在宅ワークにおける電気代の経費について(法人の場合)
夫婦2名で人材紹介事業(株式会社)を営んでおります。
2021年はコロナの影響もあり、仕事は2名ともほぼすべての時間を自宅で行っておりました。
(別途レンタルオフィスを借りているものの、郵便物を回収しに行くぐらいで全く利用しませんでした。)
その為、自宅の電気代の一部を経費として計上できないものかと考えております。
個人事業主の場合は、利用時間などで家事按分することで経費化できるようなのですが、法人の場合も同様の方法で経費化できるものでしょうか?
個人事業主と法人で違いがあるのかが気になり、ご質問させていただきました。
例えば、一日の就業時間が8時間なので、1/3(24Hのうち8H分)を経費化できればよいなと考えております。
法人の場合でも、自宅を業務使用している実態があれば、電気代の一部を法人経費として計上することは可能です。ただし、個人事業主のような「家事按分」とは異なり、法人と役員個人は法律上別人格のため、法人が自宅の費用を負担するには「会社が役員から業務用スペースを賃借している」という形式を整える必要があります。具体的には、役員との間で自宅の一部(例えば書斎等)を会社が使用する旨の賃貸借契約を交わし、その使用部分に応じた電気代を按分・算定したうえで会社経費とするのが適正です。就業時間を基準に1/3を按分とする考え方も合理性があれば認められますが、税務調査時のために按分根拠・計算式・契約書の整備が重要です。
- 回答日:2025/07/02
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