし、買取相場は中古車販売相場よりも低くなるため、買取相場での設定も税務署からの指摘を受けにくくするための一つの方法です。
簿価が1円や0円の場合:既に減価償却が完了しており、簿価が1円または0円になっている場合でも、適正な市場価格での売却が求められます。税務上、簿価が0円だからといって低額で売却することは認められない可能性があります。市場価格との差が大きい場合、贈与とみなされるリスクがあります。
2. 価格を低く設定する方法
価格を低く設定したい場合は、買取相場を参考に設定することが考えられます。中古車販売相場よりも10〜20%低くなるため、会社が販売する際の適正価格として、税務上問題になりにくい水準となる可能性があります。
3. 消費税の扱い
会社が消費税課税事業者であれば、車の売却も消費税の課税対象になります。したがって、売却価格に消費税を加算して請求する必要があります。
消費税の課税対象になる金額は、売却価格全体です。したがって、適正な売却価格を設定する際は、消費税も考慮に入れてください。
4. 実務的なアプローチ
中古車査定を取得:車の市場価格を把握するために、中古車査定を依頼するのも良い方法です。これに基づいて適正価格を設定し、その結果に基づき買取相場を参考にするのが安全な選択です。
低額売却のリスク回避:極端に低い価格での売却は、税務調査で問題視される可能性があるため、市場価格とのバランスを考慮した価格設定を心がけることが重要です。
最終的には、買取相場を基準にして価格設定するのが、会社側も役員個人側もリスクを避けつつ、価格を抑える現実的な方法と言えます。
- 回答日:2024/09/19
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