報酬+交通費の仕訳方法について
個人事業主をしており、報酬と交通費が一緒に入金されました。
交通費は取引先の経費とする為、領収書は取引先に提出済みになります。
この時の仕訳について詳しく教えていただきたいです。
・交通費支払いの際の仕訳
・請求した際の仕訳
・入金された際の仕訳
また、領収書は自分の手元にあり、自分の経費とする場合の仕訳についてもあわせて教えてください。この時も報酬+交通費で入金されたものとします。
■結論
業務委託における経費請求には2つの方法があります。
①経費を自分の経費として報酬に上乗せする方法
②経費を相手の経費として立替精算する方法
今回は領収書を取引先に提出されるため、②の立替精算方式で処理します。
■仕訳の流れ
(例:業務委託収入100,000円、交通費5,000円の場合)
(1)交通費支払時
交通費を一時的に立て替えたことを記録します。
【仕訳】
(借)立替金 5,000円 (貸)現金預金 5,000円
(2)請求時
●売掛金にまとめる場合
【仕訳】
(借)売掛金 105,000円 (貸)売上 100,000円
(貸)立替金 5,000円
●売掛金と立替金を分ける場合
【仕訳】
(借)売掛金 100,000円 (貸)売上 100,000円
(3)入金時
●売掛金にまとめる場合
【仕訳】
(借)普通預金 105,000円 (貸)売掛金 105,000円
●売掛金と立替金に分ける場合
【仕訳】
(借)普通預金 105,000円 (貸)売掛金 100,000円
(貸)立替金 5,000円
- 回答日:2025/07/11
- この回答が役にたった:2
回答した税理士
税理士法人コンダクト・社会保険労務士法人コンダクト
- 認定アドバイザー
- 東京都
税理士(登録番号: 146389), 公認会計士(登録番号: 37781), 社労士(登録番号: 13210277)
回答者についてくわしく知る■ パターン①:交通費は取引先の経費(=自分の経費ではない)
▼ ① 交通費支払い時(取引先の立替)
(借)立替金 5,000円 / (貸)現金 or 普通預金 5,000円
▼ ② 請求時(報酬と立替交通費を合算)
(借)売掛金 105,000円 /
(貸)売上高 100,000円
(貸)立替金 5,000円
▼ ③ 入金時
(借)普通預金 105,000円 / (貸)売掛金 105,000円
→ この場合、交通費は自分の経費ではないため、経費処理しません。領収書は取引先に提出済みでOK。
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■ パターン②:交通費も自分の経費として処理する場合(=取引先から実費精算を受けたが、自分の経費に含める)
▼ ① 交通費支払い時(自分の経費)
(借)旅費交通費 5,000円 / (貸)現金 or 普通預金 5,000円
▼ ② 請求時(報酬+交通費)
(借)売掛金 105,000円 / (貸)売上高 105,000円
▼ ③ 入金時
(借)普通預金 105,000円 / (貸)売掛金 105,000円
→ この場合、交通費は「売上の一部」として扱われるため、売上高に含めます。ただし、自分で支払った交通費は旅費交通費として経費計上してOK。領収書も自分で保管しておく必要があります。
- 回答日:2025/07/13
- この回答が役にたった:0
・交通費支払いの際の仕訳
借方 立替金 / 貸方 現金及び預金
※自分の経費の場合には、立替金は旅費交通費
・請求した際の仕訳
借方 売掛金 / 貸方 売上高
※自分の経費の場合には、売掛金に旅費交通費を含む
・入金された際の仕訳
借方 現金及び預金 / 貸方 立替金
借方 現金及び預金 / 貸方 売掛金
※自分の経費の場合には、
借方 現金及び預金 / 貸方 売掛金
という仕訳になるものと考えます。
なお、売上高について、旅費交通費部分は雑収入にすることも考えられます。
- 回答日:2025/07/11
- この回答が役にたった:0
回答した税理士
🌟Empower Your Dreams🌟【起業から上場まで変えられる未来に伴走します】公認会計士長南会計事務所
- 認定アドバイザー
- 東京都
税理士(登録番号: 67029), 公認会計士(登録番号: 4694), その他
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