米ドル建売上をクレジットカードにて海外サイトからの購入にて相殺した場合の会計処理
米ドル建で2500ドルほどの売上があり、paypal口座に入金。入金当日にカード決済でそのPayPay残高を使って2600ドル程の商品を購入。PayPay内で相殺処理され、カード会社からは差額の100ドル及び送料約100ドルの請求をカード会社のレートで請求がありました。
この場合、どのレートでどうやって売上及び償却資産の購入、送料の支払いを仕訳したら良いのか教えて頂けたらと思います。
後日消費税の請求もあるかとは思うのでその消費税の区分も教えて頂けたらと思います。
荒井会計事務所
- 認定アドバイザー
- 群馬県
税理士(登録番号: 63578), 公認会計士(登録番号: 35025), 社労士(登録番号: 13120156), 行政書士(登録番号: 16140764), 中小企業診断士(登録番号: 421403)
はじめまして。
freee会計ではpaypalの日本円取引は連携できるものの外貨でのトランザクションは、日本円に換算する処理を行う必要があります。取引数が少ない場合には手動で登録し、多い場合には口座の明細アップロード機能を活用いただくことをおすすめいたします。
●トランザクションが少ない場合
外貨建ての為替レートなどの計算をアプリを使用して取引に登録することがfreee会計ではできます。今回の回答はアプリを使用する例で説明したいと思います。
①Paypal口座がない場合freee会計上に口座を作成する。
②freee会計のアプリストア外貨建取引アプリ(freee画面右上の[関連プロダクト・サービス]→[freeeアプリストア]をクリックすることで、アプリストアを開くことができます)を連携させる。
③売上取引を外貨で登録する(取引レートは自動または自分で入力)
④購入取引を外貨で登録する(取引レートは自動または自分で入力)
⑤上記で作成された未決済取引を、Paypal口座とカード会社の差額分の明細情報とで決済情報をつける
https://support.freee.co.jp/hc/ja/articles/204885410%20
(外貨取引を登録する freeeヘルプ)
https://support.freee.co.jp/hc/ja/articles/360029065452-%E5%A4%96%E8%B2%A8%E5%BB%BA%E5%8F%96%E5%BC%95%E3%82%92%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E3%81%A7%E7%AE%A1%E7%90%86%E3%81%99%E3%82%8B#h_ac5298b1-4467-4020-858d-d74579e5a0b5
(外貨建取引をアプリで管理する freeeヘルプ)
https://support.freee.co.jp/hc/ja/articles/360000682226-%E7%82%BA%E6%9B%BF%E5%B7%AE%E6%90%8D%E7%9B%8A%E3%82%92%E8%A8%88%E4%B8%8A%E3%81%99%E3%82%8B%E3%81%AB%E3%81%AF-
(為替差損益を計上するには? freeeヘルプ)
●トランザクションが多い場合
1件1件を上記の方法で登録するのは効率の良い作業とは言えないため、口座のインポート機能を活用して登録する方法もあります。
①ドル建てのPaypalの明細をCSVでダウンロード
②ダウンロードしたドル建てのPaypalの明細データを日本円へ計算(換算)する
③日本円に換算したPaypal(ペイパル)明細をfreee口座取込形式(日付、入金額、出金額、取引内容)へ加工する
④加工した日本円のCSVデータをfreeeへアップロード
⑤アップロードされた明細を取引として登録する(多くあるものはパターン処理が可能です)
- 回答日:2021/09/23
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この取引の会計処理は以下のようになります。
1. 売上計上(PayPal入金時)
- 2500ドル × PayPalの適用レート(例:1ドル=150円)= 375,000円
仕訳
(借)PayPal口座 375,000円 / (貸)売上 375,000円
2. 商品購入(PayPal内で相殺)
- 2600ドル × PayPalの適用レート(同上)= 390,000円
仕訳
(借)償却資産 390,000円 / (貸)PayPal口座 375,000円
(貸)未払金 15,000円(差額)
3. カード決済(差額+送料)
