退職金の相場や調べ方についてご説明いたします。
退職金の相場の考え方
退職金の金額は、企業の規模、勤続年数、学歴、業種、退職理由などによって大きく異なります。一般的に、大企業では退職金が高く、中小企業では相対的に低い傾向があります。例えば、厚生労働省の調査によれば、大企業の大学卒社員が定年まで勤めた場合の平均退職金は約2,230万円、高校卒では約2,018万円と報告されています。 ([resonabank.co.jp](https://www.resonabank.co.jp/kojin/column/taishoku_unyo/column_0002.html?utm_source=chatgpt.com))
一方、中小企業における退職金の平均は、大学卒で約1,092万円、高校卒で約994万円とされています。 ([resonabank.co.jp](https://www.resonabank.co.jp/kojin/column/taishoku_unyo/column_0002.html?utm_source=chatgpt.com))
退職金相場の調べ方
退職金の相場を調べる際には、以下の公的な統計資料が参考になります。
1. 厚生労働省「就労条件総合調査」:従業員数30人以上の企業を対象に、退職金や労働条件に関するデータを提供しています。企業規模別や業種別の詳細な情報が得られます。
2. 人事院「民間企業退職給付調査」:従業員数50人以上の企業を対象に、退職金の支給実態を調査しています。学歴や勤続年数別のデータが豊富です。
3. 東京都労働相談情報センター「中小企業の賃金・退職金事情」:東京都内の従業員数10~299人の中小企業を対象に、退職金の支給状況をまとめています。中小企業の具体的なデータを得ることができます。
4. 中央労働委員会「賃金事情等総合調査」:従業員数1,000人以上の企業を対象に、退職金や賃金に関する詳細なデータを提供しています。
これらの資料を活用することで、同業種・同規模の企業と比較し、自社の退職金制度の位置づけを把握することが可能です。また、退職金制度の見直しや設計を検討する際にも、これらのデータが参考になります。
さらに、退職金制度には「退職一時金」や「退職年金」などの種類があり、支給形態や算定方法も多様です。自社の経営状況や従業員のニーズに合わせて、適切な制度を選択・設計することが重要です。
- 回答日:2025/01/31
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なお、厚生労働省の「就労条件総合調査」(2023年) に基づく、勤続20年の従業員の退職金相場もお伝えします。
1. 勤続20年の退職金相場(大学・高校卒業別)
(1) 退職理由:自己都合退職
- 大学卒(管理・事務・技術職): 約712万円
- 高校卒(管理・事務・技術職): 約534万円
- 高校卒(現業職): 約450万円
(2) 退職理由:会社都合退職
- 大学卒(管理・事務・技術職): 約1,129万円
- 高校卒(管理・事務・技術職): 約886万円
- 高校卒(現業職): 約740万円
- 回答日:2025/01/31
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