役員報酬+家賃収入について
役員報酬で所得税、住民税、社会保険料をなるべく節税するため月額をどのくらいで設定するか悩んでおります。
役員報酬以外に11万円の家賃収入があります。
個人的に住宅ローンの返済が6万5000円と生命保険や携帯代など固定費が最低7万円はかかります。
月額10万円〜15万程度で税金や保険料が差し引かれる金額(手取り)を教えていただけると幸いです。
それ以外に最低限ベストな金額があればアドバイスいただけたらと思います。
30代女性、社員1名
役員報酬の設定において、所得税、住民税、社会保険料を最適化することは重要ですが、同時に生活費をカバーするだけの手取りを確保する必要があります。以下に、役員報酬を月額10万円〜15万円で設定した場合の税金や社会保険料を含む手取り金額について概算を示します。
1. 役員報酬の設定範囲
まず、役員報酬の設定範囲(10万円〜15万円)を考慮し、どのくらいの手取りになるかを計算します。
社会保険料の概算
社会保険料は、健康保険、厚生年金保険、雇用保険(役員の場合は対象外が多い)の合計です。報酬額に応じて決まる標準報酬月額に基づいて計算されます。
健康保険料:報酬額の約5%〜10%
厚生年金保険料:報酬額の約18%(本人負担はその半分)
報酬額によって変動しますが、月額10万円〜15万円の役員報酬の場合、月額の社会保険料はおおよそ以下の通りです。
10万円の場合:社会保険料合計は約1.5万円
15万円の場合:社会保険料合計は約2.3万円
所得税の概算
所得税は累進課税制度に基づき、課税所得額に応じた税率が適用されます。
課税所得に対する所得税率(5%〜20%)
配偶者控除や基礎控除(48万円)などの各種控除を考慮
家賃収入が11万円あるため、総所得は役員報酬+家賃収入(年間132万円)から各種控除を差し引いた金額になります。
2. 手取り金額の概算
これらを考慮して、役員報酬の設定に応じた手取り金額の概算を以下に示します。
月額10万円の役員報酬の場合
役員報酬:10万円
社会保険料:1.5万円(おおよそ)
所得税・住民税:非常に少額、数千円程度(控除後の課税所得に応じる)
手取り金額:約8.5万円
月額15万円の役員報酬の場合
役員報酬:15万円
社会保険料:2.3万円(おおよそ)
所得税・住民税:少額、1万円前後(控除後の課税所得に応じる)
手取り金額:約12万円
3. 最適な金額のアドバイス
最低限必要な金額:固定費(6万5000円+7万円=13万5000円)をカバーするには、月額15万円程度が必要です。この場合、手取り12万円程度となり、家賃収入を含めれば生活費をカバーできます。
社会保険料や税金の最適化:社会保険料の負担が大きいため、報酬額を必要最低限に抑えると、手取りが少なくなります。したがって、生活費をカバーできる範囲で、可能な限り高い金額(15万円程度)が現実的です。
- 回答日:2024/08/22
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早速ご丁寧にご回答ありがとうございます。
参考にさせていただきます!投稿日:2024/08/22
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■役員報酬の設定に関するご質問への回答
役員報酬の手取り額は、所得税、住民税、社会保険料が控除された後の金額です。報酬が10万円から15万円の場合、手取り額は控除の計算によって異なります。
・所得税:所得控除や扶養控除によって変動しますが、10%程度が目安です。
・住民税:前年の所得に基づき、約10%が課されます。
・社会保険料:報酬月額に基づき計算されます。健康保険料や厚生年金保険料の合計として、約15%前後が一般的です。
これらの控除を考慮すると、月額10万円から15万円の報酬設定では、手取り額はおおよそ7万5,000円から11万2,500円程度になります。
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役員報酬の設定には、個々の税務状況や社会保険の適用状況が大きく影響しますので、具体的な計算は詳細な状況に基づいて行う必要があります。
- 回答日:2025/02/28
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