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退職金、個人年金の受け取り方に付いて

    勤続38年1ヶ月で年末に定年になります。
    会社からの退職金2500万円、DC420万円、積立個人年金1850万円の受け取り方で節税方法を質問させて下さい。DCは契約期間の関係で61歳からの受け取りになります。

    後藤隆一税理士・公認会計士事務所

    後藤隆一税理士・公認会計士事務所

    • 認定アドバイザー評価ランク1
    • 愛知県

    税理士(登録番号: 136817), 公認会計士(登録番号: 29085)

    退職金、DC、個人年金の受け取り方について、節税の観点から最適な方法を提案いたします。
    退職金の受け取り方
    勤続38年1ヶ月の退職金2500万円については、一時金で受け取るのが最も税制上有利です。
    退職所得控除額の計算:
    800万円 + 70万円 × (39年 - 20年) = 2,130万円
    課税対象額:
    (2,500万円 - 2,130万円) ÷ 2 = 185万円
    この185万円に対して所得税・住民税が課税されますが、他の所得と分離課税されるため、税負担は比較的軽くなります。
    DCの受け取り方
    DCの420万円については、61歳からの受け取りとなるため、以下の選択肢があります:
    一時金で受け取る
    年金として受け取る
    一時金と年金の併用
    DCを一時金で受け取る場合、退職所得として扱われ、退職金と同様に優遇税制が適用されます。ただし、退職金受取から5年以内に受け取る場合、退職所得控除が合算されるため注意が必要です。
    年金として受け取る場合、雑所得として課税されますが、公的年金等控除が適用されます。
    積立個人年金の受け取り方
    積立個人年金1850万円の受け取り方には、以下の選択肢があります:
    一時金で受け取る
    年金として受け取る
    一時金で受け取る場合、一時所得として課税されます。年金として受け取る場合、雑所得として課税されますが、公的年金等控除が適用されます。

    [最適な受け取り方の提案]
    退職金2500万円: 一時金で受け取る
    DC420万円: 61歳から5年以上経過後に一時金で受け取る、または年金として受け取る
    積立個人年金1850万円: 年金として受け取る

    • 回答日:2024/07/07
    • この回答が役にたった:1
    • 後藤先生
      早々に適切なご回答を頂きありがとう御座います。
      大変参考になりました。
      申し訳ありませんが、不明点があり質問させて頂きます。
      個人積立年金を年金として受け取ると住民税・国民健康保険に影響すると聞きますが、年金での受け取りと一括受取を考える場合の判断基準をご教示頂ければ幸いです。

      投稿日:2024/07/08

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    税理士(登録番号: 136817), 公認会計士(登録番号: 29085)

    以下に回答します。
    1,税金への影響
    1-1年金として受け取る場合
    毎年の年金受取額が雑所得として課税されます。
    所得税・住民税の課税対象となります。
    国民健康保険料の算定基礎となる所得に含まれます。
    1-2 一括で受け取る場合
    一時所得として課税されます。
    特別控除(50万円)が適用され、さらに2分の1の課税となるため、税
    負担が軽減される可能性があります。

    2,判断基準
    2-1受取総額
    一般的に、分割受給(年金受け取り)の方が受取総額は大きくなります。
    2-2資金需要
    まとまった資金が必要な場合は、一括受け取りが適しています。
    定期的な収入が必要な場合は、年金受け取りが適しています。
    2-3国民健康保険料への影響
    ・年金受け取りの場合、毎年の所得に加算されるため、国民健康保険料が増加する可能性があります。
    ・一括受け取りの場合、受け取った年のみ所得が増加するため、長期的には国民健康保険料への影響が小さくなる可能性があります。
    2-4長寿リスクへの対応
    長生きするリスクを考慮すると、年金受け取りが安心感を提供する可能性があります。
    2-5 所得状況
    所得が高い状況が今後も続く場合、一括受け取りで税負担を抑えられる可能性があります。
    所得が低い場合、年金受け取りで税負担を分散させる方が有利な場合があります。

    • 回答日:2024/07/08
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