確定申告で生命保険料控除を入力する手順は以下の通りです。
生命保険会社から送付された「生命保険料控除証明書」を準備します。
確定申告書の「所得控除」欄にある「生命保険料控除」の項目に入力します。
一般生命保険、介護医療保険、個人年金保険の3種類に分けて、それぞれの保険料を記入します。
各区分ごとに控除額を計算し、合計額を記入します。
e-Taxまたは書面で申告する際、控除証明書を添付または電子データで提出します。
控除額の計算は旧制度と新制度で異なるため、証明書の記載内容を確認しながら適用される計算方式を選択してください。
- 回答日:2025/02/19
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■ 生命保険料控除の確定申告での入力方法
生命保険料控除は、支払った保険料に応じて所得控除を受けられる制度です。
確定申告書では「所得控除の生命保険料控除」の欄に記入し、適用を受けます。
① 生命保険料控除の対象となる保険と控除額
生命保険料控除は、以下の3種類に分けられ、それぞれ控除の上限額が異なります。
一般生命保険料控除(死亡保険・養老保険など)
→ 所得税の控除限度額は4万円、住民税の控除限度額は2万8千円
介護医療保険料控除(医療保険・介護保険など)
→ 所得税の控除限度額は4万円、住民税の控除限度額は2万8千円
個人年金保険料控除(年金受取型の保険で、一定要件を満たすもの)
→ 所得税の控除限度額は4万円、住民税の控除限度額は2万8千円
これらを合計すると、生命保険料控除として最大12万円(所得税)まで控除が可能です。
② 生命保険料控除の入力方法(e-Tax & 確定申告書)
【e-Taxでの入力方法】
「所得控除」画面を開く
「生命保険料控除」の欄を選択
各保険の種類ごとに支払額を入力(保険会社から届いた「控除証明書」を参照)
システムが自動で控除額を計算するので、そのまま確定申告書に反映
【紙の確定申告書での記入方法】
確定申告書AまたはBの「生命保険料控除」の欄に記入
「生命保険料控除の計算明細書」に、保険会社からの控除証明書の内容を記入
計算明細書を確定申告書に添付し、税務署に提出
③ 生命保険料控除の計算方法(新制度・旧制度)
生命保険料控除は、契約時期によって計算方法が異なります。
【新制度(2012年1月1日以降の契約)の場合】
・支払保険料が2万円以下の場合 → 保険料の全額が控除
・支払保険料が2万円超~4万円以下の場合 → (支払額×1/2)+1万円
・支払保険料が4万円超の場合 → 上限4万円
【旧制度(2011年12月31日以前の契約)の場合】
・支払保険料が2万5千円以下の場合 → 保険料の全額が控除
・支払保険料が2万5千円超~5万円以下の場合 → (支払額×1/2)+1万2千5百円
・支払保険料が5万円超の場合 → 上限5万円
新制度と旧制度の保険を両方契約している場合は、合計して最大4万円まで控除可能です。
④ 生命保険料控除を受けるための必要書類
・生命保険料控除証明書(保険会社から送付される書類)
・生命保険料控除の計算明細書(e-Taxで自動作成、または紙で作成して添付)
控除証明書は、保険会社から毎年10月~11月頃に送付されるため、紛失した場合は再発行を依頼しましょう。
■ まとめ(生命保険料控除の入力手順)
保険会社から送付された「控除証明書」を準備する
e-Taxまたは確定申告書に「生命保険料控除」の欄を入力する
保険の種類ごとに支払額を分けて入力
計算明細書を作成し、確定申告書と一緒に提出(e-Taxなら自動計算)
この手順に従えば、スムーズに生命保険料控除を適用できます。
- 回答日:2025/01/29
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