繰入額
一般売掛債権とそれに係る貸倒引当金に関するデータが次のとおりであるとき、期(2024年4月1日~2025年3月31日)の所得金額の計算上、貸倒引当金の法定繰入限度額は(1)円と計算されるので、損金算入される貸倒引当金繰入額は(2)円ですか?なお、当社の期末資本金の額は50,000,000円である。
また最終的に当期利益に加算又は減算する申告調整が必要ですか?
一般売掛債権とそれに係る貸倒引金に関するデータ>
・当期末現在の一般売掛債権の帳簿価額は30,000,000円である。
・期の確定した決算における貸倒引当金繰入額は600,000円である。
・税務上、一般売掛債権に対する貸倒引当金の繰入限度額は実績繰入率と法定繰入率(0.01)のいずれか有利なほうを選択し計算する。
・直近3カ年における一般売掛債権の帳簿価額等は次のとおりである。
2021年度末の一般売掛債権の帳簿価額 23,500,000円
2021年度末の一般売掛債権の貸倒損失額120,000円
2022年度末の一般売掛債権の帳簿価額 29,000,000円
2022年度末の一般売掛債権の貸倒損失額300,000円
2023年度末の一般売掛債権の帳簿価額 27,500,000円
2023年度末の一般売掛債権の貸倒損失額220,000円
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■ 貸倒引当金の法定繰入限度額と損金算入額
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貸倒引当金の法定繰入限度額を求めるために、まず実績繰入率を計算します。
・直近3年間の貸倒引当金のデータは以下の通りです。
- 2021年度の貸倒損失額:120,000円
- 2022年度の貸倒損失額:300,000円
- 2023年度の貸倒損失額:220,000円
これらを用いて実績繰入率を計算します。
✓ 実績繰入率 = (120,000円 + 300,000円 + 220,000円) ÷ (23,500,000円 + 29,000,000円 + 27,500,000円)
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実績繰入率を計算すると約0.0076です。
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次に、法定繰入率0.01と比較します。法定繰入率の方が有利ですので、法定繰入率を用います。
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✓ 法定繰入限度額 = 30,000,000円 × 0.01 = 300,000円
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■ 損金算入される貸倒引当金繰入額
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損金算入される貸倒引当金繰入額は、決算における繰入額600,000円から法定繰入限度額300,000円を差し引いた額です。
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✓ 損金算入額 = 600,000円 - 300,000円 = 300,000円
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このため、当期利益に加算する申告調整が必要となります。
✓ 申告調整 = 600,000円 - 300,000円 = 300,000円
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以上が貸倒引当金に関する計算結果です。
- 回答日:2025/02/28
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