税務調査後の別表七の反映の仕方について
freee申告を使ってます。
税務調査後の法人税修正確定申告書は税務署が作成。
その中の、欠損金又は災害損金の損金算入に関する明細書(別表七)は、今期決算では、どのようにすればいいのでしょうか。
税務調査後の別表七(欠損金等に関する明細書)の反映について
税務調査により法人税の修正確定申告書が税務署によって作成されたとのこと、その後の対応ですね。
修正申告によって過年度の所得金額や欠損金額が変動した場合、その影響は**今期の法人税申告書(決算)**に引き継がれ、特に別表七に影響が出ます。
freee申告をご利用とのことですので、以下の手順で対応を検討してください。
* 修正申告書の内容の確認
税務署が作成した修正確定申告書の内容を詳細に確認してください。特に、修正後の別表七に記載されている「翌期繰越額」が重要です。これが、修正後の正しい繰越欠損金の金額となります。
* freee申告での修正申告書の作成
freee申告は、過去の申告書を元に修正申告書を作成する機能があります。
* freee申告の**[法人税]メニュー → [申告一覧]から、修正対象の事業年度を選択し、[+繰り越して作成]**ボタンをクリックします。
* 「申告区分」を**[修正申告]**に変更して作成します。
* 作成された修正申告書で、税務署から指示された内容(所得金額の修正、欠損金の修正など)を直接入力・反映させます。特に、別表七(一)の「翌期繰越額」の金額が、税務署が作成した修正申告書の内容と一致するように調整します。
【重要】
freee申告のヘルプによると、修正申告書は会計データとの連携は限定的な場合があります。税務署作成の書類に基づいて、freee申告上で手入力で金額を調整する必要がある可能性が高いです。
* 今期決算への反映
修正された過去の事業年度の繰越欠損金は、今期の申告書に引き継がれます。
* 今期の法人税申告書を作成する際、freee申告では通常、前期の申告書データから繰越欠損金が自動的に連携されます。
* しかし、税務調査による修正申告で前期以前の欠損金が変更されている場合は、freee申告が自動で連携する前期の繰越欠損金(修正前の情報)と、税務署が確定させた修正後の正しい繰越欠損金との間に齟齬が生じる可能性があります。
* この場合、今期の別表七(一)の「控除未済欠損金額」(前期以前から繰り越されてきた欠損金の残高)を、税務署が作成した修正申告書に記載された正しい「翌期繰越額」に合わせて手動で修正・入力する必要があります。
freee申告のヘルプ(【法人ガイド】3-5.欠損金を繰り越す(別表七(一)・六号様式別表九))にも、「前期の別表七(一)『翌期繰越額』を当期の『控除未済欠損金額』に転記します」とあります。税務調査による修正があった場合は、この「前期の別表七(一)『翌期繰越額』」を、税務署が作成した修正申告書で確定した金額として読み替えて入力することになります。
まとめ
税務調査で確定した過年度の**「修正後の別表七の翌期繰越額」が、今期(当期)の法人税申告書作成時における「別表七(一)の控除未済欠損金額」**の基となる金額です。freee申告上でこの金額が正しく引き継がれているかを確認し、必要に応じて手動で調整してください。
- 回答日:2025/06/21
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回答した税理士
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