法人自動車ローン返済時の返済差額の仕訳方法
法人で、3年前に商用車を1,400万円で購入しました。一旦車を手放したいのですが、ローン残高1,100万円、車買取580万円なので、差額の520万円を支払いが必要です。現在の車の価値は、550万円。仕訳はどのようにすればよいでしょうか。
長期借入1100に車580万円、現金520万円を充てるのではないことは理解しています
法人自動車ローン返済時の仕訳
ご質問の状況は、車両売却とローン完済が絡む取引で、最終的に会社が不足分を支払うケースですね。ポイントは、車両の簿価を把握し、固定資産売却損を計上することです。
1. 車両の簿価の確認
まず、購入時の取得価額1,400万円から、現在までの減価償却累計額を差し引いた、売却時点での車両の簿価を特定してください。固定資産台帳で確認できます。
2. 仕訳例
仮に、現在の車両の簿価が700万円(取得価額1,400万円 - 減価償却累計額700万円)だったとします。
この場合、一連の取引の仕訳は以下のようになります。
(借方)
長期借入金 11,000,000 (ローン残高の減少)
固定資産売却損 1,200,000 (車両の簿価700万円 - 買取価格580万円)
(貸方)
車両運搬具 7,000,000 (車両の簿価を消滅)
現金預金 5,200,000 (会社が追加で支払う金額)
解説:
* 長期借入金 11,000,000円: ローン残高全額を返済するため、負債が減少します。
* 固定資産売却損 1,200,000円: 車両の簿価700万円に対して買取価格が580万円なので、差額の120万円は売却損として計上します。
* 車両運搬具 7,000,000円: 簿価の車両を資産から除却します。
* 現金預金 5,200,000円: ローン残高1,100万円から買取価格580万円を差し引いた、会社が実際に負担する現金支出です。
消費税について
課税事業者であれば、車両の売却は課税売上となります。買取価格580万円に消費税が含まれているか、別途請求されるかによって仕訳は変わります。通常、買取価格は消費税抜きで表示されることが多いので、消費税額を別途加算して計上します。
重要な確認事項
* 正確な車両の簿価: 最も重要です。必ず固定資産台帳を確認してください。
* ローン契約内容: ローン残高に未払利息が含まれている場合は、別途「支払利息」を計上する必要があります。
* 買取金額の内訳: 消費税の取り扱いを確認してください。
- 回答日:2025/07/02
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回答した税理士
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