フリーランスから会社員になった時の確定申告について
2024年度1月〜6月までのみフリーランスとしての収入があり、9月から正社員として働きはじめました。
その際の確定申告はどのようにすれば良いでしょうか?
事業所得⇒フリーランス時代の売上と経費を集計
給与所得⇒会社員の源泉徴収票を転記
確定申告書に上記所得を記載することにより、確定申告をする流れになります。
- 回答日:2025/01/27
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■ **2024年度の確定申告の方法(1~6月フリーランス、9月~正社員)**
2024年の所得が、1~6月はフリーランス収入、9月からは正社員としての給与収入となるため、確定申告では **「給与所得」** と **「事業所得(または雑所得)」** を両方申告する必要があります。
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■ **確定申告が必要なケース**
以下のいずれかに該当する場合、2025年2月16日~3月15日の期間に確定申告を行う必要があります。
✓ フリーランス(個人事業)の年間所得が**48万円を超える**場合(基礎控除を超える)
✓ フリーランス時代に支払った源泉所得税がある場合(還付申告が可能)
✓ 正社員の給与収入以外に**副業収入が20万円を超える**場合(副業が雑所得扱いの場合)
**→ これらに該当する場合は、確定申告が必須です。**
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■ **確定申告の流れ**
### ① **フリーランス(個人事業)の収入と経費を計算する**
1月~6月までの**売上(収入)**を集計し、それにかかった**経費**を整理します。
- 売上は、請求書や銀行口座の入金履歴などをもとに確認
- 経費は、事業に関連する支出(家賃・通信費・消耗品費など)を整理
**売上 - 経費 = 事業所得(または雑所得)**
**ポイント:青色申告か白色申告か?**
- 開業届と青色申告承認申請を出していれば **青色申告(最大65万円控除)**
- 申請していなければ **白色申告(控除なし)**
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### ② **正社員としての給与所得を確認する**
勤務先から年末調整を行った場合、「**源泉徴収票**」をもらい、給与所得を確認します。
会社が年末調整を行っていない場合(12月時点で退職しているなど)は、確定申告で会社員分の所得税も精算します。
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### ③ **確定申告書を作成し、提出する**
**①フリーランスの所得(事業所得または雑所得)**と
**②会社の給与所得(源泉徴収票の情報)**を合算して確定申告を行います。
**【提出方法】**
✓ e-Tax(マイナンバーカードがあればオンライン提出可能)
✓ 税務署へ紙の確定申告書を郵送または持参
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■ **税金・社会保険の影響**
✓ **住民税**:フリーランスの所得分は、翌年の住民税に影響(6月以降に住民税通知)
✓ **国民年金・健康保険**:フリーランス時代は国民年金・国民健康保険だったため、正社員になった9月以降との差額を確認(場合によっては還付あり)
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■ **まとめ**
- 1~6月のフリーランス収入を整理し、確定申告する
- 9月以降の給与収入を「源泉徴収票」から確認
- 確定申告では**給与所得+事業所得(または雑所得)**を合算して申告
- e-Taxまたは税務署で申告し、所得税を精算
この流れで対応すれば、2024年度の確定申告を正しく行えます。
- 回答日:2025/01/29
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