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排水溝工事の償却年数について

    法人で築古アパートを所有しています。
    建物内ではなく、屋外(敷地内)の排水溝が逆勾配になっていることが判明したため、
    庭を掘って、塩ビの排水管を埋設する工事(150万円程度)を行いました。
    この工事の減価償却年数について教えてください。
    屋外ですが「建物付属設備の給排水」として15年償却で問題ないでしょうか。
    freeeのヘルプセンターの説明を見ると浄化水槽が「構築物」に該当するようなので、
    屋外排水管も同じような気もするのですが、構築物の耐用年数表の中に該当する項目が見当たりませんでした。15年よりも長い年数で償却する必要が無いか心配しております。
    以下は、freeeヘルプセンターからの抜粋です。
    構築物 塀や花壇などの土地に定着した建物以外の工作物等を処理するための勘定科目です。 上下水道/浄化水槽/煙突/塀/看板/花壇 等

    後藤隆一税理士・公認会計士事務所

    後藤隆一税理士・公認会計士事務所

    • 認定アドバイザー評価ランク1
    • 愛知県

    税理士(登録番号: 136817), 公認会計士(登録番号: 29085)

    ご質問の屋外排水管工事の減価償却年数について、以下のように回答いたします。

    この工事は「構築物」として扱うのが適切であり、耐用年数は15年とするのが妥当です。その理由は以下の通りです:

    1. 区分について:
    屋外の排水設備は、一般的に償却資産(構築物)として扱われます。建物内の排水設備とは異なり、屋外の排水設備は建物本体とは別個の資産として扱われるためです。

    2. 耐用年数について:
    構築物の中でも、排水設備に関する具体的な項目が耐用年数表に明記されていない場合があります。しかし、類似の設備や一般的な取り扱いを参考にすると、15年という耐用年数は妥当であると考えられます 。

    3. 根拠:
    - 建物付属設備の給排水設備の耐用年数は一般的に15年とされています。
    - 構築物の中でも、下水道に関連する項目の耐用年数は多くの場合15〜30年程度です。
    - 排水用の管の実質的な耐用年数は材質によって異なりますが、一般的に40〜60年程度とされています。ただし、税法上の耐用年数はこれより短くなることが多いです。

    結論として、ご質問の屋外排水管工事(150万円程度)については、「構築物」として15年の耐用年数で減価償却を行うことが適切であると考えられます。これは、建物付属設備の給排水設備の一般的な耐用年数と一致しており、また構築物としての性質を考慮しても妥当な年数だと言えます。

    なお、freeeヘルプセンターの説明にある浄化槽の例は参考になりますが、排水管と浄化槽では性質が若干異なるため、必ずしも同じ扱いにはならない場合があります。しかし、両者とも構築物として扱われる点では共通しています。

    • 回答日:2024/08/07
    • この回答が役にたった:1
    • 詳しい解説ありがとうございました。
      とても勉強になりました。
      構築物 15年であることを理解致しました。

      投稿日:2024/08/07

    • この回答が役にたった

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