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開業前の収入と経費ついて、確定申告時の節税の観点からのご意見

    ・11月に開業届を提出しました。提出前の収入と経費について
    開業後の事業所得は60万ほどです。確定申告の際に、開業前の収入は雑所得とするのが良さそうですが、経費については、開業費にするか、開業前の収入に対する経費として確定申告するか、節税の観点から、どのようにしたら良いでしょうか??
    青色申告申請書は11月(開業届と一緒)に提出済みです。
    開業前の収入は200万ほど、経費としては同じく200万ほどの金額です。

    スタートアップ支援 Gemstone税理士法人

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    • 認定アドバイザー評価ランク5
    • 東京都

    税理士(登録番号: 3600), 公認会計士(登録番号: 16735)

    節税の観点からは、開業前の収入を雑所得として申告し、対応する経費を雑所得の必要経費として計上することで、収入200万円と経費200万円を相殺し、課税対象をゼロにするのが有利です。一方、開業費として計上する場合は、開業後の事業所得と損益通算が可能になりますが、事業所得が60万円程度であるため、開業費として全額を活用できない可能性があります。また、開業費は繰延資産として数年にわたり償却する選択肢もありますが、現時点での節税効果は限定的です。そのため、確定申告では開業前の収入と対応する経費を雑所得として処理することをおすすめします。

    • 回答日:2025/01/29
    • この回答が役にたった:1
    • 開業費についてのメリットは繰り延べ資産になる事ですよね。
      経費について、内容を精査し、開業前の収入と相殺することが現時点では節税効果は大きそうですね。
      全体枠でのアドバイス、大変参考になりました。ありがとうございました。

      投稿日:2025/02/04

    • この回答が役にたった

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    今回のご相談のケースでは、11月に開業届を提出し、開業前の収入200万円と経費200万円があるとのことですね。

    開業後の事業所得は60万円とのことですが、開業前の収入と経費の処理方法によって、課税所得や税負担が変わるため、最適な方法を整理します。

    1.開業前の収入を雑所得とする場合
    開業前の収入は事業所得ではなく雑所得として申告する方法が考えられます。

    ● メリット
     - 雑所得は青色申告の対象外のため、事業所得と合算されない。
     - 開業前の収入が200万円あり、経費が200万円なら、雑所得の所得は「0円」となり、税金がかからない。

    ● デメリット
     - 雑所得の赤字は、他の所得(給与所得や事業所得)と損益通算できない。
     - 結果として、開業前の経費を将来的に活かすことができなくなる。

    この方法を選択した場合、開業後の事業所得60万円に対して課税が行われることになります。

    2.開業費として経費を計上する場合
    開業前の支出は「開業費」として繰延資産に計上し、任意の年に経費化することができます。

    ● メリット
     - 開業費は開業後の事業所得と損益通算できる(青色申告で有利になる)。
     - 事業所得が60万円あるため、開業費を経費化することで所得を減らし、節税が可能。
     - 繰延資産としておくと、利益が多い年に計上することもできる。

    ● デメリット
     - すべてを一括経費にすると、翌年以降に使える節税効果がなくなる。
     - 税務上、開業費として認められるかどうかの判断が必要な支出があるかもしれない。

    3.節税の観点からの最適な方法
    ● 開業前の収入200万円は雑所得として申告
     - 経費200万円を雑所得の経費として計上すると、雑所得の所得は0円になるため、追加の税金負担はない。

    ● 開業前の支出の一部を「開業費」として計上し、事業所得と損益通算する
     - 事業所得60万円があるため、開業費を適切に計上すれば、所得を抑えて節税できる。
     - すべてを一括で経費化するのではなく、一部を翌年以降に繰り延べることも可能。

    4.具体的な処理の流れ
    1.開業前の収入200万円を雑所得として申告し、対応する経費200万円を計上する。
    2.開業後に発生した費用は、通常の事業経費として計上する。
    3.開業前の支出のうち、開業に直接関係するもの(事務所の準備費用、備品購入費、開業準備の交通費など)を「開業費」として繰延資産に計上する。
    4.開業費の金額を検討し、事業所得60万円と相殺して、所得を減らす。

    5.結論
    節税を最大限活用するなら、開業費として経費を計上し、開業後の事業所得と相殺するのが最適。
    開業前の収入を雑所得として申告し、対応する経費を計上することで、税負担を増やさずに済む。
    一方、開業費として計上することで、開業後の事業所得に対して損益通算が可能になり、節税につながる。

    開業費は繰延資産として翌年以降に使うこともできるため、事業所得の状況を見ながら計画的に経費処理するのが有効です。

    • 回答日:2025/01/29
    • この回答が役にたった:1
    • 丁寧かつ詳細なご回答ありがとうございます!
      開業前の経費を経費と開業費に分ける事は、お聞きしてなるほどと理解できました。
      経費内容的にも、そのように分ける事は十分可能だったので、そのようにしたいと思います。
      ありがとうございました。

      投稿日:2025/02/04

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