家賃の按分について
家族用の口座にて家賃を支払い中。ただ、別の個人事業主口座で家賃按分として30%按分したい場合はどのように支出計上すればよいでしょうか?
マンションを購入して住んでいるのですが、家賃(ローン)以外の管理費も含めて良いでしょうか?
【結論】
・支払いが家族口座でも、事業に関係ある部分は「事業主借」で経費計上可能
・按分対象は「ローンの利息部分」と「管理費」
・「ローン元本」や「修繕積立金」は経費対象外
⸻
【処理方法】
■ 按分経費の仕訳例(複式簿記)
例:
ローン利息部分:30,000円
管理費:10,000円
修繕積立金:10,000円(これは経費不可)
按分割合:30%
→ 経費対象合計(30,000+10,000)× 30% = 12,000円
仕訳:
借方:地代家賃 12,000円
貸方:事業主借 12,000円
⸻
【按分できる費用】
・住宅ローン:利息部分のみ可(元本は不可)
・管理費:按分して経費にできる
・修繕積立金:原則不可
・固定資産税:按分して経費化可
・火災保険料:按分して経費化可
⸻
【補足】
・事業主借は「プライベートで支払ったけど、事業のために使った費用」として処理する科目
・freeeや弥生などでも「事業主借」項目で対応可
・家事按分の根拠(面積・時間)も一緒に残しておくと税務署対応にも有効
- 回答日:2025/05/22
- この回答が役にたった:0
初回完全無料相談/Freee会計専門/山下会計事務所/他ソフトからの移行、全国対応可/まずはお問い合わせください
- 認定アドバイザー
- 愛知県
税理士(登録番号: 100068), 社労士(登録番号: 13210457), 行政書士(登録番号: 16192456), 中小企業診断士(登録番号: 414204), その他
家賃按分:家族口座での支払いと持ち家の場合
1. 家族口座からの家賃支払い
* 経費計上は可能: 家族口座から家賃が支払われていても、個人事業の費用として使っている部分(按分した割合)は経費にできます。
* 処理方法: 最も分かりやすいのは、毎月、按分した金額を個人事業主の口座から家族口座へ送金し、その金額を地代家賃として経費計上する方法です。
* 根拠資料: 税務調査に備え、按分割合の**合理的な根拠(事業使用部分の見取り図、写真、作業時間など)**を必ず残しておきましょう。
2. 持ち家(マンション購入)の場合
ご自身が購入したマンションの場合、「家賃」ではなく以下の費用が按分の対象となります。
* 対象となる費用:
* 住宅ローンの利息部分
* 管理費 (はい、含めて大丈夫です)
* 固定資産税
* 減価償却費 (建物部分)
* 火災保険料・地震保険料 (事業使用部分)
* 処理方法: 各費用の総額に対し、上記1と同様に**事業使用割合で按分し、個人事業主口座から送金(または事業主貸での処理)**して経費計上します。減価償却費は現金支出を伴わないため、確定申告時に計上します。
* 住宅ローン控除: 事業用部分の割合が増えると、住宅ローン控除額が影響を受ける可能性があります。
どちらの場合も、按分割合の根拠を明確にすることが最も重要です。
- 回答日:2025/05/21
- この回答が役にたった:0