- 100ドル(差額)+100ドル(送料)= 200ドル × カード会社レート(例:1ドル=151円)= 30,200円
仕訳
(借)未払金 15,100円 / (貸)クレジットカード 15,100円
(借)発送運賃 15,100円 / (貸)クレジットカード 15,100円
4. 消費税処理(後日請求)
- 国内仕入れなら仕入税額控除対象、海外仕入れなら関税時に支払い
- 免税対象かどうかを確認し、後日処理
- 回答日:2025/02/17
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✅ 米ドル建て取引の仕訳方法(PayPal口座を利用)
📌 取引概要
売上:$2,500(PayPal口座入金)
仕入(償却資産):$2,600(PayPal口座から決済)
不足分の支払い:$100(カード決済)
送料:$100(カード決済)
消費税の請求:後日請求
📌 ① 売上計上時の仕訳
売上を計上する際のレートは、入金当日の為替レート(TTSレート)を使用。
📌 例:1ドル=140円の場合
(借方)PayPal口座 350,000円($2,500 × 140円)
(貸方)売上高 350,000円(課税取引)
消費税区分:「課税売上」
📌 ② 仕入(償却資産の購入)
$2,600をPayPal残高から決済($2,500)し、不足分$100をカードで支払い。
購入レートはPayPal決済当日の為替レートを使用。
資産計上の場合、消費税の対象。
📌 例:1ドル=139円の場合
(借方)償却資産(備品等) 361,400円($2,600 × 139円)
(貸方)PayPal口座 347,500円($2,500 × 139円)
(貸方)未払金(カード) 13,900円($100 × 139円)
消費税区分:「課税仕入」
📌 ③ 送料の支払い
送料 $100 はカード決済。
📌 例:1ドル=138円の場合
(借方)支払運賃 13,800円($100 × 138円)
(貸方)未払金(カード) 13,800円
消費税区分:「課税仕入」
📌 ④ 消費税の請求(後日発生)
後日、消費税が請求された場合は、その時点で仕訳を行う。
📌 例:消費税 10,000円
(借方)仮払消費税等 10,000円
(貸方)未払金(カード) 10,000円
消費税区分:「対象外(仮払消費税)」
✅ まとめ
取引内容 仕訳例 消費税区分
売上 $2,500 売上高 350,000円 課税売上
仕入(償却資産)$2,600 償却資産 361,400円 課税仕入
送料 $100 支払運賃 13,800円 課税仕入
消費税(後日) 仮払消費税 10,000円 対象外
📌 ポイント
売上は入金当日のTTSレートを適用
仕入は支払時のTTSレートを適用
PayPal口座の相殺処理はPayPal内で記録
消費税の区分は「課税売上」「課税仕入」に分類
👉 これで正確な仕訳処理が可能です!
- 回答日:2025/02/10
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社長のお悩み第1位「売上が上がらない」を「売上が上がる」に改善させる!クラウド会計専門三宅綜合会計事務所
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- 静岡県
税理士(登録番号: 120363), 公認会計士(登録番号: 16849)
売上については、一番楽な方法は、カード会社の決済レートで円貨換算することですね。
そして、商品の仕入れについても、カード会社の決済レートで円貨換算して、資産計上(?)することになるかと思います。
換算レートの利用については、税務上ルールがあるのですが、課税にあたってあまり弊害がないので、カード決済のようにはっきりわかるレートを使っています。複雑な処理よりもシンプルな処理のほうがわかりやすいですね。
外国で購入したものについては、おって輸入扱いになりますので、輸入消費税がかかってきます。それは、消費税の申告の時差し引けますので、わかるように、仮払消費税や租税公課などの科目で処理をしておくとよいです。
売上については、輸出免税の適用になると思われます。
仕訳例
paypal口座 XXX / 売上 XXX (すべて円貨)
資産 XXX / paypal口座 XXX (すべて円貨)
ペイパル口座での支払いが完了したとき、
paypal口座 XXX / 普通預金 XXX
といった感じになるかと思います。
- 回答日:2021/09/23
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