同一年内にiDeCo一時金と退職金を受け取る場合の源泉所得税の計算
相談内容
・同一年内にiDeCo一時金と退職金を受け取る場合の源泉所得税の計算
<背景>
①1988年4月1日にA社に入社(企業型確定拠出年金に加入、当時は401K)
②2017年12月31日をもってA社を退職(55歳、30年勤務)
退職一時金として400万受け取り(退職所得控除内なので無税)
企業型拠出年金は、脱退となり、個人型拠出年金に移行(代行会社が管理・運営で掛け金のない指図運用者となる)
③2018年1月1日より同じA社でシニア社員として勤務
④2023年1月 60歳となったので、個人型拠出年金の受給資格ありとの書類を受ける。(この時点で、加入期間は34年超)
まだ一時金受け取りの手続きは行っていない
⑤2023年3月 会社より早期退職希望の通知あり 退職日は6月末日(再雇用期間:5年6か月)
家庭の事情もあり、応募する予定 退職金は2106万
ここで、退職一時金の受け取り方として、
1. 退職金を先、iDeCoを後に、2.iDeCoを先に、退職金を後にもらう2つの方法があります。
1.の場合
退職金 2106万
退職所得控除額 40万x6年=240万
課税退職所得 (2106-240)/2 =933万
933万を元にして、源泉所得税・住民税を計算
iDeCo 一時金 400万
複数所得の合計 2106+400=2506万
退職所得控除額 800万+70x(35-20)=1850万
課税退職所得の合計 2506-1850=656万
933万より少ないので、源泉所得税・住民税はなし
2.の場合
iDeCo 一時金 400万
退職所得控除額 800万+70x(35-20)=1850万
一時金<退職所得控除額なので無税
退職金 2106万
複数所得の合計 400+2106=2506万
退職所得控除額 800万+70x(35-20)=1850万
課税退職所得の合計 (2506-1850)/2=328万
328万を元にして源泉所得税・住民税を計算
以上の様に、2の場合の方が節税になるので、この手順でもらった方が良いのでしょうか?