株式会社運転資金の借り入れ
青色申告の株式会社の運転資金として親から何百万円かお金を借り、利子もつける予定です。これは会社として借りるのと、私個人として借りるのと、税金面からはどちらが良いでしょうか。
会社として借りる場合、法人の負債となり、支払利息は法人税の経費として計上可能です。ただし、親からの借入れは適正な利率(市場金利相当)でないと税務上、贈与とみなされるリスクがあります。契約書の作成や返済実績の管理が必要です。
一方、個人で借りて会社に貸す場合、法人には借入金が発生せず、個人の財産を運用する形になります。個人が会社から利息を受け取ると所得税の対象(雑所得等)になりますが、会社が支払う利息は法人税の経費となります。
一般的には、法人で借りた方が経費処理が明確であり、税務リスクも抑えられます。ただし、親との取引なので契約書・利率設定の適正さが重要です。
- 回答日:2025/02/16
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会社として借りる vs 個人として借りる:税務上の比較
① 会社として親から借りる場合
✔ メリット
**利息は損金(経費)**として計上できる
会社が負担する金利が法人税の節税に繋がる
会社の資金繰りを円滑にできる
✔ デメリット
親に受け取る利息に対する**所得税(雑所得)**がかかる
親が貸し倒れリスクを負う
適正な金利(最低でも**0.5%〜1.0%**程度)を設定し、契約書を作成する必要がある
② 個人として親から借り、会社へ貸す(役員借入金)
✔ メリット
会社が返済義務を負わず、資金繰りに柔軟性がある
親に利息を払う必要がない(無利息でも問題なし)
会社の負債比率が上がらない
✔ デメリット
会社への貸付(役員借入金)には利息をつけるべき(適正利率なし=税務リスク)
役員貸付が長期化すると、税務調査で**「給与とみなされるリスク」**あり
結論:税務上の最適な選択肢
✔ 会社として親から借りる方が、利息を経費にできて法人税の節税になるため有利 ✔ 必ず借用書を作成し、適正金利(最低0.5%〜1.0%程度)を設定する ✔ 親にかかる利息の所得税も考慮し、慎重に判断する ✔ 個人として借りる場合は、会社への貸付に適正利率を設定し、税務リスクを回避する
⇒ 節税効果を最大化するなら「会社として借りる」方が望ましい
- 回答日:2025/02/09
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