クラウドファンディングで受け取った金額について
個人事業主です
現在の事業で使う建物を回収する費用をクラウドファンディングで募集しました
寄付型と言われるものに該当すると思います
この場合事業で使うものに当てるためのお金なので
法人、個人どちらからもらったとしても事業所得の収入ということでいいのでしょうか?
寄付型クラウドファンディングの場合、出資者に対して見返りがない(またはごく少額である)ため、実質的には個人や法人から贈与を受けていることとなります。
課税関係は個人と法人の場合で異なり、個人から受け取った資金は贈与税の対象、法人から受け取った資金は一時所得の対象となります。
これは、贈与税は相続税を補完するための税制であるが法人には相続(死亡)という概念がないため、法人からの贈与には贈与税が課税されず所得税が課税されることとなっているためです。
そのため、出資者が個人と法人の場合で課税関係が変わることとなります。
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- 回答日:2021/08/26
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クラウドファンディングで受け取った資金は、事業のために使用するので 事業所得の収入 となります。
寄付型クラウドファンディングでも、事業のために募った資金は 贈与ではなく、事業の収入 として計上する必要があります。
法人・個人どちらから受け取っても同様で、収益計上の時期は資金を受け取ったタイミング です。
ただし、リターンがない完全な寄付の場合は、まれに一時所得扱いになる可能性もあるため、税務署に確認すると安心です。
- 回答日:2025/01/30
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クラウドファンディングで受け取った資金は、事業に関連するものであるため、事業所得の収入として計上するのが適切 です。
下記で、詳細に解説していきます。
1.クラウドファンディングの種類と課税関係
クラウドファンディングには「寄付型」「購入型」「投資型」などの種類がありますが、今回は 「寄付型」 とのことなので、受け取った資金は基本的に課税対象 となります。
法人・個人どちらから受け取っても、事業のために使用する場合は事業所得として収入計上する。
→ 仕訳は、「(借方)普通預金 ○○円 / (貸方)雑収入(クラウドファンディング収入) ○○円」 となります。
個人からの支援であっても、通常の寄付金とは異なり、収益として扱う必要がある。
クラウドファンディングの運営会社が手数料を差し引く場合、手数料は「支払手数料」として経費計上できる。
→ 例えば、手数料が差し引かれて振り込まれた場合は、
「(借方)普通預金 ○○円 / (借方)支払手数料 ○○円 / (貸方)雑収入(クラウドファンディング収入) ○○円」 と処理します。
2.受け取った資金で改修工事を支払った場合の処理
受け取った資金を使って建物の改修工事を行った場合、「修繕費」または「資本的支出」として処理する必要があります。
修繕費(原状回復や軽微な修繕の場合)
→ 「(借方)修繕費 ○○円 / (貸方)普通預金 ○○円」
資本的支出(建物の価値を増す大規模改修の場合)
→ 「(借方)建物 ○○円 / (貸方)普通預金 ○○円」
例えば、改修費用が50万円であり、原状回復のための修繕であれば、
「(借方)修繕費 500,000円 / (貸方)普通預金 500,000円」 となります。
一方で、増築や設備の更新など、建物の価値を向上させる工事であれば、
「(借方)建物 500,000円 / (貸方)普通預金 500,000円」 と処理し、耐用年数に応じて減価償却を行います。
3.注意点
クラウドファンディングで得た資金は 事業収入(課税対象) となるため、確定申告時に計上する必要があります。
支援者へのリターンがある場合は、リターンの内容によって消費税の課税対象となる可能性がある。(例えば、支援者に対して何か商品やサービスを提供する場合は、売上として扱う)
資本的支出と修繕費の区分を明確にする。(税務調査で指摘されやすいポイントのため)
結論
クラウドファンディングで受け取った資金は、事業収入(事業所得)として計上する。 仕訳は 「(借方)普通預金 ○○円 / (貸方)雑収入 ○○円」。
支援者が法人か個人かにかかわらず、事業のために使用する場合は課税対象となる。
改修費用の処理は「修繕費」または「資本的支出」に分類し、適切に計上することが重要。
- 回答日:2025/01/29
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