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節税について

    現在会社設立を進めています。
    今年5月に戸建てを購入しました。
    この戸建てを会社名義に変更したいです。
    方法としては、①現物出資 ②会社に同額にて販売 などが考えられます。
    可能なら②でいきたいですが、同額なら実質的な税金はかからないと思っていますが、実際はどうなんでしょうか?
    もしくはもっとも税金を減額できる方法があれば教えてください。

    個人所有の戸建てを新設法人へ「購入価額と同額で売却」することは、税務上大きなリスクを伴います。個人と法人の間の取引は、第三者と取引する場合の客観的な価格である「時価」で行うのが税法上の大原則です。

    もし購入価額が時価より低い場合、この取引は「低額譲渡」とみなされ、個人と法人の両方に課税される可能性があります。 個人側では、売却額が時価の2分の1に満たない場合、時価で売却したものとみなされ、実際には利益がなくても譲渡所得税が課されることがあります(みなし譲渡課税)。法人側では、時価と実際の購入価額との差額が「受贈益」として利益計上され、法人税の課税対象となります。

    現物出資も税務上は時価で資産を譲渡したものとして扱われ、売却と同様の課税関係が生じます。

    現時点での税負担を最も軽減できる可能性が高い方法は、所有権を移転せずに個人と法人の間で「賃貸借契約」を締結することです。これにより、譲渡所得税や不動産取得税といった高額な初期コストを回避できます。

    どうしても法人所有とする必要がある場合は、売却・現物出資のいずれの方法でも、不動産鑑定士など専門家による客観的な「時価」の評価に基づき取引することが、予期せぬ課税リスクを避ける上で極めて重要です。

    • 回答日:2025/08/06
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    • 認定アドバイザー評価ランク5
    • 東京都

    税理士(登録番号: 3600), 公認会計士(登録番号: 16735)

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