火災保険の複数年契約の仕訳
火災保険の仕訳を教えてください。
・契約期間:令和6年6月20日~令和11年6月20日(5年間)
・一括払い:284,710円
内訳:建物A 92,250円
建物B 118,680円
建物C 73,780円
・事業年度:2024年4月1日~2025年3月31日
よろしくお願いいたします。
仕訳の流れとしましては、支払時に全額を「前払費用」として処理
事業年度ごとに費用化(期間按分)となります。
1. 支払時(令和6年6月20日)
保険料の一括払い時に、全額を前払費用として処理します。
(借方)前払費用 284,710円 (貸方)現金預金 284,710円
これで、全額が資産として計上されます。
2. 事業年度ごとの期間按分
次に、事業年度に応じて費用化します。まず、契約期間は以下の通りです。
令和6年6月20日~令和11年6月20日(5年間 = 60ヶ月)
事業年度2024年4月1日~2025年3月31日に該当する期間は、令和6年6月20日~令和7年3月31日までです。
この期間は 9.33ヶ月(約9ヶ月10日)に相当します。
年度に対応する保険料計算
各建物ごとの年間の保険料を算出します。
建物Aの保険料
総額は92,250円
1ヶ月あたり 92,250円 ÷ 60ヶ月 = 1,537.50円
2024年度の期間(9.33ヶ月):1,537.50円 × 9.33ヶ月 = 14,346円
建物Bの保険料
総額は118,680円
1ヶ月あたり 118,680円 ÷ 60ヶ月 = 1,978円
2024年度の期間(9.33ヶ月):1,978円 × 9.33ヶ月 = 18,454円
建物Cの保険料
総額は73,780円
1ヶ月あたり 73,780円 ÷ 60ヶ月 = 1,229.67円
3. 2024年度の費用計上(2025年3月31日)
対応する事業年度分の前払費用を費用に振り替えます。
(借方)保険料 44,275円 (貸方)前払費用 44,275円
次年度以降も同様に、各年度末に対応する金額を按分して費用化していきます。
このようにして、5年間にわたって前払費用を費用化していくことができます。
- 回答日:2024/09/04
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