複合仕訳の適用欄の記載方法、前渡金の充当処理、開業費の消費税区分
お忙しい中、失礼いたします。
記帳が上手くいかず、下記の点、ご享受いただければ幸いです。
①会計ソフト(円簿会計)で、複合仕訳を使用しており、借方・貸方で適用欄が2つあるのですが、同じ内容を記載した方が良いのでしょうか。
②契約物件の初期費用を支払ったのですが、元々支払っていた申込金が充当され、減額されました。
本来であれば、充当された時点で、前渡金を貸方へ記帳して処理すると思うのですが、当初支払った申込金は開業前のため、開業費に分類されています。
この場合、どう処理すればよいのでしょうか。
③②で出てきた申込金は充当した時点で、消費税区分を課税仕入にすると思うのですが、開業費として計上した時点で、課税仕入に区分してもよいのでしょうか。
以上、3点についてよろしくお願いします。
牧田光司税理士事務所
はじめにご質問の前提を整理して、次のような理解のもとに回答をさせていただきます。
・適用欄・・・摘要欄の意味
・契約物件の「初期費用」とは・・賃借料等の当期に対応する費用のこと
・「申込金」の仕訳科目・・・・前渡金を使わず開業費で仕訳ている
つぎに各ご質問のお答えです。
① 同じソフトを使用したことはありませんが、後からでも個別の仕訳を参照すれば摘要の記載内容が分かると思いますので省略しても差し支えないでしょう。
② 申込金はもともと費用ではないので、現金と同じような資産勘定とお考えください。仕訳
賃借料(初期費用) 100 / 現金 80
/ 開業費(申込金) 20
③ ご質問の「申込金」は経費的なものではないので、消費税区分は対象外とします。一方、賃借料等の科目で消費税区分を課税仕入で処理することでつじつまが合います。
freeeさんのサイトにも「開業費の基礎知識」がありますので、併せてご参考にしてください。
https://www.freee.co.jp/kb/kb-kaigyou/range/#content2
- 回答日:2022/07/28
- この回答が役にたった:1
牧田様
お世話になっております。
前提条件等、分かりやすくご説明いただき、誠にありがとうございます。起業したばかりで、不安や知識不足がある中、ご説明いただいたことにより、点で理解していたことが、今繋がりました。
本来であれば、報酬があるところ、無料相談で多くの質問に承っていただき、感謝の思いでいっぱいです。
起業したばかりで、経費があまり掛けられない状況ではありますが、今後は牧田様のような税理士の方とお付き合いできればと、率直に感じました。
長文になり、申し訳ありませんが、牧田様の益々のご健勝とご活躍をお祈り申し上げます。
投稿日:2022/07/28
- この回答が役にたった