祖父・祖母を扶養に入れることのメリット・デメリット
わたし(35歳男性・配偶者はいるものの配偶者控除なし)が別居の祖父92歳・祖母90歳(別居かつ収入は年金のみ)を扶養に入れることのメリット・デメリットを相談させて下さい。
現在の収入金額は900万円、控除合計180万円となっております。別居の祖父・祖母を扶養に入れることにより扶養控除が48万円×2名=96万円加算され、控除合計276万円になるのかと考えております。
実態として、生活費として2名に月10万円を送金することを予定しております。
この状態で、メリットは扶養控除以外にありますでしょうか。またデメリットはなにかございますでしょうか。御指南頂けると幸いです。
■扶養控除のメリットとデメリット
扶養控除のメリットは、祖父母を扶養に入れることで扶養控除額が増加し、課税所得が減少することです。具体的には、扶養控除が96万円加算されるため、控除合計が276万円になります。
デメリットとしては、扶養に入れるためには実態として生活費を送金する必要があり、月10万円の送金が求められる点があります。また、扶養控除の対象になるための要件を満たしているか確認が必要です。
✓扶養控除は、扶養する親族が一定の年齢や収入条件を満たす必要があります。
- 回答日:2025/06/11
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回答した税理士
💡法人決算申告の単発依頼は15万円~(4月決算残り2枠、5月決算残り3枠)💡法人顧問2万円~、個人顧問1万円~ 埼玉県ふじみ野市の会計事務所
- 認定アドバイザー
- 埼玉県
税理士(登録番号: 150146), 公認会計士(登録番号: 32993)
回答者についてくわしく知る【1. 扶養控除以外のメリット】
以下のような副次的メリットがあります:
① 住民税の非課税限度額に影響
• 扶養親族が増えると、あなたの属する自治体での「住民税の非課税限度額」の基準が上がる場合があります(※住民税が軽減される可能性)。
• ただし、あなたの年収が高いため、住民税が完全に非課税になるラインには達しないと思われます。
② 自治体独自の手当や減免の対象になることも
• 例:保育料、医療費助成など扶養人数による算定がある制度があれば、有利になることも。
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【2. 扶養に入れるための要件】
扶養控除を受けるためには、以下を満たす必要があります:
• 生計を一にしていること(同居不要)
• 実質的に生活費等の負担をしていることが条件
• 今回のように継続的に仕送り(月10万円)しているなら要件を満たす
• 所得要件
• 祖父母の所得が48万円以下(※公的年金等収入のみなら、年金収入158万円未満でOK)
※いずれも満たしているように見受けられますので、扶養控除の対象になり得ます。
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【3. デメリット・注意点】
① 仕送りの実績が必要
• 単に「予定している」だけでなく、**実際に送金した証拠(振込明細など)**が必要
• 税務調査時には「いつ・いくら・どこへ送ったか」が問われることもあります
② 祖父母側の扶養に入っている他の親族がいないか確認
• もし他のご家族(たとえばあなたのご両親など)が既に扶養に入れていると、重複して控除を取ることは不可
• 扶養親族は1人につき1人の扶養者しか認められません
③ 年間120万円の送金はあなた側の実支出
• 控除による節税効果(約96万円×税率)と実支出120万円を比較し、実質的な負担感も考慮する必要あり
- 回答日:2025/03/26
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