売上等の記帳について
個人事業主の青色申告をする者です。
記帳の仕方がわからないためご相談させてください。
例えば、10月に数回納品し、翌月末の11月末に10月分の売上から手数料やその取引先から購入した資材費が引かれた金額の入金があります。
ちなみに取引先からは納品した日毎の売上、手数料、購入した資材費等をまとめた紙をもらっています。
この場合、もらった紙をもとに1日毎に記帳する、もしくは10月分をまとめて1回記帳するのか…?
ご回答いただけると幸いです。何卒よろしくお願いいたします。
青色申告での記帳方法について、以下のように整理して考えると良いでしょう。
1. 基本的な考え方
- 青色申告では、原則として発生主義を採用することが求められます。
→ 売上は「納品日」を基準に計上し、費用も「発生した日」を基準に記帳します。
- ただし、実務的に複雑な場合や記帳が難しい場合には、簡便的に入金日基準(現金主義)で記帳する方法も選択できます(要事前届け出が必要)。
2. 具体的な記帳方法
(1) 発生主義の場合
- 売上
納品日ごとに売上を記録します。
例:10月5日、10月12日、10月20日に納品した場合、それぞれの売上日ごとに金額を記録。
- 手数料や資材費
納品日ごとに発生した費用を記帳します。もらった紙を参考に、費用項目ごと(例:手数料、仕入費用など)に記録します。
- 入金
11月末の入金時には「売掛金」の回収として記帳します。
例:仕訳
- 10月5日の納品:
- 売掛金 10,000円 / 売上 10,000円
- 仕入高 2,000円 / 買掛金 2,000円
- 手数料 500円 / 買掛金 500円
- 11月末の入金:
- 普通預金 7,500円 / 売掛金 7,500円
(2) 現金主義(簡便法)の場合
- 売上・費用をまとめて記帳
11月末の入金日を基準として、「10月分」としてまとめて記録します。
注意:納品日ごとの詳細は残しておく必要があります(例:もらった紙やエクセルで管理)。
例:仕訳
- 入金日(11月末)
- 普通預金 7,500円 / 売上 10,000円
- 仕入高 2,000円 / 普通預金 2,000円
- 手数料 500円 / 普通預金 500円
3. どちらが適切か
- 記帳の精度を上げるためには発生主義が推奨されますが、煩雑な場合には期中は現金主義でも問題ありません。
- 特に青色申告承認申請書で「簡易簿記」を選択している場合、現金主義でも受け付けられることがあります。
4. 実務的なポイント
- 記録の残し方:もらった紙は保管しつつ、エクセルなどに納品日ごとに詳細をまとめておくと後で確認がしやすいです。
- 会計ソフト:Freeeや弥生会計などを使うと自動で仕訳処理が可能です。取引先からの紙の情報を入力するだけで簡単に管理できます。
- 回答日:2024/12/12
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>取引先からは納品した日毎の売上、手数料、購入した資材費等をまとめた紙をまとめた紙をもらっています。
➡10月分をまとめて1回記帳する形でOKかと思います。
注意点としては、入金日ベースではなく発生日ベースで記帳することです。freeeの取引登録から10月末日付で売掛金・手数料を登録するのが良いと思います(毎回同じ科目かと思いますので、取引テンプレートをあらかじめ作ると便利です)
- 回答日:2024/12/12
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