預り金の決算について
個人塾の検定料の仕訳について教えてください。
生徒から検定料を預かった際は預り金、
検定料を検定本部へ支払った際は支払手数料
として処理していますが、
決算では他に処理が必要ですか?
また、年度をまたぐ場合、どのような処理をすれば良いでしょうか?
検定では利益が出ない為、売上とはせず、代行として処理できたらと考えています。
【個人塾の検定料処理(代行収受方式)】
■ 生徒から検定料を受け取ったとき(預り金として処理)
(借方)現金または普通預金 XXX円
(貸方)預り金 XXX円
■ 検定本部へ検定料を支払ったとき(預り金の清算)
(借方)預り金 XXX円
(貸方)現金または普通預金 XXX円
※上記は「代行収受」としての処理で、損益(売上・費用)には影響しません。
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【決算時の対応】
■ 年度をまたぎ、生徒から検定料を預かったが、未送金の場合(残高がある場合)
→ 預り金としてそのまま繰越
(すでに仕訳済のため追加仕訳は不要)
■ 年度をまたぎ、検定料を先に本部に支払い、生徒から未回収の場合(未収金がある場合)
(借方)未収金 XXX円
(貸方)現金または普通預金 XXX円
→ 翌期に生徒から回収した際
(借方)現金または普通預金 XXX円
(貸方)未収金 XXX円
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【注意点】
・「支払手数料」で処理してしまうと、損益に影響するため、代行として扱うには不適切です。
・損益に含めず、あくまで「預り金」として処理することで、利益が出ない取扱いにできます。
・科目は「預り金」で統一するのが望ましく、税務上も問題になりにくいです。
- 回答日:2025/05/30
- この回答が役にたった:1
ありがとうございます。決算時の処理もわかりやすく理解できました。
投稿日:2025/06/03
生徒から検定料を預かった際に「預り金」、検定本部へ支払った際に「支払手数料」と処理するのは、代行支払としては適切ではありません。本来、代行取引であれば「預り金」で受け取り、「預り金」で支払処理するのが原則です。支払時に「支払手数料」としてしまうと塾の経費として扱われ、利益計算に影響します。決算時に未払・未収がある場合は「未払金」や「未収金」で処理し、預り金残高と突合すべきです。年度をまたぐ場合、預かった検定料が未払いのままなら「預り金」として残し、検定本部への支払い時に「預り金」で処理してください。売上や経費に含めず、あくまで他人資金の預りとして処理すれば代行性が保てます。
- 回答日:2025/05/29
- この回答が役にたった:1
わかりやすくご説明いただきありがとうございます。検定本部への支払い時も預り金として処理したいと思います。
投稿日:2025/05/29
■ 個人塾の検定料の仕訳について
・生徒から検定料を預かった際は「預り金」として処理します。
・検定料を検定本部へ支払った際は「支払手数料」として処理します。
年度をまたぐ場合、検定料を預かった時点で未だ支払っていない場合は、決算時に「未払金」として処理し、翌年度に実際に支払った際に「未払金」を取り崩す形で処理する必要があります。
検定で利益が出ない場合は、売上ではなく代行収入として処理することが可能です。
- 回答日:2025/08/04
- この回答が役にたった:0
回答した税理士
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税理士(登録番号: 150146), 公認会計士(登録番号: 32993)
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