税金・お金に関する質問｜質問No.17269

丁寧・安心・誠実がモットー、池袋から25分、埼玉県ふじみ野市の”ふじみよし会計事務所”が、心をこめてご回答いたします。

① フリマサイトなどで年間雑所得95万円があった場合の税金計算
ご認識の通り、年間の雑所得95万円から基礎控除48万円を差し引いた47万円が課税所得となり、この金額に対して所得税や住民税が課税されます。

所得税の計算
課税所得47万円 × 5％（所得税率） ＝ 23,500円
さらに「所得税の控除額（97,500円×5％）」があるが、今回のケースでは適用なし
よって、所得税は 23,500円 となります。

住民税の計算
住民税は「均等割」と「所得割」があり、自治体ごとに異なりますが、
基礎控除43万円 を超えると課税されるため、住民税の対象となります。
計算例（標準的な税率）

住民税の所得割（課税所得47万円 × 10％） ＝ 47,000円
住民税の均等割 ＝ 5,000円前後（自治体による）
よって、住民税は 約52,000円 となります。

結果
所得税 23,500円 ＋ 住民税 52,000円 ＝ 合計 約75,500円の税負担
確定申告が必要（雑所得20万円を超えているため）
② 年金や健康保険は夫の扶養から外れるか？
健康保険（社会保険）と年金の扶養判定 は、「所得」ではなく「年間の収入（売上）」で判断されることが多い です。

健康保険（扶養の条件）
被扶養者の年間収入が130万円未満（60歳未満）であること（パート収入や雑所得を合計して判定）
雑所得が95万円の場合、年間収入130万円未満であれば扶養を維持できる可能性が高い
ただし、健康保険の扶養認定基準は健康保険組合ごとに異なるため、確認が必要
年金（国民年金の第3号被保険者の条件）
年間の合計収入130万円未満であれば扶養内（第3号被保険者）のまま
95万円であれば年金の扶養は維持可能
✅ 年間収入が130万円未満であれば、健康保険・年金ともに夫の扶養から外れることはない可能性が高い
❌ 雑所得の増加により年間収入130万円を超えると、国民健康保険・国民年金の加入が必要となるため注意

③ 同じ95万円の稼ぎでも、パート55万円＋雑所得40万円の方が税負担が軽いか？
①と②のケースを比較
ケース①：雑所得95万円
課税所得 47万円（雑所得95万円－基礎控除48万円）
所得税 約23,500円
住民税 約52,000円
合計税負担：約75,500円
ケース②：パート55万円＋雑所得40万円
パート収入は給与所得控除が適用されるため、課税所得が小さくなる

給与所得控除 55万円（55万円以下は全額控除）
給与所得控除後の所得 0円
雑所得 40万円
課税所得 40万円（40万円－基礎控除48万円 = 0円）
所得税 0円

住民税 0円（基礎控除43万円以下のため）

結論： ✅ パート収入55万円＋雑所得40万円の方が税負担がなく、手取りが多くなる（所得税・住民税ともにゼロ）
✅ 雑所得のみ95万円の方は課税所得が発生し、所得税＋住民税で約75,500円の税負担となるため、手取りが減る

④ まとめ
雑所得95万円の場合、基礎控除48万円を引いた後の課税所得47万円に対して所得税＋住民税が課税される（合計約75,500円）
健康保険・年金の扶養は「年間収入130万円未満」であれば維持可能
同じ95万円の稼ぎでも、「パート55万円＋雑所得40万円」の方が税負担がゼロになり、手取りが多くなる
結論：できるだけパートを活用し、雑所得を減らす方が税金面で有利。

• 回答日：2025/01/29
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主婦でフリマサイトなどで年間雑所得が95万円あった場合、雑所得95万円−基礎控除48万円＝47万円で、この47万円に対して所得税や住民税を支払う、と言う考えで間違いないでしょうか？
⇒その通りです。
年金や健康保険は夫の扶養から外れることはないのでしょうか？
⇒ご主人の扶養から外れることはありません。
また、パートと雑所得の場合、
パート：55万円 - 給与所得控除 65万円 = -10万円 → 0円（課税対象額）
雑所得：40万円 - 基礎控除 48万円 = -8万円 → 0円（課税対象額）
となり、所得税・住民税がかからないため、同じ95万円の収入でも、フリマサイトのみで95万円稼ぐよりも手取りが多くなります。

• 回答日：2025/01/25
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