確定申告に関する質問｜質問No.17300

丁寧・安心・誠実がモットー、池袋から25分、埼玉県ふじみ野市の”ふじみよし会計事務所”が、心をこめてご回答いたします。

■ 売上の記帳方法について（freeeを使用）

売上をどの日付で記録するかは、税務上の「発生主義」と「現金主義」の考え方によります。

✓ 発生主義：売上が確定した日（サービスや商品を提供した日）を基準に記帳（原則）
✓ 現金主義：実際に現金を受け取った日や銀行口座に入金された日で記帳（簡便的な方法）

原則は発生主義ですが、個人事業主の場合、現金主義で処理しても大きな問題はないため、
「口座へ入金された日や電子決済会社からの振込日を売上計上日とする」方法でもOKです。

■ freeeでの入力方法（簡便な処理）

① 口座への現金預け入れを「売上」として記帳する場合
ある程度貯まった後に現金を口座へ入金している場合、売上発生日ではなく、口座への入金日を基準に売上計上することも可能です。

【仕訳（例：5万円の現金売上を貯めてから預け入れた）】
借方：普通預金（ゆうちょ銀行）／50,000
貸方：売上／50,000

この方法なら、freeeの銀行連携データをそのまま売上として処理できるため、手間が減ります。

② 電子決済（PayPay、メルペイ、クレジット）の入金日を売上日とする場合
電子決済会社からの入金日を基準に、売上として処理する方法も現実的です。
この場合も、freeeに自動で連携された入金日をそのまま売上記帳できます。

【仕訳（例：PayPayから10,000円が入金された）】
借方：普通預金（ゆうちょ銀行）／10,000
貸方：売上／10,000

【クレジットカード売上（後日入金）】
クレジット決済の売上は売上発生日と入金日がズレるため、本来は「売掛金」として処理するのが正確ですが、
実際の入金日を売上日として処理する簡便な方法でも問題ありません。

【仕訳（クレジット決済の売上が後日入金された）】
借方：普通預金（ゆうちょ銀行）／10,000
貸方：売上／10,000

■ 手書きの売上記録とfreeeへの入力の関係

✓ ノートに書いている売上記録（決済ごとの金額）は、会計ソフトには個別に入力しなくてもOK。
✓ freeeの「口座連携された入金データ」をもとに、まとめて売上計上すれば十分。
✓ クレジットカード売上や電子決済は、入金日ベースで売上計上して問題なし。

■ まとめ（簡単に処理する方法）

✓ freeeの銀行口座連携を活用し、入金日ベースで売上を記帳（細かく決済方法を分ける必要なし）
✓ 現金売上は、預け入れたタイミングでまとめて売上計上してもOK
✓ 電子決済の入金も、入金日ベースで売上処理すれば問題なし

手書きノートとfreeeの記帳を完全に一致させる必要はなく、freeeの自動連携を最大限活用すれば作業が大幅に楽になります。

• 回答日：2025/01/29
• この回答が役にたった：1

フリーのアプリに売上をまとめて入力しても大丈夫です。ただし、売上が発生した日ごとに記録するのが理想です。口座への入金日ではなく、実際に売上があった日（例：お客さんからお金を受け取った日や電子決済が行われた日）で入力するようにしましょう。膨大なデータの場合、日ごとの売上を月ごとにまとめて入力しても良いですが、その際は詳細な元データ（手書きのノートなど）はしっかり保存しておきましょう。

• 回答日：2025/01/29
• この回答が役にたった：1

実務的には、
期中においては、現金ベースで売上計上の日としても、月次決算の観点からは望ましくありませんが、簡便的にはよろしいかと考えます。
ただし、
期末時点においては、売上計上すべき日よりも入金日が遅い場合などには、
その差額分を
借方　売掛金　／　貸方　売上高
として計上し、発生ベースにしておく必要があります。

• 回答日：2025/01/28
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ノートに毎日の売上と、その日にどのような決済で支払われたか（PayPay¥3,000/メルペイ¥3,000/クレジット¥10,000等）は手書きで記録していたのですが、フリーのアプリにも同じように記入すべきでしょうか。
→そうですね、できれば日ごとに売上計上をした方が良いです。
　また売上は売った日に計上することが必要なため、
　PAYPAYやメルペイの入金日と売った日が違う場合には
　注意が必要です。

現金収入があった場合、口座への預け入れはある程度貯まってから行っていました。お店で使用しているゆうちょ口座はフリーに連携したため、自動で入金記録が反映されている状況です。
→まとまって入金した日を売上計上してもよいですが
　内訳はわかる状況の方が良いです。
　また2024年12/31の売上が2025年1/1以降に入金がある場合には
　上記同様注意が必要です。

口座への現金預け入れや電子決済会社からの｢入金のあった日｣を｢売上のあった日｣として簡単に入力しても問題はないのでしょうか？
→個人事業主さまのため、
　年度がズレなければ、入金＝売上でよいですが、
　上記同様2024年度の売上が2025年以降に入金がある場合には
　注意が必要になります。
　（2024年度の売上とする方法が必要です）

• 回答日：2025/01/28
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