支払がなかった場合の源泉税等の仕訳
お忙しい時期に質問申し訳ありません。
12月の給与の仕訳で発生した所得税はマイナス130万、年末調整で還付所得税はプラスで140万で計上しています。どちらも「預り金」です。計算書の作成では1月10日に士業等に支払う源泉税5万円を追加し、申請は130万プラス5万で135万、結局140万以下だったので、実際に支払う所得税は0円でした。この時の仕訳は給与の計上も含め、どのようにするのか教えてください。宜しくお願いいたします。
12月の給与に関する仕訳と年末調整、源泉所得税の処理について、具体的な仕訳例を以下に示します。
1. 給与計上時の仕訳
12月の給与を計上する際に、以下のような仕訳を行います。
借方
給与手当 10,000,000
貸方
預り金(源泉所得税) 1,300,000
預り金(社会保険料) 1,000,000
普通預金(給与支払額) 7,700,000
※金額は例として設定しています。
2. 年末調整による還付所得税の計上
年末調整で還付所得税が発生し還付金を従業員に支払った場合、以下の仕訳を行います。
借方
預り金(源泉所得税) 1,400,000
貸方
現金(還付金) 1,400,000
※この時点で、「預り金(源泉所得税)」はマイナス100万円となります(1,300,000円 - 1,400,000円 = -1,000,000円)。
3. 源泉所得税の支払計上(1月10日)
士業などに支払う源泉所得税が5万円の場合、以下の仕訳を行います。
借方
支払報酬 500,000
貸方
預り金(源泉所得税)50,000
普通預金 450,000
4. 実際の源泉所得税の精算
最終的に申告書により確定した源泉所得税の支払いがゼロである場合、還付金の処理を含めて以下の仕訳を行います。
最終的な「預り金(源泉所得税)」勘定の残高
給与計上で発生した預り金(源泉所得税):1,300,000円(貸方)
年末調整で還付された所得税:1,400,000円(借方)
士業等から預かった源泉所得税:50,000円(貸方)
これらを合計すると、最終的な預り金(源泉所得税)は「借方50,000円」になります。
この余った預り金は翌月の預り金(源泉所得税)から相殺します。
1月の給与計上時
借方
給与手当 10,000,000
貸方
預り金(源泉所得税) 1,300,000
預り金(社会保険料) 1,000,000
普通預金(給与支払額) 7,700,000
2月の源泉所得税納付時
借方
預り金(源泉所得税) 1,250,000←(1,300,000-50,000)
貸方
現金 1,250,000
これですべて綺麗さっぱり預り金は0になりました。
よろしくお願いいたします。
- 回答日:2025/01/21
- この回答が役にたった:1
田中先生:先日に引き続き、とても分かりやすいご回答をいただき、本当に感謝しております。いつもいつも、本当に感謝しております。お忙しい時期なのに、ありがとうございました。
投稿日:2025/01/21
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12月の給与の仕訳で発生した所得税130万円(マイナス)と年末調整で還付される所得税140万円(プラス)は、いずれも「預り金」として処理されています。1月10日に士業等への支払に伴う源泉税5万円を追加し、税務申告では135万円(130万+5万)を申請しました。しかし、140万円の還付により実際の支払額は0円でした。
12月の給与計上
給与手当 ○○円/預り金(所得税)1,300,000円
年末調整で還付見込の所得税を計上
預り金(所得税)1,400,000円/未払費用(または仮払金)1,400,000円
士業等の源泉税を追加
預り金(所得税)50,000円/未払費用(または仮払金)50,000円
実際の納付(支払なし)
未払費用(または仮払金)1,350,000円/預り金(所得税)1,350,000円
結果として、預り金(所得税)の残高は0円になります。
- 回答日:2025/02/19
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■給与の仕訳について
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・12月の給与の計上時には、次のように仕訳します。
借方:給与手当 〇円
貸方:現金または預金 〇円
貸方:預り金(所得税) 1,300,000円
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・年末調整で還付所得税を計上する場合、次のように仕訳します。
借方:預り金(所得税) 1,400,000円
貸方:現金または預金 1,400,000円
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・1月10日に支払う源泉税に関する仕訳は以下の通りです。
借方:預り金(所得税) 50,000円
貸方:現金または預金 50,000円
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・最終的に、所得税の支払いが0円になる場合、以下のように仕訳を調整します。
借方:預り金(所得税) 135,000円
貸方:預り金(還付) 135,000円
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以上で仕訳が完了します。
- 回答日:2025/02/15
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