法人決算に関する質問｜質問No.559

ご返信ありがとうございます。
ご質問につきましては、重要な意思決定であり、下記の通り加味すべき事情や不確定要素が多岐にわたるため、この場では一般的な観点についてのコメントとなりますことをご理解ご了承ください。
また、資金繰りや事業計画等、翌期の事業の詳細な見通しなど、諸事情も考慮した上で意思決定する必要があると考えられますので、実際にはそれらを顧問税理士とご相談の上、最終的なご判断をされるのが宜しいかと存じます。

①法人税等についての観点
法人税等の計算上は、当期の経費（損金）となるか、来期の経費（損金）となるかの時期の違いがありますが、2期間で支払う税金の合計額は概ね変わりません。

②消費税についての観点
消費税の計算において、支払った消費税は、免税事業者である期間では消費税の税額計算に影響を与えませんが、課税事業者である期間では、仕入税額控除ができます（消費税の納税が少なくなります）。

③法人税、消費税共通の観点
来期が赤字の場合、軽減税率による税率差、税制改正、免税事業者の場合の消費税相当額の損金算入や課税事業者の経理処理による所得や税額の違いなど、細かな違いが多々あります。

以上の①②③と、上述のような諸事情を併せて検討することになろうかと存じます。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

Pision合同会計事務所
e-mail address：info@pision.jp
Chatwork ID：Pision_info
HP：https://pision.jp/
address：〒141-0022　東京都品川区東五反田3-17-4糟谷ビル3階
________________________________________________________＿

• 回答日：2021/10/15
• この回答が役にたった：2

ご質問文からの推測となりますが、次の点から顧問税理士の先生は来期でのご購入を勧められているのではと思います。

①来期から消費税の課税事業者（原則課税）になる。
消費税（原則課税）の計算はざっくりですが『預かった消費税』-『支払った消費税』で納付金額を計算します。（課税売上割合などの細かい論点は省略しています。）
機械の購入等、高額な資産購入時にはそれなりの消費税もお支払いすることとなるので、来期にご購入されたほうが消費税の納税額を少なくできて有利だと考えられている。

②決算が近いため、今から機械をご購入されても経費として計上できる金額はそこまで大きくない。
機械の購入金額が30万円超の場合、購入した年において全額が経費とはなりません。機械の種類によって定められた耐用年数に応じて各事業年度の費用に計上していきます。また、今期においては稼働期間が1ヵ月～2ヵ月しかないことから月数按分によって費用に計上できる金額はさらに小さくなり、そこまで利益の圧縮効果が望めないため今期の節税対策のために急いでご購入するメリットは小さい。

以上のような理由から、早急に必要な資産でないのなら来期までご購入を待ったほうが良いと勧められてているのではと推測します。
いずれにせよ、顧問税理士の先生にそのご提案の意図をお伺いされることが一番であると思います。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

Pision合同会計事務所
e-mail address：info@pision.jp
Chatwork ID：Pision_info
HP：https://pision.jp/
address：〒141-0022　東京都品川区東五反田3-17-4糟谷ビル3階
________________________________________________________＿

• 回答日：2021/10/14
• この回答が役にたった：0

3期目に課税事業者になるのであれば、機械を購入するときに支払った消費税を控除できるので、ということではないかと思われます。

• 回答日：2021/10/14
• この回答が役にたった：0

ご質問ありがとうございます。
ご質問者様の詳細な状況が不明ですので、あくまで、推測ですが。
例えば、第1期の売上が1,000万円超だった場合、第3期より消費税の課税事業者となります。
そして、課税事業者の時(第3期)に、機械等の大きな買い物をすると、支払う消費税が安くなるケースがあります。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
このようなケース予見できた場合、税理士はお客様に対し、大きな買い物をするなら、第2期(免税事業者で支払う消費税が安くならない。)ではなく、第3期にした方が良いとご提案します。

• 回答日：2021/10/14
• この回答が役にたった：0