消費税の決算処理
消費税の処理で質問させてください。
課税売上割合が95%未満で一括比例配分方式を採用する場合です。
仮払消費税800
仮受消費税1000
課税売上割合60%
①
仮受消費税1000 / 仮払消費税480
未払消費税520
租税公課320 / 仮払消費税320
②
仮受消費税1000 / 仮払消費税800
租税公課320 / 未払消費税520
①と②のどちらでも問題ないでしょうか?
①だと、仕訳とシステム計算の端数を出せるという違いがあると思っています。
実務の一般的な処理方法を教えていただきたいです。
よろしくお願いいたします。
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課税売上割合が95%未満で一括比例配分方式を採用する場合の消費税の決算処理についてですね。
提示いただいた仕訳のどちらでも税務上の問題はありませんが、実務では①の処理が一般的です。
なぜ①の処理が一般的なのか
①の処理が一般的な理由は以下の通りです。
* 消費税の清算をより明確に表せる
* 仮払消費税は、課税売上に対応する部分(控除できる部分)と非課税売上に対応する部分(控除できない部分)に分かれます。
* ①の仕訳は、控除できない仮払消費税(この場合は320)を「租税公課」として費用計上することで、税務上の処理と会計上の表示がより明確になります。
* システム処理や端数処理との親和性
* 多くの会計システムがこの処理方法に対応しており、端数処理が発生しても把握しやすいためです。
各仕訳の解説
提示いただいた数字(仮払消費税800、仮受消費税1000、課税売上割合60%)で確認しましょう。
* 控除できる仮払消費税:800 \times 60\% = 480
* 控除できない仮払消費税(費用となる額):800 - 480 = 320
* 納税額:1000 - 480 = 520
①の仕訳
* 借方:仮受消費税 1,000 / 租税公課 320
* 貸方:仮払消費税 800 / 未払消費税 520
この仕訳は、消費税の計算過程を正確に反映しており、実務で推奨されます。
②の仕訳
* 借方:仮受消費税 1,000
* 貸方:仮払消費税 800 / 未払消費税 520 / 租税公課 320
②の仕訳は、貸方の未払消費税と租税公課の金額が逆になっています。 正しい納税額は520、費用となる租税公課は320です。
- 回答日:2025/06/04
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